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アフリカ大陸縦断旅行日記


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現在地はどこなの?

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2006年2月13日(月)
危うく死に掛ける

 今、俺は非常に迷っている。 ダルエスサラームを出た後にどこに行くかを。 キリマンジャロの麓モシ(Moshi)に行っちゃうと、ブルンジが遠くなる代わりに、ケニアの首都ナイロビが直ぐ近くになってしまう。 でも、キリマンジャロも捨て難いし・・・ でも、あっちに行ったりこっちに行ったりと移動はしたくないし・・・
 そんなわけで、今日も何もないダルエスでボケー。

 薬局でマラリア“治療薬”を買った。 『Cotecxin』という薬で、中国製。 “予防薬”には『Doxycycline』や『Mefliam』などがあり、俺の場合は四駆で旅行した時は、運転があるので副作用が少ない『Doxycycline』を1日1錠服用し、今回は荷物の量を減らすため1週間に1錠の服用で十分な『Mefliam』を服用している。
 マラリアの場合、予防薬を服用していても罹る時には罹るので、近くに医者がいないような辺ぴな場所に行った場合を考えて治療薬も確保。 こんな薬を準備しているってことは、俺はこれから辺ぴな所に行こうとしているのか!?と、ちょっと自分で自分に驚いた。

 ついでに『Dettol』と書かれた黄色い液体の入ったボトルも買った。 やはり旅行者たる者、虫歯には気をつけなければいけない。
 『Dettol』を開け、フタに液体を半分ほど注いで口に含む。 「お口くちゅくちゅ、モンダミン♪」
 ん?・・・むむ、なんじゃコリャァ〜!? 我慢して10秒ほどうがいをしたが、ついに我慢できなくなって吐き出した。 口から唇にかけて神経が麻痺して来た。 何か知らないけど、むちゃくちゃ強力! なんかやばいぞ!
 何度も水でうがいをして、何とか一命を取り留めた。 1人で猛烈にパニくってたのだが、少し落ち着いたところで、ボトルの裏面の説明を読む。 う〜む、どうやら洗濯用除菌剤でうがいをしてしまったようだ・・・ しかも他社製品より3倍も強力(当社比)な濃縮除菌剤みたい・・・
 ふ〜、危うくアフリカの大地で不慮の死を遂げるところだった。 いやね、口に含む時に便所の除菌剤と同じ臭いがしたからおかしいなぁとは思ったんだよ。 でもアフリカの黒人って体臭がキツイから、口もそれなりに臭そうじゃない? 嗅いだことないけどさ。 だから、それなりに強力なのが必要なんだろうなぁ〜とか思って、大して気にも留めなかったのが災いしました。
 今日の教訓。 何かを口に入れる時は、入れる前に説明を読もう。

 夜、レストランで飯を食っているとオカマを発見! ほえー、タンザニアでオカマなんて貴重なんじゃね?と観察することに。 見た目はアラブ系だが、動きがスーパー怪しい。 肩までの長髪なのだが、絶えず髪を気にしていじくっている。 観察していると、いきなり目があった!
 やべっ!
 そろそろいいかな?と見ると、げっ!まだ見てる。
 ん?立ったぞ。 どこに行くんだろうと思っていると、いつの間にか俺の目の前に。 怖ぇー。 もう絶対、目を合わせられないぜ。 しかも!俺の目の前の席に座りやがった。 もうひたすら無心に飯に集中しようとする俺。 が、飯を食っているところを凝視されている状態では飯も旨くない。 しかも口の中で便所の除菌剤の臭いがしてるし。
 今日の教訓そのA。 オカマを見過ぎると、逆にそっち系に興味があると勘違いされる恐れがあるので、ほどほどにチラリズムで見よう。

 写真は、ザンジバルであったスワヒリ・ミュージック・フェスティバルで。 お姉さんの腰の関節をレントゲンで撮りたいくらい、すごい腰のシェイク。 絶対、骨が外れてるって。

旅の出費
宿代(1泊+1泊): 15,000タンザニア・シリング
外食代: 6,950タンザニア・シリング
雑費: 6,650タンザニア・シリング
インターネット: 2,500タンザニア・シリング
薬: 5,000タンザニア・シリング
合計: 36,100タンザニア・シリング(約3,485円)

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2006年2月14日(火)
自分に合った旅のスタイルは?

