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南アフリカ・ケープタウン日記


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2005年11月28日(月)
気分はシベリア

 シベリア鉄道について調べてみた。 モスクワ−ウラジオストク間を結ぶ本線は、総延長9,288.2kmで世界一を誇る。
 ついでに気温を調べてみたけど、年(!)平均0度以下らしい。 ホントかよ!? ちなみに1月は−30度だそうだ。 まぁ、シベリアって言っても日本より広いわけだから、測定場所によってはそこまで下がるかも知れないけど、電車でウォッカ飲みながら乗っている分には余裕でしょー。

 運賃はモスクワ→ウラジオストクが6万円で、モスクワ→北京が4万6千円。 思ったより安くてビックリ。 ただ問題もあるらしく、途中下車出来ないらしい。 途中2ヶ所に寄って行く場合は、全部でチケットを3枚買わないといけない。 折角だからモンゴルのウランバートルとかで数日滞在したいしなー・・・ でもその前にヨーロッパをどう回るか考えないと。

 バンコク秋田県人会の忘年会案内が来た。 もちろん行けないけど、県人会の名簿をみると面白い。 数ではバンコク静岡県人会『みかんの会』より遥かに少ないが、中身は濃い(多分)。 俺が生まれた由利本荘市出身の人が4人いるが、その内3人は在タイ歴45年、35年、22年と恐ろしく長い。 昔のバンコクの話など聞いても、昔過ぎて異次元。

 昨日の生牡蠣で金を使い過ぎて、金がない。 今日、クレジットカードの請求が来たけど、思ったより使っていてビックリ。 しかもほとんど飲み代だし・・・ そんなわけで、今晩はバンコク・ラストナイトにも関わらず、部屋で皆さんとプレステ2。

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2005年11月29日(火)
ケープタウンにGo

 なんとか昼前に起き上がり、虚ろな目をしながら荷物をまとめる。 なんか腹が痛い・・・もしかして生牡蠣?! さらに思ったよりも荷物が多くて焦った。 米をスーツケースに詰め、プレステをバックパックに詰め、気分は旅行者。

 荷物を片付け終わったので、友達と『ウイイレ9』をしていたら、時間がギリギリになってしまった。 これで荷物を預けられなかったら、米とか醤油とか練りカラシとか持って機内に入らないといけない。 友達に空港まで送ってもらい、急いでチェックイン。 重量計が壊れているカウンターでチェックインしたおかげで、荷物の重量はノーチェックだった。 くそっ、こんなんだったら100kgくらい荷物を持ってくれば良かった・・・

 夕方5時、ドンムアン空港を飛び立つ。 マレーシアの首都クアラルンプールまでは2時間ちょっとのフライトだ。 いやー、ビーマン・バングラディッシュ航空と比べるとマレーシア航空は飯が全然旨いよ!

 クアラルンプールでは4時間半ほどボケー。 ターミナルのど真ん中にある巨大スクリーンにプレステを繋げて遊ぼうかと思ったけど、電源コードが届かないから止めた。
 バンコクと違ってKLは空港のホットスポットが無料だから、大人しくパソコンでネット・サーフィン。

 マレーシア時間の深夜1時にKLを出発、南アフリカ・ヨハネスブルグ経由でケープタウンに向かう。 ケープタウン到着は明日の午前8時50分予定。

 写真は、クアラルンプール国際空港。 ガラス張りが特徴の近代的な空港だ。

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2005年11月30日(水)
南アフリカに再登場

 KLから乗った飛行機、他の皆の前には液晶モニターが付いているのに、俺の前に付いているのは人間の赤ちゃん・・・
 分かりやすく説明すると、俺の席はボーイング747の30列目で、ちょうど席の前が壁になっている。 最初は『足を伸ばせる』と喜んでいたのだが、ふと液晶モニターがないことに気が付いた。 代わりに、小さな穴が2つ付いている。 隣に座っていたのはビッグママなタイ人。 基本的に他人に興味がないので、隣の乗客がどんな奴なのか気にしないのだが、あまりにも独り言を喋っているので『もしかして変人?』と思い横を見ると、生後1年くらいの赤ちゃんをあやしていた。 飛行機が水平飛行に入った途端、スチュワーデスが何やら得体の知れないものを持って登場、俺の前で組み立て始める。 するとアッと言う間に赤ちゃん用簡易ベッドの出来上がり。 ほほー、と思っていると、今度はそれを俺の前の壁に付いている穴に引っ掛けた。 そして赤ちゃんを入れれば完璧だ。 って、超邪魔じゃん! なぜか巻き添えを食う形で、ビッグママと俺の目の前には赤ちゃんがいる。

