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アフリカ大陸縦断旅行日記


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2006年1月16日(月)
旅立ちまであと2日

 ホリエモンの自宅も家宅捜査されたみたいですね。 噂によると、先週の俺の日記を読んで特捜部が強制捜査に踏み切ったそうです。 確かに彼は必要以上にペニスケースを保持していますからね。 やはり必要以上に欲を持つと必ずしっぺ返しを食らいます。
 男は1本で十分!!

 最近、頭の中がペニスケース一色で、思考回路がまともに動いていなかった俺。 日々ぶつぶつと「ペニスケース・・・」と呟いていた俺。
 しかし、フッと気が付くと旅立ちは明後日。 明後日と言えば、明日の次の日だ。 言い換えれば、明々後日の前日だ。
 こう考えたら、もう直ぐじゃん!!
 いつもの計画性の無さが今回も露呈した感のある俺だが、旅行の途中で「あー、あの時にちゃんと準備しておけば良かった」と悔やんでも仕方がない。 何しろ、旅行直前なのにペニスケースのことしか考えていなかったわけだから。

 今日は気合を入れて11時ごろ起きて、荷物の整理。 不要だけど捨てたくない荷物は日本に船便で送ってしまう。 9.1kgで235ランド(約4,350円)と安くてビックリしてしまった。
 さらにヨーロッパに先送りしてしまうものをスーツケースに入れ、メラックに預ける。 彼女にはユーロのT/Cも預けた。 最悪アフリカで金を盗まれても、ドイツまで頑張って辿り着けば乞食をしなくても済む。

 夜はヘルガとビアンカとで、シーポイントにあるイタリアン『Postoicino』でピザを食らう。
 ビアンカは美容師なのだが、彼女に明日髪を切ってもらうことになった。 俺の部屋で。 部屋って言うか、洗面所で。 ん?ついに洗髪台の出番か!?

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2006年1月17日(火)
旅立ちまであと1日

 いやー、気付けば旅立ちは明日ですよ! すっげー旅行準備が中途半端な俺。 未だに出発前日なのに、ズールー・サックを手に部屋をウロウロしている俺。 失敗して、買い過ぎた。 気分を落ち着かせようと、ペニス・サックに話し掛けてみるも、無反応。

 夕食にロング・ストリートにある日本食レストラン『港』に行ってみる。 当分の間は日本食ともお別れだから、最後の夜くらいは食べておかないと。 ここの握りってデカイね。

 夜、中途半端に10人ちょっとで、リジィの家でパーティー。 日本酒、ウィスキー、ビールを飲み過ぎたせいで、ちょっと気持ち悪い・・・

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2006年1月18日(水)
ヨーロッパに向け出発

 胃が重い・・・ 二日酔いなんですけど。 二日酔いになるなんて、俺も年を取ったもんだ。
 しかも荷物の準備がまだ完全に終わっていない事に気が付いた。 ヘロヘロしながら荷物の整理をする。

 今日になって思い出したが、昨日のパーティーに俺が車を売った鼻毛おじさんも来ていて、ちょっとビビった。 苦情を言いに来たのかな?と思ったが、『ケムケム号』の話題には一回もならなかったので、未だに何をしに来たのかは不明。

 ヘレンとリジィに別れの挨拶をしに行く。 ついでにご飯を食わせてもらった。 彼女達には色々お世話になりました。
 30分ほどで家に戻って再び荷物の準備。 1時過ぎにヘルガとビアンカが車で迎えに来るので、時間がなく焦る。
 どうしても片付けられなかったので、残っている荷物をビニール袋にぶち込んだ。
 マジでペニス・サック邪魔!!
 体重計で量ってみると、俺の荷物の総重量は20kg。 肩が外れそうなんですけど。

 慌しく荷物を持ち、大家のイタリア人のおじいちゃんに別れを告げ、車に乗り込む。
 「バス停はどこ?」とヘルガ。
 「あー・・・どこなんだろうね?」と俺。
 路線バスのターミナルも駅の近くだし、絶対に駅の近くから出てるはず。 とりあえずケープタウン駅に向かいウロウロしているとグレイハウンド・バスを発見! この時、出発時刻の10分前。
 急いでチェックインを済ませ、時間がないので軽くヘルガとビアンカとハグしてバスに飛び乗る。 仕事を見付け新たにケープタウン生活を始める彼女たちと、ケープタウン生活に終止符を打った俺だが、色々感傷に浸っている間もない。 最後にヘルガ、俺を他人に紹介する時に「You know? He is crazy...」という出だしから始めるのは止めてね。

 バスは定刻通り午後2時にケープタウン駅前を出発。 バスの窓から見えるテーブルマウンテン(写真)を見ていたら、ちょっとセンチな気分になった。 ケープタウンが好きか?と聞かれれば返事に困るのに、何でだろう?