 暑くて死にそうだぁ〜・・・夏バテ気味で食欲激減。 水分摂取量だけが異様に増えて、お腹はタポタポ。
 口の中が未だに変だぁ〜・・・改めてじっくりと『Dettol』の裏を読んだら、洗濯物の除菌以外にも、床などの除菌にも使えるらしい。 そりゃ強力だわな。 でも俺の口の中は今までになく無菌だぜ。

 トータルで今日がダルエスサラーム9日目。 ガイドブックには『見所がない』とか、『旅行者に人気がない』とか『Skip Dar es Salaam?』とか散々書かれている町、それがダルエスサラーム。 そんな町に9日もいる俺って・・・
 俺の場合、その町に見所があるか?とか人気があるか?とかは大して重要じゃないんだけどね。 移動が嫌なだけだから。 はっきり言って、つまらんよダルエスサラーム。 ザンジバルの方が全然楽しかった。
 でもね。 動きたくなーい、面倒くさいから。
 バックパック背負いたくなーい、重いから。
 歩きたくなーい、暑くて汗かくから。
 観光したくなーい、興味ないから。
 現地の人と触れ合いたくなーい、臭いから。
 でも超ヒマ。 家でプレステやりてぇー。
 この反比例するジレンマに陥ってみて気が付いたんだけど、実は俺って旅行好きじゃないかも。 ん〜、正確に表現すると旅行は好きだけど、バックパッカーが嫌い?
 やはり年齢と共に好きな旅のスタイルが変わったのかね。 今は四駆で世界を回るオーバーランドの旅にめちゃくちゃ興味があるけど、逆にバックパッカーのどこが楽しいのか分からなくなった。 オーバーランダーなら、バックパック背負わなくていいし、歩かなくていいからね。 車あるから。 さらに車の中にいるから、現地人と触れ合わなくて済むしね。
 ガハハ、時代はオーバーランダーだぜ!! もうバックパッカーなんて時代遅れなんだよ!!

 思い起こせば8年前、西周りで世界一周するべくタイに降り立った。
 その1年数ヵ月後、俺はタイにいた。
 そこで日本から来たばかりの時に会った旅行者とばったり再会して声を掛けられた。
 「久しぶり〜!」
 『おぉ、久しぶり!』
 「すごいね、世界一周して来たんだぁー!」
 『・・・あぁ、まーね』
 さすがに、1年数ヶ月掛けてタイからインドネシアまで南下して戻って来ただけとは言えなかったぜ。
 その5年後、俺はまだタイにいた。
 実は最初からバックパッカーが嫌いかも、俺。

 よく「ボクは世界50カ国を旅行しました!」とか、「私は世界70カ国を旅行しました!」っていう旅行者と会う時があるけど、すごいよね。 やる気満々でさ。
 その旅行に掛ける情熱を俺にも分けろ。

 そんなにバックパッカーが嫌いなら、サッサと日本に帰ればいいじゃないか、と自分で気が付いた。
 よっしゃぁぁ〜!! 日本に帰るぞ!!
 駅に行って、日本に向かうべくキゴマ(Kigoma)行きの列車を予約する。 方向逆だけど。
 ところが、「今週いっぱいは満席です」だって・・・
 やる気がなくなった。 もしかしたら、このまま老後までダルエスで過ごすことになるのだろうか?

