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ヨーロッパ旅行日記


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ハルシュタット
2006年10月16日(月)
ついにドイツにやって来たぞ!

 本日、夜8時にミュンヘンに到着致しました。
 いやー、かなり急いで来たのに9ヶ月も掛かりましたよ・・・ケープタウンからミュンヘンまで。 やっぱ遠いね、ドイツって。
 何でドイツにこだわっているか?と言うと、何て言ったって『ワールドカップ2006』! やっぱり生の迫力で観戦したいじゃないですか?! そんなわけで1月に南アフリカ・ケープタウンを旅立って一路ドイツを目指したわけです。
 さらに、「どうせドイツに行くなら、荷物を先にドイツに持って行っちゃいなさい」という提案により、俺のスーツケースがドイツに先に行ってしまった。 中にT/Cも入っている状態で。 しかもホモの家で、俺は住所も知らない。
 スーツケースをミュンヘンに預けてあるおかげで、『ワールドカップ』には間に合わなかったにも関わらず、ドイツには行かないといけない羽目に・・・ これがドイツにこだわる事になってしまった真の理由なのだ。

 今日はオーストリアのハルシュタットから1日が始まった。 目が覚めて、窓から湖を眺めると生憎の曇り空。 室内はセントラル・ヒーティングで暖かいが、外に出ると気温わずか一桁で吐く息も白い・・・
 でも、陽が昇るにつれて青空が広がりだした。
 写真は、ハルシュタットの村の風景。 この季節は日中はいつも逆光になってしまうのだが、本当は逆側から村を撮った方が景色が良い。

 ロープウェイに乗って、山の上にも登ってみた。
 山の上には、世界最古の岩塩鉱山がある。 7,000年前には既に300mほどの深さの横穴を掘って塩を採掘していたらしい。 この岩塩鉱山ツアーに参加した。
 なかなか面白かったよ、ツアー。 内容は面倒くさいから書かないけど。 ちなみに、中はむちゃくちゃ寒い!

 午後3時過ぎにハルシュタットを出て、ザルツブルグに戻る。 ザルツブルグで直ぐに列車を乗り換えて、ミュンヘン行きに乗った。
 列車内で熟睡している間に、気が付いたらドイツに入っていた。 パスポート・チェックも何もないんだね。

旅の出費(2人分)
電話代: 3ユーロ
食費: 1.49ユーロ
入場料: 21ユーロ
外食代: 7.9ユーロ
宿代(1+1泊分): 97ユーロ
列車代(ハルシュタット→ザルツブルグ): 37.7ユーロ
国際列車代(ザルツブルグ→ミュンヘン): 27ユーロ
合計: 195.09ユーロ(約29,260円)

フレーム
2006年10月17日(火)
太極拳的撮影方式

 最近、凄いことを発見しました。
 中国人ツアー客をボケーっと観察していたところ、彼らの写真を撮る時のポーズが、太極拳の影響を非常に受けておるのであります! さすが中国4000年の歴史・・・見習わなくては。 さぁ、皆も太極拳的撮影方法を使って、ビシバシ写真を撮ろう!
 日記の写真は、オーストリアはハルシュタットで華麗なる太極拳の舞いと同時に友人の写真も撮ってしまっている中華人民共和国代表の方。 ザルツブルグでは、もっと凄い技(格好)をしながら撮っている代表を見掛けたが、撮り損ねてしまった・・・残念無念!
 今後、ワタクシは太極拳的撮影方式を使っているツアー客に密着し、彼らを激写して、彼らの勇姿だけを集めたオリジナル写真アルバムをホームページ上に公表しようと思っておる。 別に太極拳だけとは限らない。 日本人でも、柔術的撮影方式を使っておられる方がいたら、遠慮なく激写させてもらう。

 日記の初めから、ミュンヘンと全く関係ないネタになってしまったことからも分かる通り、今日は特に観光をしていない。
 ただ、今回の旅の2番目の目的である『ドイツでスーツケースを受け取る』というミッションをクリアした。 ちなみに、1番目の目的は『日本に帰る』。