 夜8時半、バスはビューフォートウエストを通過。 N1号線を北上するルートは、俺が前回『ケムケム号』を運転して旅したルートと一緒なのでどこも見覚えがある。 やはり運転したことがある道はよく覚えているものだ。

旅の出費
CT→プレトリア行きバス: 427.50ランド
プレトリア→ザンビア行きバス: 350.00ランド
外食費: 34.90ランド
合計: 812.40ランド(約15,030円)

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2006年1月19日(木)
ジンバブエ入り

 深夜2時20分、キンバリーを通過。 50人乗りのバスには17人の乗客しかいないので、座席をゆったりと使えるので楽だ。

 ケープタウンを出てから18時間以上が経った早朝8時20分、ヨハネスブルグに到着。 駅に隣接するバスターミナルでバスを交換し、プレトリアに向かう。
 ヨハネスブルグからプレトリアまでは1時間ちょっと。 プレトリアで2時間の乗り継ぎ時間があり、同じバス発着所からザンビア・ルサカ行きのCity to Cityバス(写真)に乗り込む。

 City to Cityのシートは、ビーマンバングラディッシュ航空のエコノミー席よりも前の席との間隔が狭い・・・ さらにエアコンなし。 これで隣に誰かが座っていたら死んでいたが、ラッキーなことに1人で2席を占領出来た。 ただリクライニング・シートが倒れる度が、わずか5度(分度器で計ったわけではないけど)で、1時間も座っていると辛くなってくる。

 夕方4時過ぎ、南回帰線を通過してちょっと赤道に近づいた。 しかし、その1時間後、坂道でオーバーヒートしたバスは止まってしまう。 一気にサウナになる車内。
 外に出ることも出来ず、このいきなりのアクシデントに、人種、体臭の垣根を越えた車内交流が始まった。
 彼らはワキガかどうか知らんけど刺激臭がするが、俺は俺で絶対に汗臭いはず。 鏡を見てないけど、髪とか油でテカっていて、ポマードを塗り手繰っているおっさん状態にいることは自分でも気が付いている。 こうして、これだけは避けたかったが、徐々に小汚いバックパッカーに一歩一歩近づいているのだった。

 なんとか動き出したバスは夜7時にようやく、ジンバブエとの国境に到着。 南ア側の国境越えはすんなり終わったのだが、ジンバブエ側がめちゃくちゃ混んでいて、ジンバブエ入国までに3時間も掛かった・・・

 ジンバブエの国境での正規両替レートは1US$=96,407ジンバブエドル。 つい先々週は87,500だったのに・・・恐るべしジンバブエドル! 軽くメティカシュを越えやがった。 多分、闇レートだったら1ドル=30万とかだぜ。

 たった10時間のジンバブエ滞在だろうが、日本人はビザ代を払わなければいけない。 同じバスのザンビア人や南ア人はノービザだから、ビザ代に30USドルも払う俺に同情の眼差し。

旅の出費
タバコ: 45.0ランド
外食費: 69.0ランド
ジンバブエ・ビザ: 30USドル
合計: 114ランド+30USドル(約5,560円)

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2006年1月20日(金)
ザンビア入り

 マシンゴ経由でジンバブエの首都ハラレを目指していたバスが、ハラレに到着したのは深夜4時。 昼間はサウナ状態で暑いのに、夜はすっげー寒い!!
 ハラレで休憩した時に、ファーストフード店に入ってみた。 『New Yorker Breakfast Set』が40万Zドル、チーズバーガーが42万Zドルと、ゼロの数を数えるのが大変。 すっげー高い気がするが、実は安かったりする。

 朝8時半、国境に到着。 30USドルもビザ代に払ったのに、滞在したのはわずか10時間。 もったいねぇー。
 国境では、ジンバブエ出国は簡単だったが、ザンビア入国にめちゃくちゃ時間が掛かった。 バスに積まれている荷物を税関が検査するのに時間が掛かり、結局ザンビア入り出来たのは午後1時。 4時間以上も国境で足止めを食らっていた。

 午後3時、ついにバスはザンビアの首都ルサカに到着。 一昨日にケープタウンを出発してから49時間が経っている。 気分的にはアフリカ大陸縦断し終わった。 セレブな旅を目指していたはずの俺が、何でワキガ臭い奴らと一緒に20時間以上もバス、しかもエアコン無しバスで共通の時間を過ごさなければいけなかったのか?意味が分からん。 これではまるでバックパッカーじゃん。

 ルサカ駅前のバスターミナルに着いた途端、「JICA?」とタクシーの客引きが集団で集まってくる。 ザンビアにおける海外青年協力隊の知名度にはビックリするよな。
 とりあえず前回も泊まった『Cha-Cha-Cha Backpackers』に行こうと思ったが、クワチャを持っていないからタクシーに乗れない(泣) ちょっと自慢になるが、俺って歩くの嫌い。 1日中部屋に籠もっている時など、1日に30歩くらいしか歩かない。 ケープタウンでも、シーポイント内を移動するのに必ずミニバスを使う。 日本でも地下鉄の駅からJRの駅までタクシーに乗ろうか、真剣に迷うくらいだ。 ところが今日は、ここ数年で一番歩いた日になった。 20kgの荷物を背負って、3kmもの長い道を歩く俺。 マジで死んじゃうかも俺、と思いながら、もう疲れたからザンビアから飛行機で帰っちゃおうかな、と思いながら、ひたすら歩く。