 写真は、海亀と戯れるペオレ。

旅の出費
宿代: 10,000タンザニア・シリング
外食代: 16,600タンザニア・シリング
タバコ: 1,200タンザニア・シリング
インターネット: 3,000タンザニア・シリング
合計: 30,800タンザニア・シリング(約3,040円)

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2006年2月15日(水)
カジノ in タンザニア

 ダルエス(写真)なんて出てやるぞ、この野郎! 暑過ぎるんだよ・・・ 朝、昨日に引き続き駅に行って、今日のキゴマ行き列車に乗せて!とお願いする。
 そしたら予想外にも買えちゃった・・・ え〜、移動かよ!? っていうか、昨日の「今週は全部満席」って言葉は何だったんだよ?

 ということで、キゴマ行きの列車が取れちゃったから、キリマンジャロは登らないし、見ない。 ちょっと調べたんだけど、キリマンジャロを見てからキゴマに行こうと思ったら、道路がないんだよねぇ。 そんなわけで、国内移動がしたいだけなのに、ケニア・ナイロビ経由という訳の分からんルートになってしまうので、ケニアのビザ代がもったいないのと、バスでの移動が辛そうだから、キリマンジャロは簡単に諦めました。

 ダルエスサラームから、タンザニアの西の果て、コンゴ(DRC)とブルンジの国境にあるキゴマまではTRCに乗って行くことが出来る。
 クラスは、1等寝台が54,300TSh(約5,360円)、2等寝台が39,700TSh(約3,920円)、2等座席が21,700TSh(約2,140円)、3等座席が17,100TSh(約1,685円)の4つに分かれている。
 もちろん、迷うことなく1等寝台を購入。

 ちなみに、タンザニアには鉄道会社がTRCとタザラの2つあり、それぞれ駅も別々。
 TRCは、Tanzanian Railway Corporationの略で、国内の鉄道。
 タザラ(Tazara)は、Tanzania Zambia Railwaysの略で、中華人民共和国が造った国際鉄道。

 列車の出発時刻が深夜だったので、宿でボケーっとしていると、ペオレから「ダルエスに戻って来た」と携帯に連絡が入った。
 今夜でお別れなので、高級ホテルにビュッフェを食いに行く。 13,000TSh(約1,280円)で、宿代より高いぜ! でも冷房が効いている中で食べれるのって最高。

 さらに食後はホテルに併設されているカジノ『New Africa Casino』に出陣。 ここは、南アでサン・シティを見ちゃってるとかなりしょぼい。 ケープタウンのカジノと比べても、数十分の1程度かな。 でも、一応ルーレットとブラックジャック、ポーカーのテーブルが4、5台ある。
 俺はもちろんルーレット(マシーン)しかやらない。
 微妙に宿代1泊分くらい勝っていたのだが、列車の出発時刻が刻々と迫ってきた。 これで乗り遅れたら、タザラに続いて2回目になってカッコ悪い。
 最後の賭けだ。 赤が『19』・『19』・『1』・『16』・『34』と5回連続で来ていたので、黒に全てを賭けた。
 結果は・・・全て失ったぞ、バカ野郎!!
 俺の『カジノで旅費を稼ぎながら日本まで』という素晴らしい目標が一回も機能してないぞ・・・ というか、逆に金の減りが早い。

 深夜、ペオレと別れ駅に向かう。

旅の出費
TRC(ダルエス→キゴマ): 54,300シリング
宿代: 2,000タンザニア・シリング
食料: 7,440タンザニア・シリング
インターネット: 2,000タンザニア・シリング
外食代: 19,000タンザニア・シリング
タクシー: 2,000タンザニア・シリング
カジノ: 27,000タンザニア・シリング
携帯電話通話料: 1,000タンザニア・シリング
合計: 114,740タンザニア・シリング(約11,325円)

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2006年2月16日(木)
旅で使う言葉

 予定時刻より1時間遅れて、真夜中0時30分に列車はダルエスサラーム駅を出発。
 TRCの車両って、タザラの車両よりしょぼい・・・ 1等って2人部屋なんだけど、部屋自体が小さい上に、扇風機もないから暑い。 電気系統が調子悪いのか?電気がつかないから、部屋の中は漆黒の闇だし。 トイレにはそもそも電気すらない。

