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4WDで行く南部アフリカ旅日記


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2005年8月14日(日)
まったり

 今日はまったりDAY。 朝も、暑くて寝ていられなくなるまで寝て、食事も街中のファーストフード店で済ます。

 今後の旅のルートを地図やガイドブックを見ながら考える。 考えると言っても、考えてどうこうなるわけではないので、なんとなく「どの道を走って行ったらいいのか」くらいを考える。
 とりあえず、マウンを出た後はオカバンコ・デルタを回って、そのままチョべ国立公園を北上し、カサネ(Kasane)という町で休憩した後で、ビクトリア・フォールズを目指すことにした。
 マウンを出てから、カサネまではガソリンスタンドがない。 ウィンドフックで予備タンクを買っておいて正解だった。 一昨日、セントラル・カラハリGRで10Lのタンクを拾ったが、それは予備用水タンクに使おう。

 スーパーマーケットで、冷蔵庫に入れる氷を買ったついでに、スーパーの裏からプラスチック製の箱を拝借してくる。 “拝借”と漢字で書くと、借りるとなっているが、返すつもりはないけどね。 ケープタウンを出て以来、テーブルがなくてどんなに不便な思いをしてきたことか! 今日からこの箱がテーブルの代役を果たすことになる。

 宿に帰っても暑すぎるので、プールバーでビールを飲んで涼む。 気温は38.5度を超えている。
 セントラル・カラハリGRもそうだったが、砂漠気候は日中は40度近くなって暑いくせに、夜(特に朝方)は寒い。 日が沈んだ後の数時間が一番過ごしやすい。

 写真はセントラル・カラハリGRで見付けた動物の骨。 大きさから見て、オリックスかクードゥーかと思われる。 俺もこんな姿にならなくて良かった。

今日の走行距離; 31.1km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 40.00プーラ
ビール: 24.00プーラ
外食費: 43.80プーラ
タバコ: 11.15プーラ
氷: 8.75プーラ
食費: 7.20プーラ
合計: 134.90プーラ(約2,900円)

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2005年8月13日(土)
再会

 朝起きると、腕も足も2本ずつ付いている。
 どうやら、寝ている間にライオンは来なかったようだ。 写真が昨日テントを張ったDeception Valleyの草原だ。 保護区内にはゾウはいないが、ライオンやチーターなどはいる。

 予定を前倒しして、1泊2日だけでセントラル・カラハリGRを出ることにした。 想像していた場所と違っていた、というのが大きい。
 本来、ボツワナでクガラガディ・トランスフロンティア公園内にあるワイルドネス・4WD・トレイルを走りたいと思っていた。 ただ、旅のルートからかなりズレるので諦めていたのだが、ガイドブックに載っているセントラル・カラハリGRの欄には「GPS装備、予備燃料を積んだ高性能4WDが必要」と書かれていたので、クガラガディ・トランスフロンティア公園のワイルドネス・トレイル並みに楽しめそうと思って来たのに、全く予想に反していた。
 4WDを使ったのは20kmほどの悪路だけで、あとは2WDで十分。 ただ動物を探すためだけにドライブしに来たわけではないし、ゲームリザーブ内にいるだけでお金が飛んで行く。

 テントを張った『CKT2』を出て、北まわりで東に向かう。 Passarge Valleyを横断し、走り回るものの、ライオン見れず。 この間に見かけた他の車は2台のみ。

 Passarge ValleyからDeception Valleyに抜けるブッシュを走っていたら、ブッシュの間から急に対向車が見えて急ブレーキを踏む。 まさか対向車があるとは思っていなかったのでビックリだ。 向こうもビックリした顔をしている。
 ビックリした顔・・・ん? なんか見たことある顔の2人が乗っている。 なんと、ナミビアのオンダングワで、キャンプ場が一緒だったオランダ人カップルだった。 ものすごい確率の再会! セントラル・カラハリGRのブッシュの真ん中で会うとは・・・
 彼らは、5日間セントラル・カラハリGRに滞在した後、ケープタウンに戻るそうだ。

