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4WDで行く南部アフリカ旅日記


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2005年10月17日(月)
西ケープ州

 昨日の夜は雹が降ってテントにバシバシ当たっていた。 テントは無事だったが、朝起きてみると『ケムケム号』の車内がビショビショ。 ん?窓は閉め切って寝たはずだけど。 後で豪雨の中を走っていて発見したのだが、フロントガラスの隙間から雨漏りしていた・・・訳分からん。

 ラマバンタを出発。 一先ず首都マセル方面を目指す。 マセル郊外にマセル・ブリッジという南アフリカとの国境があり、そこから南アに入る。

 国境の手前に大きな屋敷があった。 いかにもザ・中国という感じのコテコテの造り。 「ザンビアのルサカにあった中華レストランそっくりだなぁ」と見ると、何と在レソト中国大使館。 マジであれは趣味悪い。 日本大使館が名古屋城みたいな造りだったら引くのと一緒。 新しいレソトの見所に認定。

 南アフリカに入ってから、どのルートでケープタウンに戻るか迷った。 N1号線は内陸を走る道路で最短距離で戻れる。 N2号線は海岸線に沿って走る道路で、距離は1.5倍以上長くなるが有名な観光地を通ることが出来る。 出来ればN2号線を通って海岸線沿いに走りたかったが、結局N1号線を通って最短距離で戻ることにした。
 ケープタウンに荷物が沢山あるので、バンコクに飛ぶ前に整理をしなければいけないし、『ケムケム号』の調子が益々悪くなっているから。 今日なんて上り坂で普通に走っていたのにいきなりエンジン止まるし、ここ数日エンジンの掛かりが悪いし、運転席のドアが開かなくなってきたし・・・など限がない。

 レソトを出てから、まず南アの司法の首都ブルームフォンテインに入り、そこからN1号線で南下する。 ブルームフォンテインを出てしばらくすると、道路案内が出てきた。『Cape Town 1000km』、道路標識にケープタウンの文字が出てくるのを見ると、旅の終わりを感じる。

 一気にフリー・ステート州、北ケープ州を通り抜け、西ケープ州まで激しい雷雨の中を南下する。 今日は今回の旅で一番の長距離を走った。

 今日は西ケープ州のボーフォート・ウエスト(Beaufort West)に泊まることにした。 ここからケープタウンまでは約5時間の距離だ。

 写真は南アフリカとレソトの国境サニ・パス。

今日の走行距離
; 803.4km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 160.00マロティ
ディーゼル代: 466.70ランド
タバコ: 28.60ランド
外食費: 120.30ランド
食費: 25.30ランド
宿代: 244.00ランド
合計: 160.00マロティ+884.90ランド(約18,280円)

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2005年10月18日(火)
ケープタウン到着

 ボーフォート・ウエストを発って、N1号線で南下する。 今日も相変わらずぐずついた天気だ。

 Hex River Passという峠道から、パール(Paarl)の景色は絶景だ。 特にDe Doornsという町の景色は良い。
 険しい山々に囲まれた小さな盆地にワイン農園のブドウ畑が広がっている。 天気が良い時の景色も良いと思うが、今日はどんよりと雲が山々に覆い被さっていて迫力があった。

 パールまで来ればケープタウンは目と鼻の先だ。 徐々に見覚えのある景色になってくる。
 そしてついにテーブルマウンテンが見えた! 今日はケープタウンも曇りだったので、頂上付近はすっぽりと雲で覆われていたが、間違いなくテーブルマウンテンだ。
 ついに旅が終わった。 短期の旅行だったので、心残りが多大にある分寂しい。

 今回の旅行の総走行距離は、21,605km。 日本縦断を6回以上した距離だ。
 使ったお金の合計は、770,630円。 『ケムケム号』購入費も合わせれば、3ヶ月で235万円使った。 ちょっと使い過ぎかな?
 ちなみに3ヶ月間の旅行中、現地食を食べたのはモザンビークでの1回だけ。
 一番気に入った国は、断然ナミビア! ナミビアの良い点は、アフリカでも有数の野生動物の多さを誇る国立公園あり、ナミブ砂漠あり、海あり、裸族あり、滝あり、とバラエティーに富んでいる。 ただ金が掛かる・・・
 ワイルドさを求めるなら、ボツワナがおススメ。
 一番つらかった国は、モザンビーク。 特に北部は物資の少なさ、道路の悪さと、体力を消耗する要素盛りだくさん。
 ナミビア、ボツワナ以外はほぼ素通りなので、良し悪しに関してはコメントしようがない。

