むっちゃくちゃ寒い!! 普通に日本の初冬並みの寒さだ。 どれほどの寒さか?と言うと、今日バスに乗ってる間にみぞれが降って来た・・・ 吐く息が白い・・・
エチオピアの国土は、南部と東部を除いて『エチオピア高原』と呼ばれる高地になる。 しかも、4,000m級の山々がそびえる高原だ。 そんな高地を走る道路だから、標高3,000mは超えている(写真)。 先日泊まったデセの町で標高2,470m、今日の目的地ラリベラ(Lalibela)で、標高2,630mある。 鳥海山より高いんだから、そりゃぁ寒いわな。
いい加減バスに乗っているのも飽きてきた。 今日は11時間半の移動。 昨日と合わせれば22時間半・・・
今日も、やはり早朝4時半に起きてバスに乗り込む。 デセを出発したバスは、一路ラリベラを目指す。 ここからは未舗装道路だ。
山間部をグネグネと続く道路を走っていると、パパイヤ鈴木みたいな頭した奴がいっぱいいた。 なんだろ?新たな族の出現か? それともあんな頭が流行ってるのかな?
そんな事を考えている内に、なぜかサイババを思い出した。 元気かな?、サイババ。
途中のトイレ休憩(原っぱで用を足す)の時に、俺の周りのエチオピア人たちが話し掛けてきた。
「お前の友達(ミラクル)はなんで直ぐ怒るんだ?」
そんなことを俺に言われてもねー。
『生理中なんじゃね?』
そういえば、同じことをナイロビからモヤレまでのローリーでも言われた。 ミラクルは現地人の誰に対しても敵意剥き出しだからなー・・・ もう少し気持ちに余裕を持って欲しいね。
ちなみに、エチオピア人の名誉の為に一つ言っておく。 南部エチオピア以外も回ってみて思ったのだが、基本的にエチオピア人はフレンドリーだ。 “フレンドリー”と“うざい”は紙一重だが、近寄って来る奴の全部が頭おかしい訳ではない。
今日も、バスがちょっと停車している間に外でタバコを吸っていたら、小汚いエチオピア人が近寄って来て「エチオピアはどうだ?」と聞いてきたので、『人がうぜー! You!
You! Fuck you!言って来るような、礼儀も知らない民族には初めて会った』と言ったら、「I'm sorry」を連発していた。
彼に言わせると、「南部エチオピアの人間は馬鹿だから、勘弁してやってくれ」。 その彼は最後に「Nice to meet you」と言ってきたし、英語が少し話せることにも驚いたが、まともな会話が出来ることに驚いた。
本来、エチオピア人は礼儀正しいようだ。 アムハラ語には、日本語と同じように“タメ口”と“尊敬語”があるようだし、目上の人に物を渡す時には右手の肘に左手を添えて渡す。
飢饉になった時に募金するかどうか?は、もうしばらく様子をみてから考え直す。
ラリベラが近づいてくると、景色が南アフリカを思い出させる。 テーブルマウンテンや、ドラケンスバーグのような山々が連なっている。
ここは正直、風光明媚。 またバスに乗って来るか?って聞かれたら、『ノー』だけどな。 幾ら景色が良くても、片道22時間は辛い。
今日も昼食、夕食ともにスパゲティ。
旅の出費;
外食代: 29ビル
タバコ: 0.2ビル
宿代(2泊分): 60ビル
合計: 89.2ビル(約1,200円)
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