 夜中に俺の腕をツンツン突いている奴がいる。 基本的に他人に起こされると不機嫌になるのだが、今回もいつも通り不機嫌に起きた。 見ると、ビッグママ。 ハイと手渡されたのは何やら小瓶。 ん?何これ? するとビッグママは「開けて」だって。 はぁ〜?誰だよ、お前?! っていうか、俺がお前の何なんだよ?! と思いながらも、優しい俺は小瓶を開けてあげようとした。 ところが小瓶のフタ、超固いでやんの。 しばらく格闘して(さらに不機嫌度が増しながら)やっと開けたら、赤ちゃんのご飯でした。 訳分からん!夜中に起こされて小瓶のフタを開けさせられる俺は、あんたの旦那でもないし、赤ちゃんも俺の子じゃない。 赤ちゃんは赤ちゃんで夜泣きするし、元気がいい時は俺に興味を持ったらしく、俺に向かっておしゃぶりを投げてくる。 おいおい・・・とビッグママの反応を見ると、隣で微笑んでやがんの! ふと、周りの乗客には俺らが家族に見られてたらどうしよう?と寒気が襲った。

 KLから10時間半でヨハネスブルグに到着。 ここで1時間過ごした後、ケープタウンに飛ぶ。 ヨハネスブルグからケープタウンって、バンコクからKLくらいの距離なんだね・・・ バンコクを出て約20時間(トランジットも含めて)、最低だったフライトは完結した。 俺が降りる時、ビッグママは降りる気配がないので聞いてみると、なんと!これからアルゼンチンのブエノスアイレスまで行くそうだ。 おいおい、タイから何時間掛かるんだよ? ちなみにマレーシア航空のこの便は、KL発・ヨハネスブルグ経由・ケープタウン経由・ブエノスアイレス行きだ。

 ちなみにケープタウンに着いた時、見ず知らずの中国人のおばちゃんに同胞に間違われ、「上から荷物を取って」と中国語でお願いされた。 皆さん勘違いしてるよなー、見た目ほど善人じゃないんだけどね。 この中国人のおばちゃん、英語が全く話せない。 飛行機が経由地に着く度にでかいスーツケースをわざわざ下ろして、飛行機を降りようとするのだが、毎回スチュワーデスに止められていた。 どうやら行き先はブエノスアイレスみたい。 ケープタウンでもスーツケースを下ろしてトコトコ降りようとして、スチュワーデスに力ずくで止められていた。 スチュワーデスが英語で説明しても、全く理解していない様子。 終いには、スーツケースを離そうとしないので、スチュワートに無理やり取り上げられていた。

 ケープタウン国際空港には友達が迎えに来てくれていた。 空港の外に出ると、Tシャツ1枚では肌寒い。
 空港から直接イタリア人のおじいちゃんの家に連れて行ってもらう。 シャワーを浴び、2時間ほど寝て、『ケムケム号』の様子を見に行く。 カギを差込み回してみるが、思った通りバッテリーが逝っちゃってる。 でもどうしたらいいのか? 頭が朦朧として考えられないので、やっぱり帰って寝ることにした。

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2005年12月1日(木)
バッテリー

 昨日は、夕食に行くまで一眠りしようと寝たのに、気が付いたら朝だった。 意外と疲れていたのかも。

 ランドリーに行ったり、ネットカフェに行ったりした後は、昨日に引き続き『ケムケム号』の元へ行く。 ボンネットを開けると、バッテリーに白い粉が噴いている。 いずれにしてもバッテリーを充電しないといけないから、スパナを借りてバッテリーを外す。 ところが、バッテリーってめちゃくちゃ重いんだね。 こんなの持って歩けないぜ。
 取り合えずバッテリーはそのままに、近くのガレージまで歩いて行ってバッテリー充電の料金を聞いた。 これが30ランド(約540円)らしいんだけど、安いのか高いのか分からん。 取り合えず明日の朝にバッテリーを持って行くことにした。 ちなみにタクシーで。 絶対に充電代よりタクシー代の方が高いぜ。

 『Costa Container Lines』というイタリアの船会社の貨物船が、ケープタウンからポルトガルのリスボン経由でイギリスのブリストルまでの航路を運行している。 これだと、ケープタウンからブリストルまで19日間で行けるのだが、値段が1,495ポンドもする・・・ 1£=130円としても20万円もする。 貨物船のくせに高い!! シベリア鉄道を考える前に、ヨーロッパにどうやって行くかを考えないといけないな・・・ さらにその前に『ケムケム号』を売らないといけないんだけど。