 車掌にスワヒリ語で話し掛けられた。
 「スワヒリ語は分からない」と言うと、『ここはスワヒリ語の国だから、お前はスワヒリ語を話すべきだ』と言われた。 同じことを、3人くらい他の人にも言われたことがある。
 言いたいことは分からんでもない。 でも、
 「ほほ〜、じゃぁお前は日本語が話せないから、日本には行かないんだな? ドイツ語を話さないから、ドイツには行かないんだな?」と言うと、
 『え?日本に遊びに行きたい』だって。
 超矛盾してんじゃん!
 「お前の考えで言うと、日本は日本語の国だから、お前は日本語を話せるようになってからじゃないと、来ちゃダメ」と言うと、苦笑いして立ち去った。
 その国に住んでいるのに、その国の言葉を話さない、話そうとしない(英語圏の人間に多い)のは問題だけど、旅行者相手にしょーもない誇りからくる母国語の強要をしても意味が無い。
 「旅行に行った国の言葉を話せたら、もっと楽しいのに」という考えも同意出来るが、『その国の言葉がわからないから、もっとイライラしなくても済んでいる』という考えもある。 基本的に海外旅行に行くのに英語も必要ないと思っている俺としては、その国の人間に興味でも持ったら言語も覚えようとする気になるが、それ以外はジェスチャーで十分。
 カワイイ娘が優しく手取り足取り「教えてあげる」って言うんだったら、お言葉に甘えて覚えてやってもいいけど、おっさんに「話すべきだ」って言われたぐらいじゃ絶対に覚えてやらないぜ、スワヒリ語。

 『世界の車窓』を見てると、列車の旅もいいなぁ〜って思うけど、実際に1日中乗ってみ? うんざりだぜ。 車窓、面白くねー!! 窓から顔を出してると、村のガキどもが「チーナ、チーナ」うるせーし。 正確に言うと、“China”と書いてチーナじゃなくてチャイナと読むんだけどね。 ん?もしかして、スワヒリ語?
 やべー、これでスワヒリの単語3つも覚えちゃった。 『ポレポレ(ゆっくり)』と『ジャンボ(こんにちわ)』と『チーナ』。 この3つで、無理やり会話する!

旅の出費
ジュース: 350タンザニア・シリング
タバコ: 1,000タンザニア・シリング
合計: 1,350タンザニア・シリング(約135円)

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2006年2月17日(金)
旅の目的が見付かりました

 列車、スーパー遅せぇー!! 各駅停車だし、いちいち駅に止まってる時間が長いっちゅーの! 首都ドドマで止まってたの3時間だぜ、東京から大阪行けちゃうぜ。

 しかもすっげー暑いし、超ヒマ!! 1人しりとりも虚しかったから止めて、ガイドブックを熟読することにした。
 ガイドブックによると、これから行こうとしているブルンジ、ルワンダの民族構成はほとんど一緒で、バントゥー系フツ族85%、ナイロート系ツチ族14%、ピグミー系トワ族1%らしい。
 ん?ピグミー系?? しかもたったの1%?? なんか、ピグミーってドラクエに出てきたような記憶が・・・ 早速、百科事典で調べてみると『アフリカの赤道森林地帯に分布する狩猟採集民。 男子身長が平均150cm以下で、ニグロイド大人種のネグリロ人種に分類される。 かつてはアフリカ大陸内陸部の広い地域に居住し、世界最古の人類ともいわれる。 言語は周辺の農耕民のものを使用し、収穫物の交換など彼らと共生関係を築いてきた』(百科事典マイペディア)
 うぉぉ〜、ピグミーに興味津々!! ちょっとテンションが上がってきたぜ。
 ピグミーと収穫物の交換がした〜い!!
 これでペニスケースでも装着してくれてたら、もう言う事なし!なんだけどな♪
 1人列車の中でピグミーたちとじゃれ合っている自分を想像してニタニタしている俺だった。 「ニグロイドのネグリロ」を早口言葉で言えるように練習しておかないと。

