ゆずランドへようこそ

3回目の海外旅行





<カンボジア・シェムリアプ> バンテアスレイ
 アンコール遺跡観光の基地になるシェムリアプから片道40分の所に、アンコール遺跡の中で一番レリーフが精巧で美しいと言われている遺跡がバンテアスレイ。
 ただ、当時はまだポルポト派が活動していた頃で、95年にアメリカ人とガイドが殺されたりと、道中ゲリラが出没することもあって危険なため、警察に届け出て行かなければならなかった。人によっては、兵士を雇って行ったりしていた。
 しかし行く途中の道路の悪いこと! 無数の隕石が落ちたかのような凸凹の道を、穴を避けながらゆっくり走っている時に襲われたらひとたまりもない。バンテアスレイに着くと、かなりの数の兵士が警護をしていた。
<ベトナム・ホーチミンシティ> アオザイ女学生
 
安宿街のファン・グー・ラオ通りに宿を取り、自転車をレンタルしてホーチミンシティをまわってみる。
 銀行で5,000円を両替したら、450,000ドンがきた。札束の厚さに金持ちになった気分だったが、コーヒー1杯飲んでも札束で出て行くのですごいお金を使っている感覚になる。
 ベトナムの民族衣装アオザイはちょっと透けてたりするためか、日本人マニアも多く、市内の女学校の前で一眼レフカメラをぶら下げて写真を撮りまくっている輩が多いため、ついに警察の規制が入ったそうで笑わせる。
 カンボジアの後にベトナムに行くと特に思うが、ベトナム人きれい。
<ベトナム・ホーチミンシティ> ニワトリ
 ファン・グー・ラオ通りで有名な旅行代理店シンカフェで、メコンデルタ・ツアーに申し込む。
 チベットを水源として東南アジア6カ国を流れるメコン河をボートで下りながら、河口の三角州(メコンデルタ)を見て回る。
 茶色の河を下り、ミ・トーの市場に寄る。かなり活気があり、特に魚介類は豊富にあった。
 また、市民の足がバイクや自転車が中心なためか、豚や鶏を運ぶのもバイクだ。写真のように、バイクの後ろにニワトリをわんさか積んで走っている。これ、ニワトリの頭が後輪に当たったら、タイヤでじょりじょり研磨されてすごい事になりそうな気がするんだけど、大丈夫なのかな?
<タイ・バンコク> ワット・プラケオ
 初めてタイに来た時は観光する気満々だったので、ワット・プラケオや王宮、ワット・ポーなど、一応ガイドブックに載っている有名所は見てまわった。
 ただその時は4月でタイが一番暑い季節。日中37℃なのに、寺は金ピカだし、敬意を示して長ズボンと靴を履いていかなくてはならない。汗ダラダラになりながらも、一通りは見て回った。
 仏像を見ていると、ポケットに入れていた財布がフッと軽くなった。振り向くとタイ人の女が慌てて逃げていった。追っ掛けて捕まえて、騒いだら警備員が来て御用。一緒に警察署に行って、彼女は逮捕された。タイ人が、タイで一番神聖なお寺でスリをするってのは心が痛まないのかな? イスラム教徒なのかな?
<ミャンマー・パガン> パガン遺跡
 首都ヤンゴンからバスで14時間で、世界三大仏教遺跡のひとつパガンに着く。バスに乗っていた14時間、なぜかBON JOVIのミュージックビデオがガンガンに流れていたのはウンザリ・・・
 パガンでは自転車を借りて遺跡を見て回るが、パガンには寺が2,200以上あるらしいし、温度計をみると気温が40℃を超えている。むちゃくちゃ暑い!!
 午前中の早いうちなら35℃くらいなので、その間に急いで観光。あとは水を飲むか、シャワーを浴びるか、昼寝。
 町をまわっていて思ったのだが、ミャンマーの人たちは皆人懐っこく、大人も子供も笑顔で挨拶をしてくる。
<ネパール・ルクラ> シェルパ族の子供たち
 世界最高峰のエベレストを一目自分の目で見てみたいと思い、トレッキングシーズンの4月にエベレスト街道を目指す。
 もともと登山やトレッキングに興味があったわけではないが、今までの中国での泰山、黄山で自信(?)を付け、いきなり世界最高峰に挑戦。