 ヘロヘロになりながら、『Cha-Cha-Cha』に辿り着いた時には、アフリカ大陸縦断の気合も吹き飛んでいた。 まぁ、元々気合など1ヘクトパスカルも持っていなかったのだが、ちょっとは(0.2くらい)持っていた気合も軽く吹き飛んだ。

 『Cha-Cha-Cha』で、日本人旅行者3人と会った。 1人は250ccのバイクでアフリカを回っている人。 夫婦2人は世界一周中。 彼らはモロッコから西アフリカを通って南下して、今度は東アフリカを通って北上するみたい。
 彼らの話を総合すると、アフリカ大陸縦断は俺が思っていた(今でも信じている)よりも辛いみたい(泣)

旅の出費
ザンビア・ビザ: 25USドル
宿代: 10USドル
ビール: 17,500クワチャ
合計: 35USドル+17,500クワチャ(約4,600円)

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2006年1月21日(土)
気合を入れ直した俺

 いやー、昨晩は蚊がすごかった。 聞くところによると、現在は雨季らしい! っていう事は、病気が流行っちゃったりして怖いんじゃない? あと、道路が凸凹の上にぬかるみで移動が大変なんじゃない? 旅行時期を間違えてるかも・・・

 『Cha-Cha-Cha』をわずか1泊でチェックアウトする。 さぁ、ヨーロッパ目指して移動だ!と気合を入れ直し、ルサカ市内のとーる君のフラットに引っ越す。 今日も歩いて移動したんだけど、20kgの荷物を持って20分も歩いてしまった。 絶対に荷物を減らさないといけない気がする。

 とーる君は、前回に『ケムケム号』で南部アフリカを旅行して回った時に知り合った海外青年協力隊員。 当の本人は仕事中で東部州にお出掛け中だが、留守宅は俺に任せろ!ということで、彼が帰って来るまでの来週末まで彼のフラットで(頼まれたわけではないが)お留守番をすることになった。
 これだけ聞くと、ずいぶん楽そうなイメージがあるが、実は大変なのだ。 留守宅を預かる身としては、毎日毎日、インターネットでオンライン株取引をしたり、全巻揃っている『タッチ』を読んだり、色々と忙しい。

 同じく隊員のユリ子ちゃんとマンダヒル(Manda Hill)ショッピングセンターに行く。 当然歩き。
 ここでお金を両替した。 只今、クワチャ高ドル安が続いており、1USドル=3,300クワチャ。 なんだかドルはどこの通貨に対しても弱くなってるなぁ。
 さらにザンビアの携帯電話SIMカードを購入。 Celtelというキャリアで、スターターパックは15,000クワチャ(約520円)。 エアータイムバウチャーは5,000クワチャからある。
 スーパーマーケット『SHOPLITE』では当分の食料を買い込む。 買い込んだのはよいが、持って歩いて帰らなければいけないのを思い出した・・・

 夜は自炊。 タンザニア米を炊き、味噌汁を作り(お湯を注いだだけ)、豚肉を焼き、キャベツを炒め、ご飯にはユリ子ちゃんが持って来てくれたカトゥバ村産の今朝生まれたて玉子をぶち掛けて、玉子掛けご飯にして食う。 タンザニア米はまぁまぁジャポニカ米と似ている。

 食後は、昨日会ったタビフーフにもらった映画『タクシー3』(日本語字幕)を見ながら、アフリカの長旅の疲れを癒す。
 そういえば、タビフーフが持っていたパソコンって、すっごい小さいでやんの! 俺のパソコンの半分のサイズでビビった。 思いっきり旅行者向きじゃないですか!? でも俺のパソコンの方が画面が3倍くらいデカイから、絶対に俺のパソコンの方が見やすいぜ。

 写真は、レソトの首都マセルとザンビアの首都ルサカを結ぶ長距離バス。 バスの後ろには20フィート・コンテナ大の荷物入れが付いている。 写真に写っている荷物はぜーんぶバスの中から出てきた。 バスタブくらい、ザンビアで買え!!

旅の出費
食料代: 70,330クワチャ
携帯電話: 25,000クワチャ
合計: 95,330クワチャ(約3,320円)

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2006年1月22日(日)
ルサカは雨

 今日は1日激しい雨だった。 午後から雨は弱まったが、それでも空はどんよりと暗い。
 今後の旅行を考えると、雨対策が必要かも。

 今日も忙しい1日だった。 ザンビアの電話帳でブルンジの大使館を調べる。 結果、ザンビアにはブルンジ大使館が無いことが判明した。
 これが何を意味するか?と言うと、俺の綿密な計画がパァーということだ。 どの町かは知らんが、ザンビアの北辺りから出ているボートに乗って湖を北上してブルンジに入ればいいやと思っていたのだが、ビザがザンビアで取れないんだったら無理。 ブルンジ大使館はタンザニアにはあるみたいだから、ザンビアの次にタンザニアに行かないといけないことだけは分かった。
 ということで、再来週にでもタンザニアに行きます。
 今日の仕事は以上。

 ザンビアと言えば、日本食(写真)。

旅の出費
なし





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