 実は、今日でアフリカ最西南端の地ケープタウンを発ってちょうど1ヶ月。 我ながら、かなりスピード速いです。 トップページのアフリカ地図を見てもらえば分かると思うけど、もうアフリカ大陸半分来ちゃったぜ。 実はこれより北の、エチオピアからスーダンを抜けてエジプトに入るのが、今までと比べ物にならないくらい大変らしいんだけど、敢えて考えないことにしてるから。
 1ヶ月間で滞在したのは、ザンビア・ルサカと、タンザニア・ダルエス、ザンジバルのわずか3ヶ所。
 ほとんど観光してないのに、13万5千円も使っちゃってるのが気になる。 東南アジアにウヨウヨいる日本人ケチパッカーが、この金額を知ったら失禁するぜ。 やべーな、もう一回カジノに行って稼がないと。

旅の出費
ジュース: 700タンザニア・シリング
外食代: 2,500タンザニア・シリング
合計: 3,200タンザニア・シリング(約315円)

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2006年2月18日(土)
2日以上掛けてキゴマ到着

 ダルエスを出てから、実に53時間!! ようやく着いたぜ、キゴマ。 しかも早朝5時という、中途半端な時間に。 しかし長い道のりだった・・・

 外に出たら真っ暗だったから、駅で空が明るくなる7時までボケー。 とにかくシャワーが浴びたい! 水曜日の朝から浴びてないから、髪の毛が発狂したくなるほどベトベト。 気持ち悪い・・・俺。
 空が明るくなってから、町を歩いて宿を探す。 本当はガイドブックに載っている宿に向かっていたのだが、途中でシャワーが浴びられるんだったらどこでも良い!と方針転換した。
 『New Safari Lodge』という宿に飛び込む。 英語全く通じず、スワヒリ語オンリー。 「水ジャージャー、頭ゴシゴシ、グッド?」とジェスチャーで聞くと『OK』らしい。 まぁ、水は出るみたいだ。 続いておネンネのポーズで「OK?」と聞くと、部屋もあるみたい。 値段もシングルで3,000タンザニア・シリング(約295円)で、部屋にコンセントがあって文句なし。
 共同トイレの便器にウンコが付いていたのは頂けないが、この際シャワーを浴びれるんだったら許す。

 いやー、シャワー最高! シャンプーが全然泡立たないけど。 抜け毛がひどくて、禿げてきたかも知れん・・・

 午前中はものすごい豪雨。 やっぱり海岸部とは少し気候が違う感じ。 何よりもダルエスより涼しい!

 雨が止むのを待って、キゴマをぶらぶら散策。 国連やNGO関係の車両・人を多く見かける。 ブルンジやコンゴ(DRC)への基地になっているのかな?
 ぶらぶらついでにブルンジ国境までの足を確認しておく。 町の南外れにあるダラダラ・ターミナルからマニョブ(Manyovu)行きのダラダラに乗れば、3,000タンザニア・シリング(約295円)で国境に行けるそうだ。
 あとはブルンジ南部の治安状況を確認すれば、一気にピグミー!! ピグミーとじゃれ合う前にゲリラに殺されては意味が無いからな。

 写真は、ダルエス→キゴマまでの1等寝台。

旅の出費
ダラダラ: 200タンザニア・シリング
外食代: 1,500タンザニア・シリング
インターネット: 1,500タンザニア・シリング
合計: 3,200タンザニア・シリング(約315円)