 ケープタウンの日照時間は長い。 暗くなり出すのは夜7時半ごろ。 8時を過ぎると真っ暗だけど。

 写真は、今住んでる所。 シーポイントの便利なとこ。

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2005年12月2日(金)
ケチ旅行者

 ネットで為替レートを調べたら、1£=209円もするじゃん! ポンド高っ! ということは1,495£=312,500円だ・・・ くそー、高過ぎる。 でも飛行機は嫌だ! 今年は飛行機に乗り過ぎたから、もう乗りたくない。 船がダメならバスでアフリカ大陸縦断か? でも若かりし頃(10代)はどんな旅でも出来たが、今はもう無理。 だってしんどいじゃん。 それにバックパッカー同士でケチ度を競ったりするのは、高校生まで。 20代になったら、どれだけセレブな旅を出来るか?で競わないと。 フェラーリでボルネオ島を横断してみるとか。 30代になったら、海亀に乗ってユーラシア大陸横断。 40代になったら、全裸でジェットコースター。

 ケチ度を競うで思い出したけど、自分のことを『貧乏旅行者』と言う人は自分の立場をわきまえていない。 「貧乏旅行で世界一周してるんですー」と言う奴に、「旅の予算は幾ら?」と聞くと、大抵数十万円から百万円単位の答えが返ってくる。 数十万円持っている人のどこが貧乏なんですか? 百万円持ってたら金持ちなんじゃないですか? そういうのはケチ旅行と呼ぶんです。 俺はケチ旅行はしたことはあるが、貧乏旅行はしたことがない。

 セレブ度を競うためにも、『ケムケム号』売却を真剣に考えようという気になってきた。 早速、『Cape Ads』という情報誌を買ってきて金を払って写真付き広告を出す。 文字だけなら無料だが、写真を載せると2週間掲載分で199ランド(約3,900円)掛かる。 視覚効果を考えれば仕方がない出費だ。 掲載した売値は65,000ランド(約130万円)。 しかし、これだけではセレブなアフリカ大陸縦断をするには足りない。 そこで改造済みプレステ2も売りに出した。 ソフト58枚付きで1,000ランド(約2万円)。 馬鹿みたいにタイから南ア、さらに南アからタイで、またまた南アと持ち歩いていたプレステ2もついに手放す時が来た。 このクソ重い荷物ともおさらばだ。 でも、やっぱバックパックにプレステ2が入っていたら、バックパッカーって気分になるよなぁ〜。 世界で一番のインドア系旅行者を目指していた俺としては、外せないアイテムだったけどね。 次回はアフリカのサバンナでもテントに引きこもれるようにPSPを買わないと。 サバンナって結構ヒマなんだよ、動物しかいねーし。

 昼間からビールを飲んでたら酔っ払った。 夜も飲んで帰ってきたのが1時過ぎ。 フラフラしながらグリーンポイントから歩いて帰ってきた。 やっぱ歩くと遠い・・・

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2005年12月3日(土)
Getaway

 今日は家からライオンズヘッドがくっきりと見える(写真)。 気温は29度、空は雲ひとつない快晴だ。

 お気に入りの『Getaway』という南アフリカの雑誌の12月号を買ってきた。 今回の特集は『Summer Time Blues』と題して、ザンベジ河、スワコプムンド(ナミビア)、St.ルシア(南ア)、カリバ湖、チョべ(ボツワナ)、モーリシャスなど海や河が載っている。 この雑誌はアフリカのアウトドア専門誌で、非常に面白い。 掲載されている写真もキレイ。 あと、雑誌の後ろに載っているオフロード車の改造広告などを見ているだけでも楽しい。 俺なんて年間定期購読を申し込んでしまったほどだ。 ちなみに、送料が高くなるが世界中どこでも定期購読は可能。 申し込みもネットから出来る。

 お金のやり繰りが問題だ。 『ケムケム号』を売って大量のランドが入ってくる前に、手持ちのドルをランドに両替してしまうと勿体無い。 いずれ余ったランドをドルに替えるから結局は二度両替になって無駄になる。 でも現時点でランドをあまり持っていないから、家賃も払えない。 そこで知り合いにランドを借りた上に、交渉して家賃を週払いにしてもらった。 なんか貧乏くせー! これじゃぁ、CDも買えないぜ・・・

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2005年12月4日(日)
パーティー

 ベッドに何かいるらしく、体中を噛まれた。 赤蟻の次は何ですか? 今年の3月に、このイタリア人の家に引っ越してきた時もやはり何かに噛まれて、数週間痒くて悶え苦しんだ記憶がある。 まただ。 絶対、この家に何かいる。 猫を飼っているから、ダニかノミがいるんじゃねーのか? マレーシアで南京虫に噛まれて以来の痒さで死にそう。 くそっ、バルサン持って来れば良かった。

 夜、友達の家でパーティー。 夕方5時前からノンストップでビールを飲んでいたら、さすがに酔った・・・ その上、2階から降って来た葉っぱを吸ったら、後から効いて来た。 深夜、千鳥足でシーポイントまで歩いて帰る。 『ケムケム号』が使えないと、不便この上ない。





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