 スーツケースの中を開けてみると、なんと!冬服が入っているではないか。 俺って何て賢いの? まるでこうなる事を予想していたかのようなグッド・タイミング。 なんせ、今のドイツは超寒い! 日中でも吐く息が白くなるもんね。 町中の温度計を見ると、5度とかだし・・・ 冬服を買わないといけないなぁ〜、と思っていた矢先のスーツケースの中身。
 さらに、お金も入ってたよーん。 ユーロのT/Cと、南ア・ランドの現金。 とりあえずT/Cを1枚残らず現金化して、お金を持ってるぜ!感を楽しむ。 ま、大した額じゃないんだけどね。

 ミュンヘンは久しぶりの近代的都会で、なんだか安心する町だ。 ドイツのヨドバシカメラこと『SATURN』で、カメラのバッテリーを買ったり、色々と先進国にいる間に出来ることをしておかないと。

 そういえば、9月にコソボに行った後に『セルビア・モンテネグロに入った』って日記に書いたけど、間違いでした。 今年6月にモンテネグロが『セルビア・モンテネグロ』から独立して新たに『モンテネグロ共和国』になったらしい。 そんなわけで、俺が行ったのはセルビア・モンテネグロではなく、モンテネグロ共和国でした。
 モンテネグロ共和国は、今世界で一番新しい国らしいよ。

旅の出費(2人分)
衣服代: 19ユーロ
Uバーン: 4.4ユーロ
外食代: 16.75ユーロ
電化製品: 52.98ユーロ
合計: 93.13ユーロ(約13,970円)

ノイシュヴァンシュタイン城
2006年10月18日(水)
シンデレラ城

 ミュンヘンから日帰りで、オーストリアとの国境沿いまで南下した。 列車に乗って、約2時間。 ブーフローで列車を乗り換えて、フュッセンに向かう。
 ここは世界的にも超有名なお城がある。 その名も、『ノイシュヴァンシュタイン城』。 こんな名前、覚えられるかっちゅーの! この日記はガイドブックを見ながら書いております。

 このノイシュヴァンシュタイン城は、その美しい姿からディズニー映画のシンデレラ城のモデルにもなったらしい。
 こんなお城があるなんて全く知らなかったのだが、ミュンヘンの宿に貼ってあったポスターを見て、行ってみたくなった。

 フュッセンにはこの城の他にも、ホーエンシュヴァンガウ城(名前が覚えられん・・・)という城もある。 そんなわけで、世界中から観光客が押し寄せるのだ。
 今はオフシーズンだが、沢山の観光客がいた。 一番多かったのが、なぜかタイ人! 「スワイ・チャンルーイ!」とか言いながら、写真撮ってました。 その次が日本人の団体客と、中国人の団体客かな?

 俺はノイシュヴァンシュタイン城の全景を写真に撮りたかったので、裏の岩山に登った。 これがまた急な坂道で大変・・・ 一歩踏み違えば崖から転落するような所を歩いてきたけど、太陽の関係でキレイな写真が撮れなかった。 本当はロープウェイのある山からの方が、城の正面入り口と、後ろの湖が見渡せて一番美しい姿で見れるのだが、この季節は太陽で常に逆光になるので難しい。

 城には入ってないし、ホーエンシュヴァンガウ城も見てません・・・ 山に登ったら疲れちゃった。

 昨日書き忘れたが、実は昨日でケープタウンを発ってちょうど9ヶ月が経った。 この1ヶ月間で回った国は、7ヵ国と1地域に及ぶ。 速過ぎ!!
 この1ヶ月で使ったお金の合計は、24万745円(2人の合計)。 1人1日当たり4000円くらい使ってます。 オーストリアの方がドイツよりも物価が高い気がする。 まぁ、俺の行ったオーストリアというのが、ザルツブルグとハルシュタットという思いっきり観光地だけだからかも知れないけど。
 物価の高さはタバコでも分かる。 エジプトでは100円を切っていたタバコだが、スロベニアではマルボロが2.4ユーロ(約360円)になり、イタリアからは4ユーロ(約600円)になった。 これが北欧なんかに行った日には、7〜8ユーロくらいするらしいよ。
 その代わり、ビールがぐーんと安くなった。

