今日でモザンビークともお別れだ。
テントを張ったマラクエネを出発する。 35km南下すると首都マプトに着く。
マプトに着くまで何回か警察の検問があったが、1度も三角反射板について聞かれなかった。 △→こんな格好をしていて、車が故障した時に車の前と後ろに置くやつだ。 ガイドブックにも書いてあったし、マラウィで会ったフランス人にも「モザンビークでは三角反射板が2つないと、検問で絡まれる」と言われたので、わざわざマラウィで1枚買って2枚揃えたのに、モザンビークに入ってから検問で一度も聞かれていない。 せっかく買ったんだから、聞いてくれよ。
EN1号線はマプト市内は通過しないので、郊外を通り抜ける。 だからマプトは見ていない。
マプトからは料金所が立派な高速道路EN2号線に入る。 そのままEN2号線を真直ぐ走るとスワジランドとの国境、途中でEN4号線に入ると南アフリカとの国境になる。 俺らは直進してスワジランドを目指す。 国境の町ナマーチャ(Namaacha)まではマプトから約120kmで近い。
モザンビークの出国手続きは至って簡単。 スワジランドの入国も簡単だった。 これで今回の旅8カ国目のスワジランド王国に入った。
スワジランド王国は面積17,364平方キロと小さい。 長野県よりちょっと大きい程度の国だ。
小さい国だけど、成人のHIV感染者率では世界一。 国民のほぼ半分はエイズだ。 原因の一つに一夫多妻制があるかも知れない。 前国王のソブザ2世は公式には約120人の妻、非公式の妾を含めると合計で公式妻の2倍以上の数になったそうだ。 単純に240人としても、忙しい。
現国王のムスワティ3世も、お父さんの記録を追い越すべく爆走中だ。 2002年には18才の子を嫁にしようとして、その子のお母さんに裁判所に訴えられている。 もちろん王様に法律なんて及ばないけどね。
さらにムスワティ3世は、勝手に54億円する自家用ジェットを買って世界中からブーイング。 アメリカから入国禁止措置を受けちゃった。 国民の大半が貧困層で、エイズ感染者のこの国での王様の贅沢に、世界どころか自国の議会からもブーイング。 でも王様だから。
こうなったら日本の天皇にもがんばってほしいね。 いきなり自家用原子力潜水艦買っちゃうとか。 核ミサイル付き。 機嫌が悪いと発射ボタン押しちゃうの。 ムスワティ3世よりブーイングでしょ。
で、スワジランドに入ったはいいけど特に面白そうでもなかったので縦断して出国することに。 わずか3時間弱の滞在で国を縦断して出国まで出来てしまった。 スワジランドの東端を縦断したけど、景色は良い。 国の東端に連なるレボンボ山脈を望みながら平原を走るが、道路も良い。
ついに南アフリカに戻ってきた。 クワズールー・ナタール州のゴレラ(Golela)から南アに入国。 国境を越えて走っていると、いきなりキリンが3頭道路を横断していて久しぶりにビビった。
N2号線に入ってチビりそうになった。 南アの道路は素晴らしい。 同じことをジンバブエから入った時も書いた記憶があるけど、モザンビークから入ると特に感じる。
クワズールー・ナタール州を南下して、セント・ルシア湖にあるセント・ルシアに泊まることにした。 この町の雰囲気はかなり良い。 観光地なのだが、小さい町のせいか落ち着いていてのんびり出来そうだ。 時間がないから、のんびりしないけど。
写真は、モザンビークで見掛けたヤギの集団を載せたトレーラー。 後ろを走りながら、いつヤギが落ちてくるか楽しみにしていたが、結局落ちて来なかった。
今日の走行距離; 486.1km
今日の出費(2人分);
食費: 138,500メティカシュ+21.10ランド
タバコ: 59,000メティカシュ
高速道路代: 14,500メティカシュ
車両持込税: 5エマランゲニ
ディーゼル代: 275エマランゲニ
テント設営代: 90.00ランド
合計: 212,000メティカシュ+280エマランゲニ+111.10ランド(約7,385円)
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