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アジア横断シルクロード旅日記


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現在地はどこなの?

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安食堂が並ぶ和政街 in 蘭州
2007年11月12日(月)
流さない理由

 なぜ中国人はトイレを流さないのか?

 敦煌で『敦煌料理店』をやっている隋さん(日本語ぺらぺら)に質問をぶつけてみました。
 答えは、「(水を流す)レバーが汚いから触りたくないため」でした。
 んー、気持ちは分からんでもない。 そんなもん、「あのレバーが大好物で、ペロペロ舐めるのが好きっ!」なんて奴は世界広しといえど聞いたことがない。
 あのレバーも、押すタイプだったら蹴りを入れてやるとか、下に引くやつだったら踵落しを入れてやるとか、色々とやり方があるんだけど、困るのが水タンクが上にあってヒモを引っ張るやつ。 人の手垢で黒ずんでいる部分は触りたくないから、まだ色が変色していない部分を引っ張りたいんだけど、そういう部分って大抵は背伸びをしないと届かないような上にあったりして、やりづらいんだよねぇ。

 っていうか俺、中国に入ってから日記でトイレの話を何回した? 別にいつもお腹の調子が悪いわけではありません。 どちらかと言えば、かなり健康体です。
 中国に入ってから2回だけ微妙にお腹の調子が悪くなった時があったけど、直ぐに治った。 1度目はお茶にヤク乳を盛られた時。 2度目は、梨を皮のまま3個食ったら腹を壊した。 皮にどんな薬品が付着してたんだろ・・・
 中国では、梨や林檎は皮を剥いて食べよう。

 隋さんによると、トイレを流さない理由にはもう一つあるそうだ。
 「最近は物もどんどん進化していくじゃない? どこをどうやったら流れるか分からないトイレもあるんだよねぇー」

 ん・・・・・そうか?

 彼も流し方が分からない時があって、そのまま流さずに逃げてきたことがあるらしい。
 これは全く理解できん。 そんなもん、適当に押せる所を押せば、踏める所を踏めば、引っ張れる所を引っ張れば流れるだろう? 逃げ出すほど流し方が難しいハイテク・トイレ・・・未だ出会ったことがない。

 一つ中国人の謎が解けたが、解けたところで別にどーでもいい・・・ 出来ればもっと斬新な答えを期待していたのだが、残念ながら微妙な答えだった。
 「ところ構わず痰を吐きまくるのと同じで、他人に自分をアピールしたいんです。 俺ってこんなに喉に痰がベットベト絡んでるんだぜ!、俺ってこんなにジャイアントなババを産み落とせるんだぜ!的な。」とか言う答えだったら、まだリアクションの取り方も別なものになっていたのに。

 今夜10時発の夜行列車で甘粛省を出て、お隣の陝西省は西安に向かう。

 今日の手ぶれ写真は、蘭州の和政街。 安食堂が並んでいて、夜も人がたくさん。

旅の出費
雑費: 2元
食費: 9.8元
外食代: 9元
トイレ: 0.5元
荷物代: 10元
インターネット: 16元
合計: 47.3元(約750円)

フレーム
2007年11月13日(火)
東のゴール

 もう硬座なんか二度と乗らねぇ!

 確かに昔の硬座に比べて遥かに乗り心地は良くなっていた。 だが、それは“昔の硬座”と比べたらの話であって、9時間の夜間移動にとって最適な手段か?と言われれば、間違いなく否であろう。
 座席は、2席同士が向かい合った4人スペースと、3席同士が向かい合った6人スペースが通路を挟んである。 座席自体は直角であるが、昔のように“木の板そのまんま!”ではなくクッションが付いているので『ボラギノール』を持参する必要はない。
 そして驚いたのが席の番号が決まっており、人民もきちんと席番を守って座っている。 荷物棚の上に寝ているような人民や、座席の下や通路に寝ているような人民もいない。
 でも、長距離移動はしんどい。

 早朝8時前、西安に到着。
 コンスタンティノープル(現イスタンブール)からシルクロードを通って、ついに長安(現西安)にゴールした。 と言っても、別にシルクロードに憧れを持っているわけでもないので、西安に辿り着いたことに対しては特に感想もない。
 西安駅を出て最初の感想は、「公害?」。
 町に“もや”がかかっており、3〜400m先のビルが霞んで見える。 蘭州と同じだ。
 かつては栄華を誇った世界最大の国際都市長安も、今はただの公害都市か・・・