旅の出費(2人分)
バス代: 6ユーロ
ビール: 7.5ユーロ
外食代: 20ユーロ
郵便代: 2.3ユーロ
宿代(1泊分): 32ユーロ
列車代(ミュンヘン⇔フュッセン): 27ユーロ
合計 94.8ユーロ(約14,220円)

俺の荷物
2006年10月19日(木)
チェコ共和国入り

 ドイツには『ロマンティック街道』、『メルヘン街道』、『アルプス街道』、『古城街道』など見所も多いが、今回は西ヨーロッパは観光せずに通り抜けてしまうことにした。
 ドイツにいる友人とも電話で連絡を取っていて、「会いに行く」という話にまでなっていたのだが、この際もういいや。 オーストリア、ドイツとやって来て、わずか1週間にて西ヨーロッパは終了します。
 そして今日、俺にとってヨーロッパ11カ国目となる『チェコ共和国』にやって来た。 チェコで、今までに訪れたことのある国は通算50カ国になった。 しかーし、その内34カ国は去年から今年に掛けて行ったわけだから、忙しいもんだ。

 今日はまた移動日。 荷物を運ばないといけないから、あまり乗り気ではない。
 まず、写真手前のバッグを体の前に背(腹?)負い、次に右後方のバッグを体の後ろに背負います。 そしてスーツケースを転がして移動だからな! 「お引越しですか?」って感じだよ・・・
 ドイツからスーツケースまで増えてしまったから、今までより大変。 冬服に加えて、なぜかズボンが3本入っていたおかげで荷物量も一気に増えたし。

 ドイツのDB(JRみたいなもん)では、27ユーロで国内列車1日乗り放題というプロモーションなのか?サービスなのか?があり、5人までなら27ユーロで旅行が出来てしまう。 5人なら1人当たり5.4ユーロと激安。
 チェコに行くのも、国境近くまで国内線で行って、乗り換えて越境する列車に乗った方が全然安く済む。
 今回乗った列車も2回乗り換えしないといけないが、ミュンヘンからプラハまで1人32.1ユーロだから全然我慢出来る。

 チェコ領に入ると、街並みが少し変わった。 なんだか田舎臭いけど、より歴史がありそうな感じ。
 ミュンヘンからプラハまでは6時間掛かった。
 駅で客引きに捕まり、交渉の末にそのおばちゃんの家に泊まる事にした。 1人12ユーロ/泊のプライベートルームだから、プラハの相場的にも悪くない。

旅の出費(2人分)
タバコ: 4ユーロ
食費: 1.8ユーロ
ビール: 27コルナ
地下鉄: 40コルナ
宿代(3泊分): 72ユーロ
外食代: 12.35ユーロ+59コルナ
国際列車代(ミュンヘン→プラハ): 64.2ユーロ
合計: 154.35ユーロ+126コルナ(約23,850円)

プラハの旧市庁舎
2006年10月20日(金)
プラハの秋

 プラハの町中を歩いて気が付いたこと。

 その@: 商店を経営しているのが、かなりの確率で中国人であることが多い。 「え?ここもかよ!」と驚く位の確率。 野菜や果物も置いてあるような、コンビニみたいな個人商店を覗いて見ると、レジの中にいるのは大抵中国人。

 そのA: 大人のお店が多い。 いわゆるセックス・ショップというやつ。 それを見て旅人も、「ドイツから遥々『ロマンチック街道』をやって来たが、ここから『エロチック街道』が始まるんだなぁ〜」と感嘆に浸ることが出来る。 ちなみに、今泊まっている宿の近くには『エロチック・シティ・スーパーマーケット』というスーパーマーケットがある。

 そのB: マクドナルドが多い。 町中にマクドナルドの看板があって、『←100m 250m→』だって。 隣のマクドナルドまで350mしか離れていないのかよ!? ちなみに、ケチャップは有料。

 ドイツのお隣の国なのに、物価が遥かに安くなったチェコ。 ビールの500mlをレストランで飲んでも100円ちょっとだし!
 プラハもさすが有名な場所だけあって、町全体が見所だし、しばらくチェコでボケーっとしてもいいかも?と思っている。

 写真は、旧市庁舎の天文時計。 15世紀に作られたものだが、未だに動いている。

旅の出費(2人分)
トイレ: 3コルナ
タバコ: 60コルナ
食費: 99.5コルナ
外食代: 396コルナ
ハガキ: 19.5コルナ
生活用品: 64.5コルナ
合計: 642.5コルナ(約3,560円)

プラハ・カレル橋
2006年10月21日(土)
偽警官探し

 今日は生憎の雨模様。 そんな中、プラハ市内を観光する。
 実は今回、プラハに来るに当たって楽しみにしていたことがある。 それは『偽警官』。 東ヨーロッパでは比較的多いと言われているのだが、旅行者に近づいて来て「警察だ。 パスポートを見せろ」と職務質問風に声を掛け、カバンを開けた隙に中のお金をスったり、「所持金を見せろ」と言ってお金をスったりするスリの一種だ。
 偽警官に会いた〜い!と思ってウロウロしたのだが、誰も近づいて来ない・・・
 でも、ハンガリーとかブルガリアとかにも一杯いるらしいから、まだチャンスあるもんね!

 観光は、国立博物館から始まり(中には入ってないけど)、ヴァーツラフ広場、旧市街広場と続き、カレル橋に出た。 カレル橋の東岸側には『旧市街橋塔』があり、その上に登れば、カレル橋全景とプラハ城を望むことが出来る。 50コルナ(約275円)と高いが、それなりに景色は良い。 275円を「高い」と言うのも変だけど、ビールの大ジョッキが2杯飲んでお釣りが来るからね!
 このカレル橋はプラハ最古の橋で、1357年から60年掛けて造られた石橋だ。 今日の写真は、そのカレル橋の上でオルゴールを鳴らすおじさん。 左にはプラハ城が霞んで見える。

 プラハ城は近くまで行ったんだけどねー、疲れたから見ずに帰ってきた。

旅の出費(2人分)
チップ: 2コルナ
食費: 111.5コルナ
入場料: 50コルナ
外食代: 178.5コルナ
宿代(1泊分): 24ユーロ
合計: 342コルナ+24ユーロ(約5,490円)

プラハ城
2006年10月22日(日)
プラハ城

 今日はプラハ城(写真)に行ってみた。 4日目にして、ようやく辿り着いたよ!

 今日は、プラハに来て以来初めての快晴。 雲ひとつない青空が広がっていて、気温もグンと上がってTシャツでも十分なほどの暖かさ。
 そんな中、まずはペトシーン公園に行く。 ここに登山列車で登って、上の展望台からプラハ市内を一望する。 “登山列車”と聞いて、俺はスゴイ物を想像していたのだが、標高300m程度の丘を登るだけなので歩いても十分。
 ここの展望台、大人で入場料50コルナ(約275円)もする。 でもね、ビールを2杯くらい我慢しても登った方が良いよココ。 プラハ城や、カレル橋とその先の旧市街が一望出来て、眺めが非常に良い!

 上から眺めた後は、実際にプラハ城に行ってみる。 坂をヒイヒイ言いながら登って行くと、何やら巨大な建物群が・・・
 なんだか建物が新しい気もするけど、ここはそういう細かい事には目をつぶって「ほへぇ〜」と感心しておけばいいんだろうね?
 でも、城の中にある聖ヴィート大聖堂、これは立派でした。 写真でも黒っぽいノッポの建物で目立ってるやつ。 高さが96.6mもあるらしいよ。
 感心したのが、建物の装飾。 細かいんだ、これが! ゴシック建築の代表格の建物らしいけど、芸が細か過ぎ。 もともとは西暦930年に造られたものらしいけど、完成したのは20世紀に入ってからだって。

 今日は夜になってからも旧市街を散策。
 プラハは夜景が素晴らしい・・・ 雰囲気が良い。 ローマやパリやロンドンやウィーンをまだ見てないから何とも言えないけど、プラハはオールド・ヨーロッパの集大成と言った感じがする。

旅の出費(2人分)
タバコ: 60コルナ
ビール: 32コルナ
地下鉄: 68コルナ
入場料: 80コルナ
外食代: 224コルナ
宿代(1泊分): 24ユーロ
合計: 464コルナ+24ユーロ(約6,170円)





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