 午後3時半に、セントラル・カラハリGRを出る。 マウンに帰る道は、前回と違うルートを取ることにした。 ゲームリザーブを囲うバッファローフェンス沿いにひたすら北上するルートだ。 約100km、フェンス沿いに走る。 フェンスとしては一部分だが、よくもこんなにフェンスを張ったものだと感心する。
 セントラル・カラハリGRの北側を、東から西に張ってあるクケ・フェンスは、地図上で見ると総延長500km近い。

 フェンス沿いに走っている間、砂で横滑りした振動でクラッチがいきなり外れた。 クラッチを踏んだら、スコンと抜けた。 足で戻すと直るのだが、ギアを変える度にドキドキする。

 フェンス沿いに直線の道路を100km走ると、マカラマベディ(Makalamabedi)という集落に出る。 ここにも24時間の警察の検問があって、前のナンバープレートがないことで難癖を付けられた。
 ここからは舗装道路だ。 マウンまでの道を走りながら思ったのだが、電気が通っていない集落では皆が薪を燃やしていて、視界が煙で曇る。
 中央アフリカの国では、過去10年間で森林の90%が消滅したと言うが、その大部分が薪用に森林伐採をした為らしい。
 実際、ナミビア、ボツワナと旅して来て、キャンパーにも薪は良く使われている。 キャンパーよりも、電気が通っていない集落に住んで、実際に生活している人たちにしたら、夕食を作るためには薪を燃やすことは必須なのだろう。
 国が集落ごとにソーラー発電機を供給して、各戸に夜だけ電気を供給制で分配するとか手を打たない限り、森林伐採は止まらないと思うんだけど。

 マウンまで快適ドライブで戻り、前回とは違う『Seria Hotel』にテントを張る。
 今日で、ケープタウンを出てからの走行距離が7,216.7kmを超えた。 どうやら、北海道の稚内を出てそろそろタイのバンコクまで着きそうな距離を車で走ったようだ。 まだ旅行に出て1ヶ月経っていないが、このペースで1年間走ったとしたら、1年間で走る走行距離は9万6千kmになるだろう。
 タイで営業で走り回っていた時で、1年間6万km走ったが、それよりもペースが速い。 車の寿命ってどの位なんだろう? と言っても、壊れる前に売り抜かないと!

今日の走行距離; 389.1km
今日の出費(2人分)
ゲームリザーブ入場料: 350.00プーラ
テント設営代: 40.00プーラ
合計: 390.00プーラ(約8,385円)

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2005年8月12日(金)
ライオンの足跡

 昨晩、敷地内にテントを張らせてもらった『Mokolwane Motel』のおばちゃんは、気持ち悪いくらい親切だった。
 何でもプレオープンしたてらしく、口コミでも客が欲しいらしい。 「宣伝しておいてくれ」と言われたので、この場で宣伝しておく。
 皆さん、こぞって行ってくれ。 場所は『セントラル・カラハリGR』の北東だ。

 『Mokolwane Motel』から5kmほど走ると、『セントラル・カラハリGR』へ曲がる道がある。 曲がるといきなり悪路。 心の準備が出来ていなかったので、びびった。 砂が深い!
 写真でも分かる通り、タイヤの溝の後があるのだが、溝と溝の間が高くて車の底を擦る。 止まったら間違いなく埋もれるので、溝にハンドルを取られながらもひたすら走る。
 エンジンをずっと唸らせて走ると、俺の車の場合は壊れる危険もあるので、少し地面が硬そうな場所で停車すると、舞い上がった砂が雪のように降ってきた。 横を見ると、砂で視界ゼロ。 砂が降り終わるのを待って、車の外に出てみる。
 すると、いきなりズボッと足首まで砂に埋もれてしまった。 キャノピー内を見ると、ウィンドフックでの埃対策が功を奏してか、ほとんど埃が入っていないようだった。

 この悪路も20kmほどで終わる。 その後は草木が生えている地面で、道が硬いため2WDでも十分だ。 さらに25km走ると『セントラル・カラハリGR』のマンガナ・ゲート(Mangana)がある。 ゲートを越えてからも、道は全般的に“普通”で4WDは必要ない。

 想像していた『セントラル・カラハリGR』は砂漠だったのだが、実際に来てみるとサバンナ。 スプリングボック、オリックス、キリン、ジャッカルなど、もう見飽きた動物たちがいる。 ヘビクイワシは初めて見たけど。

