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アフリカ大陸縦断旅行日記


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2006年4月3日(月)
コントローラ

 このままでは駄目人間になってしまう!と意識を改め、午前中に起きた。 午前中に起きれちゃう俺って、すげー。
 さらに今日は、まったりモードの生活に活を入れるべく買っちゃいました、PCジョイパッドを。 簡単に言えば、ゲームのコントローラ。 パソコンに繋げれば、あら?簡単!、キーボードを使わずに、さらに操作し易くゲームが出来るようになっちゃいます。
 やっぱり旅の必需品ですよねぇ〜、ジョイパッド。
 旅の道具が増えてしまったので、荷物を減らす必要が出てきてしまい、ガイドブックを他の旅行者にあげちゃいました。 背に腹は変えられません。
 我ながら、旅に対する想いが人一倍熱い、なんて熱血野郎なんだ、俺は!と自画自賛の1日でした。

 写真は、パワーアップした“電脳部屋”6号室。 一つだけデカイのが俺のパスポートより大事なノート。

旅の出費
T/C現金化手数料: 4USドル
PCジョイパッド: 500ケニア・シリング
外食代: 310ケニア・シリング
飲み代: 60ケニア・シリング
食費: 71ケニア・シリング
雑費: 26ケニア・シリング
インターネット: 100ケニア・シリング
合計: 4USD+1,067KSh(約2,180円)

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2006年4月4日(火)
人の買い物

 持ってる電化製品はラジオとデジカメだけという、アナログ・パッカーのミラクルがナイロビでノートパソコンを買うと言い出した。 冗談で言ってたのに、ホントに買う気になるとは・・・
 午後から、俺も一緒にヒルトンホテルの近くにある電気屋に行く。 置いてあるノートは、デルやHP、ゲートウェイなどの鬼畜米系。 しかし、どのノートもデカイ! 正直、重さ3kgは俺にとっては許容範囲外だ。
 スペックは、CPUがAMDのアスロン1.3GHz、HDDは40GB、メモリは256MB、ドライブはDVD-RWを搭載しており、モニタは14.1"のワイドスクリーン。 無線LANも内蔵されている。
 これでお値段は8万ケニア・シリング(約13万円)。
 正直言って、安いのか高いのか分からん。 日本で重さ3kgのモバイル性を無視したノートパソコンなんて、あまり見かけないから比較するのが難しい。 スペックも微妙だし、値段も微妙。
 しかし、買う気満々のミラクルはついに購入を決意。 USBメモリと、マウスと、パソコンバッグを付けさせて、いざ支払い!の段階でクレジットカードが止められていることが判明・・・ 購入は明日以降に延期になったのでした。

 今日の夕食は、ハンバーグ定食。 今日は俺も働いた。 まず、「ハンバーグが食べたい」と言い出したのは俺。

旅の出費
食費: 147ケニア・シリング
ビール: 77ケニア・シリング
お土産: 272ケニア・シリング
殺虫グッズ: 288ケニア・シリング
合計: 784ケニア・シリング(約1,265円)

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2006年4月5日(水)
忙しい日々

 今日は忙しかったぞ。

 まず中央郵便局に行って、日本に荷物を送った。
 ルワンダ・コーヒーとケニア茶と、ゴリラトレッキング証明書というくだらない荷物のくせに2kgもありやがった。 航空便で送って、1,990KSh(約3,210円)。

 午後から日本大使館に行く。
 イエメンのビザをナイロビで申請する時に、日本大使館からのレターが必要らしいので、そのレターの申請。

 ミラクルがついにノートパソコンを買った!(写真)
 昨日目を付けていたノートは売り切れていたので、さらに高いノートを買ってきた。 ヒューレッド・パッカードの『パビリオンVD1000』というモデルで、CPUはインテルP-Mの1.6GHz、HDDは40GB、メモリは512MB、6種類対応カードリーダーも内蔵されていて、モニタは14.1"のワイドスクリーン。 重さは3kg超えてます。
 これで8万7千KSh(約14万円)なり。 俺なら絶対に買わないね。 だって、すげー重いもん。

 同じ宿の他の日本人も、「ナイロビでi-Podナノを買う」とか言い出してるし、最近の『New Kenya Lodge』は急激にデジタル化が進んでます。

旅の出費
宿代(8泊分): 2,800ケニア・シリング
携帯電話通話料: 100ケニア・シリング
バス代: 40ケニア・シリング
食費: 60ケニア・シリング
荷物送料: 1,990ケニア・シリング
コントローラ: 500ケニア・シリング
合計: 5,490ケニア・シリング(約8,855円)

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2006年4月6日(木)
i-Pod nano

 今日は一日雨・・・
 そんな天気の中、カッパを着てお出掛けする。 まず、日本大使館に行ってレターを受け取る。 そしてそのレターを持ってイエメン大使館に行く。
 パスポート、写真2枚、日本大使館からのレター、50USドルを払って、1ヶ月の観光ビザを申請する。 本来は出国航空券がないとビザを発給しないらしいが、「だってバス・船で日本に帰ってる途中なんだから、航空券なんてあるわけねーじゃん」と言ったらOK。
 発給日から1ヶ月間有効のビザだから、本来は明日から1ヶ月の有効期限なのだが、「エチオピアに寄ってから行くんだから、明日から1ヶ月以内にイエメンを出国出来る訳ねーじゃん」と言ったら、発給日が5月1日になった。
 ビザ受け取りは24時間後。

 昨日のミラクルのパソコン購入に続き、今日はi-Podナノを買って来た人を発見。
 i-Podナノ、俺も欲しー!! この小ささで、2GBの容量の上にカラーなんて時代も進歩したな・・・
 ちなみにナイロビで買うi-Podナノは、18,500KSh(約3万4百円)。 日本で買うと幾らするのか知らんけど、高けーよな。
 問題は、買った本人がパソコンを持ってないから、充電が出来ない。 付属品にはUSBケーブルしか付いてないから、パソコンに繋げてしか充電が出来ない。
 そこを突っ込むと、充電器だけ日本から送ってもらうそうです。 じゃー、i-Podナノも日本から送ってもらえばいいじゃん!という(もっともな)意見もあったが、本人によると、俺がナイロビにいる内に音楽データが欲しかったらしい。 俺のせい?

 さらに別の人は“Pcom”とか言う訳分からん中国ブランドのMP3プレイヤーを購入。 こちらは1GBで、8千KSh(約1万3千円)。 でも、i-Podナノを見せ付けられると、見劣りする。 でも、こちらは単4乾電池で動くから充電の心配はいらないのがメリット。

 写真は、ナイロビの中心部ヒルトン・ホテルの前。

旅の出費
タクシー代: 600ケニア・シリング
バス代: 20ケニア・シリング
食費: 155ケニア・シリング
イエメン・ビザ代: 50USドル
インターネット: 150ケニア・シリング
合計: 50USD+925KSh(約7,270円)

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2006年4月7日(金)
日本人倶楽部

 ↑生活感まで漂い出した『電脳部屋』。 部屋に洗濯物を干しちゃってるのは、俺。 白い網は、蚊帳。 狭い部屋のくせに、ベッドが4人分も入っている狭苦しい所です。
 この部屋はコンセントがない部屋なんだけど、電球のソケットから電気を取ってタコ足配線。
 電球のソケットから電気を取るのは、アフリカで見付けた変なグッズを使用します。 まず電球を外して、ソケットの2股(50KSh)をはめ込み、片方に電球をはめます。 これで夜でも明かりは点く状態になる。
 そして、もう片方に延長コード(50KSh)をはめ込みます。 この延長コード、普通はコンセントが付いている部分が、電球のクルクル回す部分と同じ格好をしていて、ソケットにはめ込めるようになっています。 そしてコードの先には普通に家電製品用のコンセントが付いている。
 この訳分からん2股と、訳分からん延長コードを組み合わせると、あら不思議!?電球ソケットから電気を盗ることが出来るのだ!! 写真でも電源コードが天井から垂れ下がってるのが見えるでしょ?

 今日は午前中にイエメン大使館に行って、ビザ取得済みのパスポートを受け取る。 ビザにアラビア語が書かれているのを見ると、いよいよアフリカ縦断の旅も最終ステージに入って来た気がする。 でも、地図を見るとまだ半分しか来てないんだけどね。

 お昼は相部屋の2人と一緒に日本食レストランに行く。 その名も『日本人倶楽部』。
 気合を入れて日替わり定食を食い、さらにラーメンまで食ってしまった。 おかげでお腹一杯過ぎて苦しい・・・
 日替わり定食は、豚生姜焼き、茄子の味噌田楽、味噌汁、納豆に、ご飯がおひつで付いてきた。 ラーメンは豚骨がなかったから、仕方なくタンメン。
 ビールを飲んだのもあるけど、2千円超えました。
 ちなみにケニアに来てから、かれこれ3週目に入ったのに、これが外食2回目。

旅の出費
外食代: 1,325ケニア・シリング
バス代: 80ケニア・シリング
タバコ: 650ケニア・シリング
食費: 60ケニア・シリング
インターネット: 60ケニア・シリング
合計: 2,175ケニア・シリング(約3,575円)

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2006年4月8日(土)
偵察

 ナイロビからの旅は、しばらくの間ミラクルと一緒の2人旅。 だって、エチオピアは1人だと相当辛いらしいから・・・ ちなみに、彼とワタクシは全くキャラが違うので、皆に「どんな珍道中になることやら」と言われてます。

 ミラクルに作ってもらった雑炊を食った後、2人で偵察に行くことにした。
 偵察に行く場所は、エチオピアとの国境行きローリー&バスの発着所。 ここら辺一帯は、エチオピア難民、ソマリア難民地帯になっていて治安が悪く、外国人だけで行く場所ではない等という噂を聞いていたので、どれだけ危ない雰囲気か?事前に体験しないと。
 Mboya Streetから9番のバスに乗り、郊外に向かう。 10番アベニューという所で降り、通りに入っていくと確かにナイロビ市内とは違う雰囲気だ。 う〜む、この雰囲気は難しいな・・・夜に来るのは絶対に嫌だけど、昼間の雰囲気は思っていたほど悪くはない。 荷物を持っていたらどうか?は分からないけど。
 ここで明日の夕方5時ナイロビ発モヤレ(エチオピア国境の町)行のバス・チケットを1,500KSh(約2,465円)で購入。 「モヤレまでどの位掛かるの?」と聞くと、チケット売り場のお兄ちゃんは「分からない」との返答。 「大体で良いから教えろ」と迫ると、「大体24時間」だって。
 ・・・
 ナイロビでの生活で鈍ったこの体で旅行出来るんだろうか?

 ナイロビ→モヤレのバスが出来たのは、つい最近みたい。 じゃぁ、それ以前はどうやって行ってたか?と言うと、ローリー。 まぁ、簡単に言えばトラック。 その荷台に貨物(ヤギとか)と一緒に乗って、エッチラホッチラ移動してたわけ。 しかも、ケニア北部は武装勢力の襲撃が頻発していたから、コンボイになって軍のトラックと一緒に集団での移動。
 今は平和みたい(多分)。

 夜は親子丼。 いつも皆さんに作ってもらって、ワタクシは幸せです。

 写真は、ナイロビ市内。

旅の出費
食費: 447ケニア・シリング
タバコ: 33ケニア・シリング
日用品: 484ケニア・シリング
市バス代: 40ケニア・シリング
インターネット: 70ケニア・シリング
バス代(ナイロビ→モヤレ): 1,500ケニア・シリング
合計: 2,574ケニア・シリング(約4,230円)

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2006年4月9日(日)
バスがローリーに変身

 荷物のパッキングをして気が付いた。 荷物、超増えてる!! まず、醤油(小瓶で)、マスタード(ボトルで)、コントローラ(しかも2個)、Myスプーン&フォーク、Myコップ(断熱加工された高いやつ)、My皿など、全てナイロビで買ったものばかり。 その他、南下組から譲り受けたダニ・ノミ・南京虫対策グッズや文庫本などもあり、荷物の量は半端じゃない(写真)。
 頑張って整理してみたが、どう考えても全てはバックパックに入らない。 仕方がないから、涙ながらに皿や醤油は寄贈してやった。 それ以外はビニール袋に入れて意地でも手で持って行くことにした。

 バスが夕方5時発でまだ時間があったので、映画『Sometimes In April』をDVDで観る。 この映画は1994年のルワンダ大虐殺を描いている。
 移動の直前に、思いっきりテンションが下がりました。 個人的には、同じくルワンダ大虐殺を描いた『Hotel Rwanda』よりも映画としての質は高いと思う。 ルワンダ大虐殺を理解したい人には、『Sometimes In April』の方を薦める。

 映画を観終わって、どんよりと重い気分になったまま、3週間近くいた『New Kenya Lodge』を旅立つ。
 他の旅行者を沢山見送ってきたが、俺とミラクルを見送ってくれた人は1人だけ・・・ そう、今日俺らが宿を出て行くと、残る日本人旅行者はたったの1人になってしまう。 ついこの前まで23人もいたのに。
 ナイロビに、というかケニアに3週間近くもいたのに、観光したのはナイロビ国立公園だけ。 皆はギコンバという市場に古着を買いに行ったりしていたが、俺は宿とインターネットカフェ、『ナクマット』というスーパーマーケットだけを行き来するだけで終わってしまった。

 タクシーでバス会社の前に乗りつけ、さぁ出発だ!と気合を入れる。
 そして、昨日チケットを買った時のお兄ちゃんに「バスはどこ?」と聞くと、「ない」だって。
 はぁぁ〜〜??!! 全然、意味が分からん!!
 さらに「代わりにローリーを押さえておいた」などと宇宙語をほざきやがった。 お前は馬鹿か?!
 「今は雨季だからバスは走れない。 バスが出るのは4日後か5日後だ」って、じゃぁ昨日チケットを売ったテメエは何だったんだ?!
 ローリーに乗るなら乗るで、それなりの準備や心構えもしたが、バスで行く気満々だった俺らは準備も心構えもない。 でも、4、5日後にバスが出る保証もないし、ミラクルと話し合った結果、ローリーで国境を目指す事にした。
 仕方がねー、助手席で我慢してやるかと、助手席を取ろうとすると、またまたお兄ちゃんが「助手席はもう他の人に取られてるから、君たちは荷台」だって。 お前は猿か?! 全然、バスの“代わり”を押さえてねーじゃんか!! しかも、値段はバスもローリーも一緒。 ローリーの荷台で行く現地人に聞くと、今は雨季で交通手段の選択肢がない分、ローリーも強気の値段設定をしているらしい。 現地人も同じ値段を払ってるんだったら、仕方がない。 バスと同じ1,500KSh(約2,460円)で国境を目指すことにした。

 荷台に乗り込んでみると・・・出たー!! ただただ難民ボートをイメージしてくれればいい。
 物資輸送用ローリーの荷台の空いているスペースに人間が乗り込むわけだから、人間よりも物資の方が大事に扱われる。 そんな小さいスペースに大人20人がひしめき合っている。
 ただ、まだラッキーだったのは物資が砂糖だったこと。 これはポイントが高いですよ! 一番最悪は牛らしいから、ちょっと嬉しい。 って、嬉しくねーよ!!
 この状態で何時間掛かるんだろう?と、回りの人に聞いてみると、「2〜4日」などと言う、これまた訳の分からん答えが返ってきた。

 夕方6時、ナイロビを出発したローリーは舗装道路を北上し、イシオロ(Isiolo)を目指す。
 普通、ナイロビ→イシオロ間をバスで行くと3時間ちょっとなんだけどね。 ローリーで行ったら8時間掛かりました・・・
 イシオロに深夜2時に着いたので、今晩はここで1泊。 車中泊(荷台泊?)は辛い。 そもそもが狭いのに、大人20人が寝られるわけがない。 体育座りで寝るが、あちこちで「足が邪魔だ」という理由の喧嘩が起こっている。

旅の出費
宿代(3泊分): 1,050ケニア・シリング
タクシー: 150ケニア・シリング
合計: 1,200ケニア・シリング(約1,970円)





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