市内で両替をする。 今日のレートはUS$1=K4,490。4週間前と比べてクワチャ高ドル安なのが気になる。
ようやくクワチャを手に入れたので、ディーゼルを補給。 ディーゼル代がめちゃくちゃ高い! ディーゼルでリッター130円を超えているのが恐ろしい。
燃料補給をした後は、Zambia Wildlife Authorityに行く。 サウス・ルアングワ国立公園(South Luangwa NP)について情報を仕入れるためだ。
今後の旅のルートを考えていたのだが、ルサカからグレート・ノース・ロードを北上して、カピリ・ムポシ(Kapiri Mposhi)という町で、駅にデカデカと毛沢東の写真が掲げられているのを見て、サウス・ルアングワ国立公園を西から東へ横断して、グレート・イースト・ロードに抜けるのが面白いかなと思っていた。
1991年までザンビアは社会主義国家で、ザンビア⇔タンザニア間を走るタンザン鉄道は中国の援助で出来たらしい。 その理由でタンザン鉄道の始発駅カピリ・ムポシの駅には毛沢東のデカイ写真が飾られている。 全く毛沢東に興味はないが、アフリカで毛沢東の写真は笑えそう。
問題は、サウス・ルアングワ国立公園の横断だ。 地図上で見るときちんとした道路は通っていないのだが、どれほどのレベルの悪路なのか、Zambia
Wildlifeで確認をしたかった。
担当官の説明によると、川を渡らなければいけないのが問題らしいが、今は乾期なので水深はヒザくらいまでだから大丈夫ではないかとのこと。 それなら行ってみるか、と気持ちは固まってきた。
夜、海外青年協力隊員2人と日本大使公邸料理人が宿に遊びに来てくれた。
隊員の1人は、サウス・ルアングワ国立公園に住んで野生動物の生態調査をしているとのこと。 ちょうどいいので、俺らが行こうとしている道について聞いてみた。 それによると、道は道だが獣道らしい・・・ 国立公園を管理しているレンジャーでも、この道は通らないくらいの悪路だそうで、でっかい岩がゴロゴロしているから、通るだけでタイヤ2、3本はパンクするみたい。 この道よりもまだマシな道でさえ、130kmの距離を走るのに2日間掛かるそうだ。 そんな現地人でさえ通らない道だったら止めておこう、とルートを変更して毛沢東は捨てた。
このサウス・ルアングワ国立公園に住んでいる隊員の話はかなり勉強になった。
車に乗っていて、ゾウが現れて耳をパタパタさせて威嚇してきたらどうするか? 俺の場合、オカバンゴ・デルタでゾウの群れに威嚇された時は、エンジンを止めて窓から身を乗り出して写真を撮っていた。
彼女によると、これは全然ダメらしい。 突進してきたら車なんて踏み潰されるから、エンジンを切ってはいけないそうだ。 クラクションを鳴らすのもダメ。
正解は、エンジンを吹かす。 ゾウは高い音よりも、低い音を怖がるそうで、エンジンを吹かす時の低い音で大抵は逃げ出すそうな。 クラクションを鳴らすだけでは、突進してくる可能性もあるらしい。
へー、全然知らなかったぜ。 どうも、基本的にゾウは車を動物の1種だと思っているので、“車に乗っているから大丈夫”というのは通用しないみたい。 ちなみに至近距離で威嚇されたら、バックして逃げるのが一番だそうだ。
続いてシマウマ。 なぜシマウマが白と黒なのかを教えてもらったが、それにはライオンが関係しているみたい。 ライオンは目と耳だけで狩りをしているそうだが、目は弱視で、白と黒のシマウマが群れでいて重なっていると、ライオンにはテレビの砂嵐のような画像にしか見えなくなるそうだ。 へーへーへー、きちんと保護色じゃん。 ちなみにシマウマの模様は、指紋と同じで1頭1頭違うそうだ。
ジンバブエで日本人旅行者がライオンに噛まれた話もしたが、ライオンというのは肉食動物だけど食べ分けをするそうで、人間は食べないそうだ。 ジンバブエの場合は、ライオンがじゃれて噛んだ(でかい猫だからな)か、防衛本能で襲ったのではないかとのこと。
でも、もし偶々サバンナで人間が死んでいて、ライオンがお腹を空かせてその死体を食べちゃったら、人間の味を覚えたそのライオンはおろか、子孫に至るまでDNA遺伝で人間を食べるようになるというのは驚いた。
いやー、今日は非常に勉強になって面白かった。
写真はルサカの青空市場。 ホウレン草、白菜、大根、豆腐、香菜(パクチー)などアジア食材が手に入る。
今日の走行距離; 70.5km
今日の出費(2人分);
ディーゼル代: 363,000クワチャ
インターネット: 3,000クワチャ
食費: 40,700クワチャ
タバコ: 8,500クワチャ
ビール: 10,000クワチャ
合計: 425,200クワチャ(約10,510円)
|