 Deception Valleyは、丘を越えると突然現れる平原だ。 この平原を横切り、西に向かってずっと走ったが、『セントラル・カラハリGR』つまらん。 エトーシャ国立公園と何が違うの?って感じだ。

 ただ、エトーシャ国立公園と決定的に違う点が2つある。
 1つは、観光客の数が圧倒的に違う。 今日セントラル・カラハリGRで見かけた観光客は車3台のみ。
 もう1つは、エトーシャの場合は日没から日の出までは柵で囲まれたキャンプサイト内にいなければならないし、公園内では車から降りることも禁止され、たまにあるトイレも柵の中にあり、車ごと入れるようになっている。
 その点、セントラル・カラハリGRはゲートさえ入れば「後はお好きなように」状態。 一応、テントを張れる場所は決まっているものの、“サバンナの中でちょっと草が生えていないところ”レベル。 もちろん柵などないし、水道、電気、トイレなし。 本当に「あっ、ちょっと平らでテント張りやすそうじゃん」って程度。

 夕方5時を過ぎたのでテントを張ることにしたのは、セントラル・カラハリGRの北西にある『CKT2』地点。
 一応、『CKT2』までは道があるので“キャンプ場”となっているが、別にキャンプ場らしいわけではない。 他にキャンパーがいるわけでもなく、管理人がいるわけでもない。
 地面を見ると、なんだか大きな猫の足跡がある。 大きな猫=ライオン?! こんな時、ルーフトップのテントなら場所を選ばず張れるのになぁ・・・
 結局、地面にテントを張ったものの、彼女は車の中で寝ることに。 一人で広々テントが使えて快適♪

 すぐ脇の草むらでハイエナたちが気持ちの悪い声で鳴いている。 自分のやっていることが、無謀なのか?問題ないのか?分からん。 無知って素晴らしい。

今日の走行距離; 193.4km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 50.00プーラ
合計: 50.00プーラ(約1,075円)

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2005年8月11日(木)
ラコプス

 テントを畳んで移動の準備をする。
 隣の団体もやはり移動して行った。 隣の団体は、今まで見たことのある団体よりすごかった。
 何がすごいか?というと、大型バスに団体客を20名強乗せて、さらに4トン・トラック、ピックアップ・トラックも一緒に旅行して回っている。
 4トン・トラックの荷台には、台所から、自家発電装置、自転車まで載っており、さらにはコックから、洗濯をしたりアイロンを掛けたりする召使が5人くらい乗っている。
 金はあるが、楽をしてサファリを楽しみたいというお金持ちのためのツアーと見た。 いくら金持ちと言えども、テントで寝泊りした方がサファリの気分が出るというもの。 もちろんテントを張って畳む人は別にいる。

 ホームページのアップデートの為に、インターネットカフェに行くが、通信速度がめちゃくちゃ遅い! アップするだけで2時間近く掛かった。 今までで最悪の速度だ。

 マウンを出て、フランシスタウン(Francistown)行きの道路を走る。 マウンを出てしばらくしてから警察の検問があった。 めちゃくちゃ高飛車なババア警官に止められ、前のナンバープレートが無いことを指摘される。
 さらに「すぐ直せ」と言うから、南アフリカのナンバープレートをボツワナでどうやって直すんだろう?と思って聞くと、それがババアの気に障ったようで、「車から降りて来い」と呼び出しを食らう。 外で何度か押し問答をした挙句、ババアは吐き捨てるように「行け」。 そんなに威張らなくてもいいのに。

 途中からモトピ(Motopi)という集落の所で道路を右に曲がる。 道路は相変わらず舗装されており、キレイだ。 考えたら、ボツワナに入ってから未舗装道路を走っていない。

 道路脇によくいるのは、ヤギ、牛、ダチョウの順。 さらに走りながら見る景色の移り変わりもまた面白い。 最初はイチョウやポプラの木くらいの大きさの木が多かった景色が、徐々に木の背丈が低くなってくる。
 最後、ラコプス(Rakops)に近づいた頃には木も背丈の高い草もない、地平線まで見渡せる平原になる。
 砂漠に近づいてきたのかな。

 今日は野宿するつもりだったが、ラコプス郊外にロッジがあったので、敷地内にテントを張らせてもらえないか?交渉する。 支配人が出てきて言い値で50プーラ。
 水道、電気、シャワーはロッジのを使っても良いとのこと。 結構いいかも。
 ただ、キャンプ場ではないので、テントを張るスペースが整っておらず、ブッシュの中に張る。 ここら辺の砂はパウダー状で、非常に細かい。 明日からのドライブで車内がどうなることか?