 宿は蘭州にいる間にネットで調べて決めていた。
 最近は、中国の大都市ならネットで検索した方がガイドブックなんかを見るよりも沢山情報が手に入る。
 俺が使ったサイトは、

 『hostelworld.com
 『hostelbookers.com
 『hostelcn.com
 『万里路連鎖
 『国際青年旅舎.中国

 『国際青年旅舎.中国』のトップページで、《国内青年旅舎一覧表》という部分をクリックすると、エクセル形式になった中国国内のユースホステル一覧表をダウンロード出来て便利だ。

 どのサイトからでも予約出来るが、この時期は予約など必要ないだろう。
 俺が調べたかったのは値段と、設備。 西安には沢山の宿があるから、それらの宿を色々と比較してから決めたかった。 歩いて探すより楽でしょ?
 西安には最低で1週間は滞在しようと思っているのだが、とりあえずはやることがあるので、ドミトリー内でも無線LANが入って、それでいて人の少なそうな宿を選んでみた。

 思った通り、ガラ〜ンとして客がいない感じ。
 4人部屋ドミトリーを1人で独占して、シングル状態だ。 若干サイトに騙された感じもするが、まぁ数泊はここに泊まろうと思う。
 昨日は列車の中で寝れなかったので、今日は1日爆睡だ。

 写真は、西安と全く関係のない甘粛省・嘉峪関。 何でこの写真を撮ったのか?までは覚えていない。

旅の出費
タバコ: 3元
外食代: 31元
宿代(3泊分): 105元
合計: 139元(約2,190円)

西安
2007年11月14日(水)
ババ抜き王

 うぜー!!!
 どうやら俺、また偽100元札をゲットしたようだ。
 先週も書いたが、俺が中国の最高額紙幣である100元札を手に入れるには、両替した時かATMを使った時しかないわけ。
 それなのに偽100元札を持っているということは、銀行で窓口のババアが渡してきたか、ATMから出てきたとしか考えられないだろうがぁぁ!!

 この前、蘭州で中国工商銀行のATMから2,000元を下ろしました。 今は、その下ろした2,000元(100元札×20枚)を使っている。
 ということは・・・この偽100元札はATMから出てきたわけだ!!
 普通の商店のババアが偽札と見破った(だから突き返された)程度の偽札を、銀行が気付いていないわけないじゃない? それを、本物の札の中に混ぜて、受け取るお札を選ぶチャンスすらない客に渡しちゃおう的な、完全に悪意あるATMじゃねーか!
 潰れたらいいのに、中国銀行と中国工商銀行。
 不良債権で火の車になって潰れればいいのに。
 っていうか、潰れちまえ!

 しかし、本当に偽札なのか?
 宿のレセプションにある機械で調べてもらいました。 何回やってもはじかれます・・・ 何回かレストランで出してみました。 ことごとく断られます・・・
 他の持っているお札も調べて見ました。
 一応、他のは大丈夫っぽい。 偽札は、やはり紙質が本物と若干違う。 「新札?」みたいな感じのパリパリ感があるのだ。 さらには透かしの毛沢東の顔がちょっと変で、曖昧な顔。 そして、前回と同じように毛沢東の顔の下にある『100』という透かしがない。
 完全に偽札じゃねーか!

 しかし、ただの旅行者である俺が偽100元札を2回も手に入れるというのは、どういうことだろう?
 もちろん、人民元に慣れていない外国人旅行者である俺がババを引いてしまうのは、確率的には中国人よりも高いだろう。 それを差し引いたとしても、相当な数の偽札が流通しているのだろうな。
 さすがコピー天国・・・

 写真は、西安の町の中心『鐘楼』。
 日中にも関わらず数百m先がモヤっとしている不健康そうな町が素敵。

旅の出費
雑費: 2元
外食代: 24.5元
空DVD: 15.2元
ランドリー: 10元
合計: 51.7元(約820円)

