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2回目の海外旅行





<中国・上海> 外灘
 黄浦江に沿う黄浦公園から外灘(バンド)の夜景を撮ってみた。租界時代に作られたクラシックな建物を右に見ながら、目を左に向けてみるとわずか1年前に完成したアジア一の高さ(当時)468mを誇る東方明珠電視塔や高層ビル群が見える。
 中国のイメージは、前回行った北京で出来た部分が大きかったが、上海は北京とはまた違う、新と旧が入り混じった商業の中心地としての雰囲気がまた新鮮で面白い。
 中国一の繁華街と言われる南京路にあるデパート『第一百貨商店』は、ココだけで平日10万人、休日20万人の人出で溢れかえると言う。
 この時からすでに9年、上海の進化は何時まで続くのだろうか。
<中国・安徽省> 黄山
 明代の地理学者、徐霞客が『五岳に行けば山を見ず、黄山に行けば五岳を見ず』(中国で最も美しいと言われる5つの山、泰山、華山、衝山、嵩山、恒山に登ったらもう他の山は見なくてもいい、だが黄山に登ったらその五岳すらも見る気にならない)と語ったとされる名山。
 黄山は安徽省南部の4県にまたがる、大小あわせて72峰の山塊全体を指す。
 南京から列車で、8時間で黄山駅まで行き、さらに市内からバスに乗り込んで2時間で麓の「温泉景区」に着く。そこから頂上を目指して岩山を削って階段にした登山道を7〜8時間掛けて登る。泰山よりも急な階段が、写真の真ん中に見える階段。
<中国・安徽省> 黄山
 
黄山第二の高峰「光明頂」から見た「西海」の景色。早朝5時半に起きて日の出を見に行くが、雨と霧でまったく見えず。 しかし昼頃には山を包んでいた雨雲が下がって来て雲海が眼前に広がりはじめる。 水墨画のような世界で、中国人には黄山の『三奇』と呼ばれている。つまり奇松、奇岩、雲海だ。さらに温泉も加えて『四絶』という。
 黄山の頂上あたりは7、8月でも平均気温が18℃なく、冬の最低気温は−22.6℃にもなる。さらに年間の降雨日数は平均200日。そんな気象条件が、雲海に浮かぶ黄山の景色を形成しているのだろう。
 黄山をじっくり見ようと思ったら、1週間は欲しい。
 そして下山したら、温泉に入ってゆっくりするのが最高。
<中国・福建省> 武夷山
 黄山から列車で11時間、福建省の邵武で降りる。そこからバスで2時間半で、「もうひとつの桂林」ともいわれる武夷山に着く。36の峰々、谷を曲がりくねって流れる九曲渓。岩影に見える仏教寺院。今にも仙人が出て来そうな雰囲気だ。
 「九曲渓下り」をするべく、上流の星村へ向かい、星村から一曲まで1時間半ほど掛けて竹を組み合わせた筏で下る。
 「九曲渓下り」とは、その名の通り上流のカーブ「九曲」から下流の「一曲」までの合計九つのゆっくりしたカーブを曲がりながら下る。
 途中には、『青蛙石』や『駱駝峰』、『双乳峰』、『大王峰』など、その名の通り奇怪な形をした岩山が並ぶ。
 当時は武夷山に外国人が訪れることもほとんどなく、のどかで景色もよく、けっこう気に入った。 ただ両替をするのにバスで20分移動しないと中国銀行がなかったりと、田舎過ぎて不便なのが難点。
 もともと茶樹が奇岩に自生していた武夷山は烏龍茶でもかなり有名だ。
<英国領香港> ビクトリアピーク
 中国・福建省厦門から週4便出ているボロボロの船で、中国返還前の香港へ行く。
 沢木耕太郎著「深夜特急」にも登場した、尖沙咀のど真ん中にある安宿『重慶マンション』に泊まる。入り口には怪しいインド人やら黒人がたむろっていて、ちょっと怖い。
 夜、香港の知り合い王さん、林さん、温さん、彰さん達とビクトリアピークへ夜景を見に行く。100万ドルの夜景と言われるだけあって、やはりキレイだ。ただ、周りが日本人だらけで、聞こえてくるのは日本語だけだったのにはちょとウンザリしたけど。
 ビクトリアピークの後は、屋台で亀ゼリーを食す。変な味・・・
<ポルトガル領マカオ>
 香港のセントラルにあるフェリーターミナルから、ジェットフォイールでわずか1時間でポルトガル領マカオ(当時)に到着。
 ヨーロッパ風の建物が並んで異国情緒豊かなのに、歩いているのは中国人という雰囲気が新鮮で面白い。
 カジノで有名なマカオは華やいだイメージだったが、住人に言わせると治安がかなり悪いそうだ。彼らが「大陸」と呼ぶ中国本土とは目と鼻の先なので、武装強盗がスピードボートでやって来て銀行強盗などをして、本土に逃げて行くのでなかなか捕まえられないらしい。





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