 全く関係ないが、マウンで国連が発表している世界のHIV成人感染率の高さの世界ランクが出ていた。
 1位から10位まで南部アフリカがほぼ独占。 中央アフリカに9位に割り込まれたが、圧倒的感染率で他の地域を引き離している。
 現在旅行中のボツワナは世界第2位で、成人の37.3%がHIV感染者だ。 そりゃ、国境にいきなりコンドームを置いてあったりするわな。 3人に1人以上が感染してるわけだからな。
 ちなみに、クラスに多かったガボン人たちの母国はというと・・・世界12位で惜しくもトップ10入りを逃している。
 アジアの1位は世界46位のタイだった。 でも感染率の差では1位のスワジランドと、46位のタイではお話しにならない。 さすがアフリカだぜ、アジアよりも進んでいる。
 でもそのうち中国とインドに抜かれるらしい。 さすが高度成長期の中国とインドだ。 色々な分野で成長している。
 なんでも、中国は2010年までにはHIV感染者の数だけで1,000万人を超える見通しだそうだ。 これで人口が減れば、自然界のバランスを保って調度いいけどな。

 タイは最悪の頃の1991年から比べて7分の1まで減少している。 HIV感染者が家族から寺の前に捨てられて死んでいったのと、『コンドーム・レストラン』で有名な何とか元厚生大臣の功績が大きいのかな。
 確か、元厚生大臣って小学生にまでコンドーム配って物議を醸していた記憶があるんだけど・・・

今日の走行距離; 231.5km
今日の出費(2人分)
インターネット: 32.00プーラ
薪: 10.00プーラ
食費: 2.45プーラ
切手: 2.80プーラ
合計: 47.25プーラ(約1,015円)

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2005年8月10日(水)
セントラル・カラハリGR

 朝まず行ったのは、DWNP(Department of Wildlife & National Parks)。 ナミビアのNWRと同様、ボツワナ国内の国立公園や自然保護区などに入ったり、泊まったりする場合には、ここに予約をしなければいけない。

 DWNPで予約したのは、『セントラル・カラハリ・ゲームリザーブ』への入域許可と、宿泊だ。

 『セントラル・カラハリGR』は広さ52,000平方kmを誇る、アフリカ最大の保護区。
 あのナミビアのエトーシャ国立公園でさえ、2万3千平方kmだ。 5万2千平方kmというと、東京、神奈川、埼玉、山梨、千葉、群馬、栃木、静岡、長野を全部合わせたのと同じ広さ。 こうして改めて考えると、なんとなく広い気もしてくる。

 この『セントラル・カラハリGR』にどうやって行くか?だが、北から入る道路はGPSやコンパスがないと難しいらしい。
 それ以外となると、西のハンツィ(Ghanzi)から入るルートと、南のクンワネ(Kungwane)があるが、どちらのルートもガソリンスタンドがあるような町から『セントラル・カラハリGR』までめちゃくちゃ遠い。 めちゃくちゃ遠いのレベルは、日本を横断出来るくらいのレベルの遠さだ。
 特に、ハンツィから『セントラル・カラハリGR』の西の入り口Xedeゲートまでは砂漠を200km走る1本道路しかない。 110万分の1の地図でも道路が定規で引いたように直線だから、すごい。
 いずれにしても、ボツワナ北部のマウンから向かうとなると、西・南ルートは無駄すぎるし、スペアタイヤ1本しかないという、ほぼ無装備であることを考えて一番易しそうな東からのルートで入ることにした。
 マウンから舗装された道路でラコプス(Rakops)まで向かい、そこから45km走れば『セントラル・カラハリGR』のManganaゲートがある。 ラコプスにはガソリンスタンドがあるから、燃料の問題はなさそうだ。

 『セントラル・カラハリGR』内には、それなりにキャンプ場はあるが、本当に“テントを張るスペースがある”というだけのキャンプ場だそうだ。 水、電気、トイレなど何もないらしい。

 明日から電気がなくなるので、今日はキャンプ場で20プーラを追加で払って、電源コンセントのある場所に移った。

 写真は、エトーシャ国立公園で見た黒ヌー。 悪そうな顔をしているが、足は細い。

今日の走行距離; 35.6km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 70.00プーラ
インターネット: 36.00プーラ
絵葉書×2: 9.00プーラ
外食費: 91.00プーラ
合計: 206.00プーラ(約4,430円)

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2005年8月9日(火)
ボツワナ入り

 すっげー寒い。 外の気温を計ったら10度だった。 水で手を洗うと、手がかじかむ。

 宿の目の前は国境だ。 ナミビア側最後のガソリンスタンドで予備タンクも合わせて燃料を満タンにする。
 ガソリンスタンドの看板には、『ここから先、Kang(390km)までガソリンスタンドなし』と書かれている。
 Kangはカラハリ砂漠を縦断する道の途中にある町で、俺らは逆に北上するのでガソリンスタンドに関しては心配する必要がない。

 ナミビア側で出国手続きを済ませ、車で200mほど走ると今度はボツワナの国境ポストがある。
 建物の中に入ると、女性用コンドーム、男性用コンドームが『Free』と書かれて置いてあるのがまず目に留まった。 サハラ以南の他の国々に漏れずHIV/AIDSが盛んなんだろう。 確かボツワナと言っていた記憶があるが、最近南部アフリカのどこかの国の大統領がHIV/AIDSを国家災害に認定したとニュースでやっていた。

 ちなみにボツワナという国は、地理的には南アフリカの北に位置する内陸国だ。
 西にナミビアと接し、東にジンバブエと接している。
 人口160万人の小国だが、1970年代にはダイヤモンドの鉱山が相次いで発見され、銅やニッケルなどの他の地下鉱物が豊富で、当時はGDPの成長率が11〜13%と世界でも一番の伸び率を誇っていた国だ。

 入国審査も無事終え、ボツワナに入った。 国から国へ変わったはいいが、景色はウィンドフックを出てからずっと一緒。 片側一車線の『トランス−カラハリ・ハイウェイ』をひた走る。
 『トランス−カラハリ・ハイウェイ』は、ナミビアの西海岸にあるワルビスベイから、ボツワナの首都ハボロネまでを結び、カラハリ砂漠を縦断する道路だ。
 ウィンドフックを出て以来、ボツワナに入ってからも舗装されていて非常にキレイな道だ。

 途中からA3号線に入り、北上する。 『セントラル・カラハリ・ゲームリザーブ』のすぐ西側を走りながら北上すると、アフリカ最大の湿原オカバンゴ・デルタがある。

 今日は、このオカバンゴ・デルタ観光の基地になるマウン(Maun)まで走った。 途中、牛が道路の真ん中でボケーっとしていたり、ダチョウが飛び出し横断をしたり、リスが道路の真ん中で木の実をかじりながらボケーっとしていたりと、大したことじゃないことが色々あったが、無事国境からマウンまでの540km以上を走り、ケープタウンを出てからの総走行距離が6,000kmを超えた。

 マウンの宿は『Audi Camp』。 1人25プーラ(約540円)と、中々の料金だが電気がない。

 写真はエトーシャ国立公園で見たインパラ。

今日の走行距離; 544.3km
今日の出費(2人分)
ガソリン代: 250.00ナミビアドル
Road Safety Levy Fee: 100.00ナミビアドル
テント設営代: 50.00プーラ
合計: 350.00ナミビアドル+50.00プーラ(約6,850円)

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2005年8月8日(月)
ウィンドフック出発

 宿に4泊したのに、3泊分しか請求されなかった。 ラッキー。 いよいよ今日でナミビアともお別れ。 首都ウィンドフックから東に向かって走り、ボツワナを目指す。

 5年を掛けて世界一周をしているダンと、奥さんに別れの挨拶をして宿を出る。
 出た後、ダンからの情報もあって大きめの予備燃料タンクを買うことにした。 ボツワナのオカバンコ・デルタを出た後はチョべ国立公園も含めてガソリンスタンドがないらしい。 25Lのタンクを購入。 これで10Lタンクと合わせて35Lは予備で積めることになった。 今の燃費でいけば、1,000km以上は補給なしでも走れる。

 その後、ウィンドフックにいる間にナミビアドルからボツワナのお金“プーラ”に両替しようと、町中の両替屋を回る。 これが時間を食って、ようやくウィンドフックを出れたのは正午を過ぎてからだった。

 B6号線を東、東にと走る。 ゴバビス(Gobabis)という途中の町に着いた時には、2時半を過ぎていた。
 本来は今日中に行こうとしていたボツワナの町は、ここからさらに300kmほど走らなければいけない。

 このまま走ってしまおうか、途中で泊まろうか迷っているうちに国境に着いた。 国境のブイテポス(Buitepos)に、ガソリンスタンドの他、キャンプ場もあったので取り合えず値段を聞いてみた。 すると1人30ナミビアドル(約495円)と安い。
 もう夕方4時だし、ボツワナに入ってしまえばボツワナ時間で5時であることを考えて、今日は国境で泊まることにした。

 『East Gate Rest Camp』は値段の割に良い。 まずテントを張るところが芝生! 設備も充実で満足。

 写真は、エトーシャ国立公園で見たキリン。

今日の走行距離; 342.4km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 300.00ナミビアドル
予備燃料タンク25L: 251.15ナミビアドル
ディーゼル代: 173.40ナミビアドル
食費: 44.90ナミビアドル
駐車場代: 3.50ナミビアドル
合計: 772.95ナミビアドル(約12,750円)

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2005年8月7日(日)
双眼鏡

 間違って、まだ日曜日なのにページを分けてしまった・・・ 最近、曜日の感覚がおかしくなってきている。 そんなわけで、今週のページは日曜から日曜まで。

 本来は今日にもボツワナに向かうつもりだったのだが、ここ数日間は車のことでバタバタしていたので、今日も休養して明日出発することにした。

 ウィンドフックに入ってから、ホームページの更新と、メールの送受信が出来ていない。 ほとんどのインターネットカフェで自前のノートブックの接続を断られるのだ。 今日見付けた『World Connect』というインターネットカフェでは、ようやくノートブックを繋がせてもらえたが、ウェブは見れるものの、メールの送受信とFTPはダメ。

 もう自棄になって、ウィンドフック国際空港まで行ってみた。 最近の国際空港はホットスポットになっているから、ウィンドフックも、もしかしたらもしかするかも知れない。
 ところが40km近い道を走って行ったにも関わらず、小さい空港でホットスポットなど無かった・・・ ケープタウン国際空港がホットスポットになっていたから、ちょっと期待したのに。

 『Cape Union Mart』で、ついに双眼鏡を購入。 これで動物が手に取るように見えるはず。
 宿で初めて日本人旅行者と話をした。 彼は大学の休みを使ってナミビアを旅行しているそうだ。

 宿のパソコンを使って、ホームページの更新と、メールの受信を試みる。 ホームページの更新分の情報をUSBメモリーに移して、ウェブ上のFTPツールからアップロードする。 無事更新出来たようだ。 さらに宿のパソコンのアウトルックを使って、自分のPOP3メールを受信。 そのメールをUSBメモリーに一度入れてから、自分のパソコンに取り込んだ。 ただメールを送信出来ないのが痛い。 出来ないことはないが、結構面倒臭い。
 今度、どこかでUSBメモリーに入るような軽いメーラーを手に入れておいた方がいいかも知れないと思った。
 今後、益々自前のノートブックを繋がせてくれるようなインターネットカフェは無くなるだろうから。

 写真は、セスフォンテイン近くの道路脇に転がっていた牛かロバの頭。 獣によるものかは不明。

今日の走行距離; 101.7km
今日の出費(2人分)
インターネット: 68.00ナミビアドル
双眼鏡: 225.00ナミビアドル
靴: 195.00ナミビアドル
駐車場代: 3.00ナミビアドル
合計: 491.00ナミビアドル(約8,100円)





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