マクドナルド in 西安
2007年11月15日(木)
マークドナーアルドぉ〜

 今日はすっげー寒い・・・ 雨まで降っている。

 西安でマクドナルドを発見した。(写真)
 中国語名は『麦当労』。
 マクドナルドを見るのは、グルジア以来だから7ヶ月ぶりくらいである。

 1995年に北京に来た時に、中国で最初に出来たマクドナルド1号店に行ったことがある。 もう人民が記念撮影しまくりで、店の前のベンチに座っているドナルドの銅像を鬼のように撮りまくっていたが、もう慣れちゃったんだろうねぇー。 西安のマクドナルドでは誰も記念撮影してなかったよ・・・
 なんか人民が慣れた感じでマックシェイクを頼んでるしさ、ちょっとムカついた。

 でも、そんな程度のことで驚いている場合ではなかった。 スターバックスまで発見しちゃった。
 スタバはイスタンブール以来だな・・・

 俺は、今日の写真のような風景が好きだ。
 『社会主義なんたらかんたら』という大きな看板が掲げられているその隣りにはマクドナルド。
 ギャグですか?
 マクドナルドなんて資本主義の象徴じゃねーか。
 まぁ、誰も中国を社会主義国家だとは思っていないですけど、一応表向きはそうなってるからねぇ。 それは本人たちが一番よく分かっていることでしょうけど、格好だけでもアピールはしておかないと。

 今日読んだニュース。
 『中国、使用済みコンドームをヘアバンドにリサイクル』(AFP通信)
 記事には、「髪を束ねようとしたときにもしもヘアバンドが口の中に入ったら・・・」と書かれていた。
 やっぱり思っていた通り素敵な国でした。

旅の出費
食費: 3元
タバコ: 3元
外食代: 10元
空DVD: 50元
市バス代: 2元
合計: 68元(約1,070円)

文化革命グッズ
2007年11月16日(金)
倦怠期突入

 あー、なんか面倒くせー!!
 観光する気が全然おきん。 ウズベキスタンのサマルカンドで“やる気ゼロ”だったのだが、ビザの関係で無理やり出国する羽目になって、ウズベキスタン→キルギス→中国と移動して来たが、段々と調子が出てきちゃって中国に入ってからの約2ヶ月は“やる気満々っぽい旅行者”になっていたが、もう電池切れです。
 最近、自分でも気が付いたんだけど、これって波があるね。 大体2ヶ月動いて1ヶ月休憩の繰り返しが、俺には調度よい。

 西安って、秦の始皇帝の墓が有名でしょ?
 なんか等身大の兵士とか馬が墓の中にいっぱいスタンバってるらしいじゃない。
 それは見てみたい。 見てみたいんだけど、行くのが面倒くさい。 誰か、おんぶして連れて行ってくれねぇーかな?

 今日は引越し。
 今の宿が寒過ぎるので、別の宿に移った。 部屋の中でワイヤレスLAN(電波は最弱だけど)が入るのは評価出来るが、とにかく寒い・・・ 部屋の中なのに外にいる時と同じ格好をしなければいけないのは嫌だ。
 新しい宿はヒーターがばっちり利いて、昼間から室内はポカポカ。 ただ、今までは4人部屋に自分だけだったのが、新しい宿は4人部屋に4人びっしりで狭苦しい。

 引越しして少し元気が出てきたので、散歩に出かけました。 そしたら、『Dicos』という人民系ファーストフードショップの前を通った時に小田和正の曲が流れていて、何だか悲しい気持ちになったので、音像ショップ(音楽CDとか映画DVDを売っている店)に入って、ついついDVDを6枚も買っちゃいました。
 観光しないで、映画を見るぞ!
 アフリカを四駆で回っていた時から、『世界最強の引きこもり系アウトドア派』を目指す俺としては妥当な選択である。 「アフリカの砂漠やサバンナを毎日テントを張りながら旅行した」と言うと、すごいアウトドア派と勘違いされる時があるが、実はテントの中に引きこもっているのが大好き。
 今日買ったDVDは・・・
 フィリップ・カウフマン監督『存在の耐えられない軽さ』、クー・チャンウェイ監督『孔雀−我が家の風景−』、山田洋次監督『黄昏清兵衛』、黒沢清監督『叫(さけび)』、中島美嘉主演『NANA2』、LLクールJ主演『マインドハンター』
 我ながら渋いチョイスだ・・・ この6枚に何の共通点も見られないジャンルの広さが、俺の人間の大きさを物語っている。
 聴く音楽同様、雑食ですから。

 写真は、骨董屋さんで見付けた文化大革命グッズ。
 左が毛沢東、右が林彪だ。 林彪は、文化大革命時には人民解放軍を介入させて毛沢東を積極的に支持した。 でも、1971年に彼の乗った飛行機がモンゴルに墜落して死亡。 事件の真相は未だ謎である。
 一応、表向きは林彪が国家主席の地位を求めて毛沢東の暗殺とクーデタを計画したが失敗、飛行機で逃亡中、墜落死亡した、と発表されている。
 “国家主席の地位を求めて”とされているが、文化大革命の功績を買われて、彼は死の2年前に毛沢東から後継者に指名されていた。 すでに後継者に任命されているのに、わざわざリスクを冒してまで暗殺とクーデタを計画するかな・・・?
 も、もしかして言ってはいけないことですか?
 ついでに言っちゃうと、文化大革命時は反毛沢東派の中心人物だったケ小平は、一時失脚していたものの、林彪の死後に副首相として表舞台に復活してるんだよね・・・
 殺した?

旅の出費
DVD: 48元
ビール: 5元
外食代: 29元
合計: 82元(約1,290円)

土下座兄妹 in 西安
2007年11月17日(土)
土下座兄妹

 上の写真は何を写したものでしょう?

 真ん中に土下座をしている2人がいます。
 実は、彼らは自称・兄妹です。 彼らの前には大きな紙が置かれていて、そこには手書きで何かが書かれている。
 周りの人たちは、それを読んでいるのです。
 俺も読んだけど、内容は「父親が不幸にも亡くなり、全ての負担が母親に圧し掛かった。 その母親が癌に冒されてしまった。 手術をさせてやりたいが、保証金に一万元(約16万円)が必要だ。 同情するなら金をくれ!」というものだった。 俺は中国語が出来ないが、大体はこの内容で合っていると思う。

 俺は、紙に書かれている事が本当のことなのか、嘘のことなのか考えてみたが、彼らを見ていたらちょっと本当っぽい気もした。
 ただ、今日は別な場所でも若い女の子が同じようなことをしていたのを見かけたので、“流行の乞食スタイル”という可能性も否定出来ない。
 一つ共通していたのは、他の乞食と違って、その若い女の子も、この兄妹も、格好は小奇麗だったことである。

 左側の女の子は、絶対に顔を上げない。 右側の男の方はオドオドしている。 彼らに気付かずに、大声で喋りながら彼らの後ろを通っていく若者の数人組がいたりすると、ビクビクと気にしていた。
 西安一の繁華街で土下座しているわけである。 そりゃ、本当だったら顔も上げられないくらい恥ずかしいことだろう。 「何だ何だ?」と興味本位の野次馬(某日本人一名も含む)が集まってくる。
 紙を読んだ野次馬たちがどう思ったかは知らない。 だが、兄妹の前にはコインが2枚だけ置かれていた。 中国のコインは1元玉(約16円)が最高である。 仮に1元玉が2枚置かれていたとしても、32円である。 16万円集めたいのに、32円・・・ 16万円集まる前に、お母さん死んじゃうんじゃねーの? 普通に安い給料でコツコツ稼いだ方が効率良かったりして。

 別な場所で、ボロボロの小汚い服装をした子供の兄妹がいた。 2人でアクロバティックな動き(でも下手)をして金稼ぎをしていたが、こちらの方が遥かに稼いでいたぞ。 箱の中にはお札が一杯だったからね。

 お母さんが癌(らしい)の兄妹も、本当だったら何とかしてお金を集めたいのだろうが、時代が悪かったねぇ。 昔なら皆も同情してくれたかも知れないが、今はまず最初に疑ってかかるからね。
 俺もその一人ですが。

 でも、よーく写真を見ていると・・・
 土下座する兄妹を上から見下ろす人民たちの構図に、自称・社会主義国家の真の姿を見るような気がするんですけど。

 ケープタウンを発ってから今日で丸22ヶ月が過ぎた。
 この1ヶ月で使ったお金の合計は、6万1,120円。 その前の月より使ったけど、シルクロードの有名観光地であるトルファンと敦煌を通って来たから仕方がないでしょう。
 西安も安くはない。 一番最初に列車で着いた時に駅近くの食堂のメニューをビックリしたもんね。 牛肉面が大碗で8元って!! 普通は3.5元くらいなのに。 まぁ、西安駅周辺は特に高いらしいけど。

旅の出費
タバコ: 10元
外食代: 30元
食費: 10.4元
市バス代: 1元
合計: 51.4元(約810円)

お揃いの帽子を被る団体旅行者 in 西安
2007年11月18日(日)
幼稚園児たち

 今日はねぇ、駅周辺をブラッと散歩してきました。
 ↑そしたら、いました! The 人民!
 お揃いの赤い帽子を被って、整列する大人たちの集団。 他の人民たちは気にしていないようだったけど、やっぱり目立つな・・・ だって、明らかにおかしいでしょ? 大のおっさんたちが全員同じ帽子を被ってるって。 これで裏が白のリバーシブルだったら、幼稚園児だぜ!?
 これを海外でやられると、めちゃくちゃ目立つぞ!
 完全に新興宗教『紅い帽子を被る会』の在家御一行様じゃねーか。

 昔の日本の農協のおっさん&おばさんたちもこんな格好で『ロマンティック街道4泊5日の旅』とかに参加していたんでしょ? お前らの格好には微塵のロマンティックさも感じないのに、前歯出して、メガネかけて、キャノンの一眼レフで写真撮りまくりやがって!
 韓国人カップルの全身ペアルック並みにキモイ!
 残念ながら、この日本人のイメージはヨーロピアンを中心に未だに残っているのも事実だ。 実際は、このファッション・センスは既に人民たちに乗っ取られているのだが、やはり先陣を切った日本人のイメージとして染み付いてしまったようだ。

 ところで、韓国人のおばちゃんたちのサンバイザー比率が異様に高い気がするんですけど、気のせいですか? おばちゃん集団の全員がサンバイザーを被ってたりすると、気持ち悪いんですけど。

 ちなみに、タイ人のおばちゃんの場合・・・
 金持ちになればなるほど、頭がでっかくなる!
 花王タイランドの、タイ側筆頭株主のおばちゃんとか頭デカ過ぎ! でも、むっちゃくちゃ金持ちなのよ、あの人。 全然知り合いでも何でもないけどね。
 あれ、パパイヤ鈴木みたいなボリュームたっぷり過ぎの髪型だと思っている人が多い!
 でもね、実はあれ髪型じゃないんです。
 ドラゴンボールに出てくるフリーザが、ピッコロと戦ってる最中に第2の変身をしたことは、皆さんのご記憶にも新しいことと思いますが、実はタイ人金持ちおばちゃんは変身後のフリーザ同様、頭が長いんです!
 あれね、蝶番が2個付いててパカッて開くように出来てるんだけど、そこにタイ・バーツを貯め込んでるらしいよ。
 だから“金持ち度”に応じて、頭もでっかくなる。

 今日は、夜も駅周辺に夕食を食いに行った。
 そしたら、通りに沢山おばちゃんがいて、声を掛けてくる。
 中国で話しかけられたって、理解出来るわけがないので、「中国人じゃないから分からん」と言ったら、おばちゃんが“一人ずいずいずっころばし”を始めた。
 えー、売春婦!?
 そんな感じに見えなかったぁ〜! だって・・・酷過ぎる! ホント、ひどい容姿ですよアレは。 よく「自分は売れる!」って思ったよな・・・その自意識過剰さに脱帽するわ。 1銭の価値もないぞ、その顔とバディ。

 そのババアたちを見ていたら、蘭州の薬局のことを思い出してしまった。
 蘭州駅の目の前を天水路という大通りが走っているのだが、その通り沿いに性病関係専門の薬局があった。
 なぜ性病関係かと分かったか?と言うと、歩道に大きな看板を出していて、その看板には性病に罹った女性器の写真が、そのまんま、モザイクなしで、バーンとアップで載っていたからだ。
 しかも色々なパターンで・・・
 なんかね、溶けてるの・・・ グッチャグチャに。
 こんな人通りの激しい大通りで、この看板はどうなんでしょう?と思ったんだけど、西安駅の周りにいるババアを見たらこの写真を思い出してしまった。
 オエッ!

 もしも、俺が中国語ペラペラだったら、俺の近くを歩いていた下校途中のガキを捕まえて、こう言っていただろう。
 「ボク、これを見てご覧。 ボクはね、ここから生まれてきたんだよ、ホーラ!」って。

旅の出費
タバコ: 3元
タクシー: 6元
外食代: 43元
宿代(5泊分): 175元
合計: 227元(約3,580円)





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