 ケープタウンでは、バンコクに発つまでの間はリジィの家に居候することになった。

今日の走行距離
; 497.5km
今日の出費(2人分)
食費: 105.30ランド
ディーゼル代: 304.70ランド
高速道路代: 18.00ランド
合計: 428.00ランド(約7,485円)

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2005年10月19日(水)
片付け

 荷物の整理をする。 ケープタウンに置いていった荷物も開けて、その量に愕然とする。 自動巻き腕時計用のワインディングマシーンから、ウーハー付きスピーカー、プレステ2の他、スーツ、革靴、ゴルフグローブ、甚平まで意味不明の衣類、車一杯のキャンプ用品まで片付けるのも嫌になる量の荷物が盛りだくさん。 さすが元バックパッカーの俺、バックパック15個分くらいの荷物がある。

 1日荷物の整理をして、夜は知り合いの日本人宅で夕食をご馳走になる。

 写真は、モザンビークの村人。 卵を1個1,000メティカシュ(約4.5円)で売っていた。

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2005年10月20日(木)
免許証

 Traffic Departmentに行って、テンポラリー運転免許証をちゃんとした運転免許証と交換してもらう。
 実技試験に合格した後も、2ヶ月間はA4紙大のテンポラリー免許証で運転しなければいけない。 その期間が過ぎると、ようやくカード大の運転免許証が貰えるのだ。
 でも貰った免許証の表は、印刷が薄く胡散臭い感じ。 裏の3Gバーコードと指紋で本物と分かる程度。

 しかし日本、タイ、南アと警察に指紋を採られているから、これらの国で何か悪いことをする時は手袋を履かないと。

 段ボールを2つ買ってきて、日本に船便で送る荷物をまとまる。 郵便で送ると20kgまでなのでまとめるのが大変だ。 とにかく週末にゆっくりするために一晩中掛かって荷物整理。

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2005年10月21日(金)
予約OK

 マレーシア航空に行って、バンコク行きフライトの予約確認をする。 ケープタウンからKL経由バンコク行きは、合計15時間半。 さらにKLで3時間のトランジットがあるから、18時間半もヒマだ・・・ 時差が5時間あるせいで、24日の朝にケープタウンを出て、バンコクに着くのは25日の朝。 時計的には24時間掛かる。

 バンコク出発までの準備に6日もあれば十分かと思っていたが、けっこう忙しい。 なんだかんだ言ってやることが出てくる。

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2005年10月22日(土)
バンコクまで3日

 ウォーターフロントで映画を観る。 映画を観るのは、サンシティで観た『Island』以来。
 何を観たか?と言うと、『Night Watch』というロシア映画。 内容は、CGを駆使した吸血鬼モノ。 まず、全編ロシア語なので字幕の英語を読むだけでも大変。 さらに根本的な問題として、ストーリーが難解。 多分、日本語で観ても訳分からんと思う。 ロシア映画が世界を席巻することはないと確信できる映画で良かった。
 家に遊びに来たローランドと、彼の彼女とおしゃべり。
 写真は、モザンビークのマルパからの道にある丸太橋。 他に竹の橋もあり。 車で通ると折れる。

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2005年10月23日(日)
バンコクまで2日

 明日の早朝にはケープタウンを出発するので、最後に喜望峰とケープポイントに行く。 少し雲が出ていて肌寒かったが、それでも観光客だらけ。 日本人の団体客までいたし、かなりの数の中国人がいた。 しかし喜望峰に来たのは何回目だろう?

 夜は、車を買う手助けをしてもらったガサントの家に行く。 『ケムケム号』売却に関しての話し合い。 火曜日にはメールで売却価格を知らせてもらうことになった。 さぁ、幾らになるかな?

 家に帰ってからは、深夜2時過ぎまで掛かって荷物の整理をする。 なんだか出発の前日だというのに忙しない。





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