 ルクラ(標高2,804m)からパクディン(標高2,680m)までアップダウンの山道を3時間ほど歩く。まだ体力も残っていたので、さらに2時間歩いてチュモア(標高2,720m)という部落まで歩いた。途中、シェルパ族の子供たちが「写真を撮ってくれ」と声を掛けてくる。撮ってあげると、「ボールペンをくれ」とおねだりしてきた。
 チュモアで『ソルクム・ロッジ』に1泊20Rs(約40円)で泊まる。
<ネパール・ナムチェバザール> ハート(定期市の意)
 チュモアを出ると、1時間ほどでチェックポストのあるジョルサレに到着。ここで国立公園入山料として650Rs(約1300円)を払う。
 ここから2時間くらいは余裕だが、それからが大変。高度も3,000mを越え息が苦しい。ヒイヒイ言いながら登っている横を、シェルパの男たちが丸太を数本担いでスイスイ登っていく。彼らはなんなんだ?
 ナムチェバザール(標高3,446m)にようやく到着。『ビューロッジ』に1泊20Rs(約40円)で泊まる。
 ナムチェの入り口で開かれる『ハート』を見学する。ハートに来る商人たちは、北はチベット、南はインドからわざわざ歩いてやってくると言う。活気があり見ているだけでも楽しい。
<ネパール・シャンボチェの丘> アマダブラム
 食欲がなく、頭痛がひどい。軽〜く高山病にかかったみたいだ。宿のお姉さんが心配して、ガーリックスープを作ってくれた。
 外は雪が降っている。この前まで37℃のバンコクにいたことを考えると変な気がする。
 2日も寝ていたら治ったみたいだ。
 とりあえずエベレストを見ようとナムチェの近くにあるシャンボチェの丘を目指す。ところが道を間違ったようで、いくら歩いても着かない。気が付いたら、クムジュン(標高3,860m)に着いてしまった。
 ただこの日は雲が多く、エベレストも見えなかった。とりあえずナムチェに戻って次の日に再挑戦する。
<ネパール・シャンボチェの丘> エベレスト
 写真の真ん中に、ちょっと雲がかかってしまっている山が、標高8,848mの世界最高峰エベレストだ。
 エベレストがきれいに見れる季節は年間で4月と10月の短い期間しかない。それ以外は雲が多いのだそうだ。
 シャンボチェの丘から360度周りを見回すと、ローツェ、エベレスト、チャンツェなど7〜8,000m級の山々が眼前にパノラマで広がっている。
 下を見ると崖。ここからジャンプしたら簡単に死ぬんだろうなぁとか思うと、なんだか人間のちっぽけさに愕然とする。
 1日中ずっと山々を見ていたら、なんだか悟りを啓いたような境地になった。
<フィリピン・ルカップ> ハンドレッドアイランズ@
 マニラのレクトバスターミナルからアラミノス行きのバスに乗る。約5時間でアラミノスに到着。そこからハンドレッドアイランズ観光の拠点になるルカップまでトライシクロで向かう。
 もともとフィリピンは安宿が少ないが、ここも観光地なだけあって安宿がない。しょうがないのでツーリストオフィスに行き、オフィスで寝させてくれと頼むとタダでOKだった。
 翌日の朝6時、仕事が始まるからと起こされたので早めだがボートをチャーターして島巡りをする。なにしろハンドレッドアイランズ(百の島々)というだけあり、無人島なんていくらでもある。気に入った島でボーっと体を焼いたりして過ごす。
<フィリピン・ルカップ> ハンドレッドアイランズA
 夜はツーリストオフィスで知り合ったアルバートが飲み屋に連れて行ってくれた。そこで皆に歓迎されて、ワイワイ楽しく飲む。フィリピン人ってやさしいなぁと思ってしまった。
 翌日はアルバートの家があるダクパンという町へバスで1時間半掛けて行く。11人家族で木造高床式の家に住んでいた。その日はここで泊めさせてもらうになった。ここでも家族に暖かい歓迎を受けた。
 その次の日、朝食を食べながらアルバートに「マニラに戻る」と言うと、送って行ってあげると言い出した。約5時間掛けてマニラに向かい、希望していた宿に着くと、アルバートはすぐダクパンに戻っていった。
 フィリピン人は本当にやさしいのだった。





  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved