ようやく東欧を制覇したぞ!! 今回、ウラル山脈以西のヨーロッパ地域で、旧共産圏の国々を全て行ったことになる。 一応、国ではないが微妙な地域である『コソボ自治州』や『沿ドニエストル共和国』にも今回は行けた。 以前から東ヨーロッパには興味があったので、全部を見て回れて良かった。
ついに俺にとってヨーロッパ25カ国目となる『ブルガリア共和国』にやって来た。 いつものように気が変わらなければ、これが今回の旅でヨーロッパ最後の国になる。
ブルガリアと言えば、琴欧洲。 そしてブルガリア・ヨーグルトでしょ! それ以外って何かあるの?
昨日から、ブカレストにさらに4日ほど延泊するか?、夜行列車でブルガリアに移動するか?、ずっと迷っていた。 面倒くさい病が再発して、移動するのが嫌な今日この頃なのだ。 延泊してもよいのだが、1泊10ユーロ(約1,560円)が大きい。 ブルガリアに移動してしまえば、1泊6ユーロ(約935円)まで下がり、同じボケーっとするにも出費が低い方が良い。
当日に国際列車のチケットが買えてしまったら、今日の夜にルーマニアを出ようと決め、駅に行ったら買えてしまった・・・ そんなわけで移動します。
ガイドブックなどで、「ブカレストの駅周辺は治安が悪い」と書いてあったが、今日言ってみて分かる気がした。 ブカレストに到着した時は気付かなかったが、怪しい人がいっぱい。
中学生くらいのガキの集団が、ビニール袋を口に付けてスーハースーハーしてる。 あれはシンナーだね。 あーぁ、目がラリちゃってるよ。
歯が溶けてボロボロになっちゃいますよ。
その他、俺を見つけるや「Can I help you?」と近づいて来る輩が数名。 もう見るからに怪しいもん。 こういう場合、俺は大抵「Yes」と答える。 「おぉ、引っ掛かった!」と喜んでさらに絡んでくるが、何を言われても「Yes」しか言わない。 「どこに行くんだ?」『Yes』、「闇両替するか?」『Yes』、「幾ら換えるんだ?」『Yes』、「ナメてんのか?」『Yes』。 その内にイライラしてくる奴らを観察していると、心が温まる。
我ながら素敵な趣味である。
夜7時39分発の列車に乗り込む。
この列車、ブカレストが始発ではない。 モスクワ発、ミンスク、キエフ、ブカレスト経由のソフィア行き。 経由する度に車両が増えているのか?長〜い列車だ。
わずか2時間後に国境到着。 ルーマニアを出国して、ブルガリアに入国する。 国境に到着してから、ブルガリアの入国審査を終えるまで2時間も掛かった。
列車は空いていて、コンパートメントに俺1人。
1時間に1回ほどの頻度で鉄道警察が見回りに来て、「寝るな、荷物を見てろ」だって・・・ 夜行列車で「寝るな」とは難題だ。
旅の出費;
バス: 2.2レイ
食費: 10.3レイ
タバコ: 10.2レイ
国際列車(→ソフィア): 85レイ
合計: 107.7レイ(約5,030円)
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