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2006年2月19日(日)
友好の架け橋

 久しぶりの“揺れないベッド”で爆睡。 11時頃ノロノロと起きて、シャワーを浴びようとするが断水中。 仕方がないから、先に飯を食おうと外に出ることにした。
 俺が泊まっている宿は、レセプションと宿泊棟が別の棟にある。 部屋にカギをかけ、宿を出ようとしたら、宿泊棟のドアにカギがかけられていて出られない。
 あれ、おかしいな? でも、そのうち誰かが開けてくれるだろうと1時間ばかり部屋で待つ。
 しかし、1時間経ってもカギはかかったまま。 お腹空いた・・・ 他の宿泊客はどうしているんだろう?と他の部屋をノックして回るが、誰もいない。
 もしかして俺、忘れられてる??
 「おーい、出しておくれ!」と叫んでみるも、反応なし。 窓という窓には全て鉄格子がはめられていて、窓からも出られない。 閉じ込められてんじゃん、俺。
 ドアを蹴破ろうか?とか色々考えたが、もう少しだけ待つことにした。
 しばらくすると、窓の外に人が見えた! 動物園の猿のように鉄格子を両手で掴み、顔を隙間にカポッとはめて「お〜い」と呼び止める。 近づいて来たただの通行人のおじさんは、悲しいかなスワヒリ語オンリー・・・ 今の状況をジェスチャーで表すのは難しいぜ。
 「私、お外、出たーいの、とっても出たーいの」と、ジェスチャーで表すも、『この中国人は何を言いたいんだ?』という怪訝な顔をされ、意味不明なご様子。
 部屋のカギを見せ、「ガチャ、ギー」とドアを開けるマネ。 うなずくおじさん。 続いてVサインをして、ドアが2枚あることを伝えようとするも、首をかしげるおじさん。
 う〜む、難しいぜ。 5分くらい、ワンマンショーで1人パントマイムをしていたのだが、通じたのか通じてないか知らんが、誰かを呼びに行ってくれた。
 もしかしたら「変な人がいる」と言いに行ったのか?、カギのかかっているドアの前で待っていると、ゾロゾロと何人もやって来た。 「助けてー!」とドアをバンバン叩いて、ようやくカギを開けてもらった。
 カギを開けてくれた宿のお姉さん、ドアを開けるなり「あれ?」って顔。 やっぱり、俺のこと忘れてんじゃん。 しかも、断水と思っていたのは俺の間違いで、宿泊客がいなくなったから水道の元栓を閉じたらしい。

 タンガニーカ湖を見に行く。 タンザニアとコンゴ(DRC)の国境に、南北720kmほどある細長い湖で最大水深は世界第2位の湖だ。 ここキゴマは、タンガニーカ湖の東岸に位置する。
 湖畔に行こうと思ったら、間違って海軍の基地に入ってしまい、ウロウロしているところを捕獲された。 捕獲されたついでに、タンザニア海軍の軍用船を見学して来た。 タンザニア海軍では、船を中国から輸入しているそうだ。
 「海軍の船でブルンジまで乗せてってよ」とお願いしたが、『国が違うからダメ』だって。 ちぇっ、ケチ。 そしたら『陸軍の基地で聞いてみたら?』だって。 ブルンジまで戦闘機かぁー・・・

 湖畔には漁師の家っていうか、バラックが数軒並んでいた。 ここでは俺、大人気。
 「チーナ、チーナ!」
 笑顔で両手を上げ声援に答える。 それに手を振って答える住民たち。 タンザニア−中国の友好の架け橋ですよ! 感動的だなぁ〜(涙)
 でも、昔は友好の架け橋じゃなかったらしいよ。 インドネシアのジャカルタで万引きしてたらしいし、タイだかネパールだか忘れたけど、現地人からカツアゲしてたらしいから。 そのせいで対中感情が悪化したか?は知らないけど。 最近はちょっと大人になって、だいぶ丸くなったって噂だけど。
 もう時効だよね?

旅の出費
宿代(2泊分): 6,000タンザニア・シリング
インターネット: 1,600タンザニア・シリング
外食代: 5,300タンザニア・シリング
タバコ: 1,000タンザニア・シリング
雑費: 900タンザニア・シリング
携帯電話通話料: 1,000タンザニア・シリング
合計: 15,800タンザニア・シリング(約1,560円)





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