朝起きると、腕も足も2本ずつ付いている。
どうやら、寝ている間にライオンは来なかったようだ。 写真が昨日テントを張ったDeception Valleyの草原だ。 保護区内にはゾウはいないが、ライオンやチーターなどはいる。
予定を前倒しして、1泊2日だけでセントラル・カラハリGRを出ることにした。 想像していた場所と違っていた、というのが大きい。
本来、ボツワナでクガラガディ・トランスフロンティア公園内にあるワイルドネス・4WD・トレイルを走りたいと思っていた。 ただ、旅のルートからかなりズレるので諦めていたのだが、ガイドブックに載っているセントラル・カラハリGRの欄には「GPS装備、予備燃料を積んだ高性能4WDが必要」と書かれていたので、クガラガディ・トランスフロンティア公園のワイルドネス・トレイル並みに楽しめそうと思って来たのに、全く予想に反していた。
4WDを使ったのは20kmほどの悪路だけで、あとは2WDで十分。 ただ動物を探すためだけにドライブしに来たわけではないし、ゲームリザーブ内にいるだけでお金が飛んで行く。
テントを張った『CKT2』を出て、北まわりで東に向かう。 Passarge Valleyを横断し、走り回るものの、ライオン見れず。 この間に見かけた他の車は2台のみ。
Passarge ValleyからDeception Valleyに抜けるブッシュを走っていたら、ブッシュの間から急に対向車が見えて急ブレーキを踏む。 まさか対向車があるとは思っていなかったのでビックリだ。 向こうもビックリした顔をしている。
ビックリした顔・・・ん? なんか見たことある顔の2人が乗っている。 なんと、ナミビアのオンダングワで、キャンプ場が一緒だったオランダ人カップルだった。 ものすごい確率の再会! セントラル・カラハリGRのブッシュの真ん中で会うとは・・・
彼らは、5日間セントラル・カラハリGRに滞在した後、ケープタウンに戻るそうだ。
午後3時半に、セントラル・カラハリGRを出る。 マウンに帰る道は、前回と違うルートを取ることにした。 ゲームリザーブを囲うバッファローフェンス沿いにひたすら北上するルートだ。 約100km、フェンス沿いに走る。 フェンスとしては一部分だが、よくもこんなにフェンスを張ったものだと感心する。
セントラル・カラハリGRの北側を、東から西に張ってあるクケ・フェンスは、地図上で見ると総延長500km近い。
フェンス沿いに走っている間、砂で横滑りした振動でクラッチがいきなり外れた。 クラッチを踏んだら、スコンと抜けた。 足で戻すと直るのだが、ギアを変える度にドキドキする。
フェンス沿いに直線の道路を100km走ると、マカラマベディ(Makalamabedi)という集落に出る。 ここにも24時間の警察の検問があって、前のナンバープレートがないことで難癖を付けられた。
ここからは舗装道路だ。 マウンまでの道を走りながら思ったのだが、電気が通っていない集落では皆が薪を燃やしていて、視界が煙で曇る。
中央アフリカの国では、過去10年間で森林の90%が消滅したと言うが、その大部分が薪用に森林伐採をした為らしい。
実際、ナミビア、ボツワナと旅して来て、キャンパーにも薪は良く使われている。 キャンパーよりも、電気が通っていない集落に住んで、実際に生活している人たちにしたら、夕食を作るためには薪を燃やすことは必須なのだろう。
国が集落ごとにソーラー発電機を供給して、各戸に夜だけ電気を供給制で分配するとか手を打たない限り、森林伐採は止まらないと思うんだけど。
マウンまで快適ドライブで戻り、前回とは違う『Seria Hotel』にテントを張る。
今日で、ケープタウンを出てからの走行距離が7,216.7kmを超えた。 どうやら、北海道の稚内を出てそろそろタイのバンコクまで着きそうな距離を車で走ったようだ。 まだ旅行に出て1ヶ月経っていないが、このペースで1年間走ったとしたら、1年間で走る走行距離は9万6千kmになるだろう。
タイで営業で走り回っていた時で、1年間6万km走ったが、それよりもペースが速い。 車の寿命ってどの位なんだろう? と言っても、壊れる前に売り抜かないと!
今日の走行距離; 389.1km
今日の出費(2人分);
ゲームリザーブ入場料: 350.00プーラ
テント設営代: 40.00プーラ
合計: 390.00プーラ(約8,385円)
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