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4WDで行く南部アフリカ旅日記


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2005年8月28日(日)
燃料補給

 ドミの全員がデブに殺意を抱いたはず。 ちょっと鼻水気味のイビキを彼は一晩中ドミトリー内に響かせていた。
 しかもデブは朝が早い・・・ マジで死んでくれ。

 国境までバックパッカーズの車で送ってもらう。 ジンバブエのイミグレーションからは歩いて『Shoestrings』へ向かう。 やはりザンビア側より乞食やら物売りが多い・・・

 宿に戻って一番最初にした事は『ケムケム号』のチェック。 エンジンは・・・無事に掛かった。
 次の問題は燃料だ。 教えられた情報を元に、『Reserve Bank of Zimbabwe』(ジンバブエ準備銀行)に行く。 ここで燃料を購入するためのクーポン(写真)を購入する。 ガソリン、ディーゼル共1リッター1USドルだ。 外貨でしか買えないところがミソだ。
 予備タンクも合わせて80リッターは入りそうだったので、80USドル(約8,800円)分のクーポンを購入する。 次は、町中にある『Marange Service Station』という所に行く。 ここで79リッター入れたら満タンになった。 残った1USドル分のクーポンはジンバブエ人に売りつけた。

 燃料の手に入れ方は分かったが、システムが分かり難い。 ジンバブエ準備銀行で燃料クーポンを外貨でしか売らないというのは、ジンバブエの外貨準備高や為替インフレとも関係しているだろうことは理解出来るが、燃料を入れる場所がビクトリア・フォールズでは『Marange』という民間企業1社だけというのが怪しい。 町中にあるシェルやトータルといった外資系ガソリンスタンドでは燃料自体が無いのだ。 裏にドロドロしたものがある気がする。

 最近のジンバブエは問題が多い。 独立以来大統領のムガベがここ数年、さらなる権力の拡大を狙って色々な暴挙に出ている。
 2000年頃から600以上の白人経営の農園が強制没収され、その3分の1はムガベの親戚や友達などの私有地に変わっている。 その過程で10人以上の白人農家が殺されている。
 さらに国のクリーン化を唱えて、黒人低所得者の家(バラック)を破壊し、大量のホームレスが出ている。 これらの問題やインフレから来る不満で治安が悪くなってきている。
 為替レートも正規が1USドル=25,000Zドルなのに、闇が1USドル=60,000Zドルでは旅行者にとってはオイシイけど、現地人にしたらやっていられないだろうな。 ザンビアで会った旅行者にも「ムガベの国で金は落としたくない」と言ってジンバブエだけ外して旅行している人もいた。
 治安の悪化や燃料を手に入れる面倒臭さも考えて、グレートジンバブエ遺跡を見た後はザンビアの首都ルサカを目指して突っ切ってしまおうかと思う。

今日の走行距離; 8.4km
今日の出費(2人分)
ディーゼル・クーポン: 79USドル
タバコ: 25,000ジンバブエドル
ビール: 150,000ジンバブエドル
食費: 52,500ジンバブエドル
合計: 79USドル+227,500ジンバブエドル(約9,690円)

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2005年8月27日(土)
デブ専

 昨日の夜、向かいのベッドに寝ているデブのイビキがうるさくて大変だった。 見かけた時から悪い予感はしていたのだが、思った通り・・・ 頼むからシングルに移ってくれ!
 この『Jellyboys』はデブ専バックパッカーズか?!と思うくらい、デブ(レベル・力士)ばかりが目に付く。 スタッフまでデブなお姉ちゃんだ。 マニアにはたまらん宿だな。 今回の旅で初めて16人部屋に泊まる羽目になったが、デブのイビキが聞こえるドミトリーよりは、ライオンの唸り声が聞こえるテント生活の方がマシだとつくづく思った。

 朝10時にビクトリア・フォールズに行く。 すでに見飽きているが、一応はザンビア側からも滝を見ておかないといけない。 もうここには来ないから。

 2時間半ほど国立公園内をブラブラするが、見えるのは滝、滝、そして滝。 ホント、もうお腹いっぱいです。 日干しになるくらい暑いし、ヘロヘロになりながら宿に帰ってきた。

 帰ってくると、俺らのベッドの上に他人の荷物が置いてある。 あれ?と思い、確認すると俺らの方が寝るベッドを間違えていて、本当のベッドはデブの上と、デブの横のベッドの上だそうだ。
 最悪!(一応説明しておくと、“デブの上”と言っても、デブを敷布団にして寝るわけではない。2段ベッドの上という意味だ。) 肝心のデブは、日中もどこにも行かず、宿で何か食ってるか、寝てる。 そんなヒマなら国に帰れよ!
 スタッフに頼んで、なんとかデブの上のベッドだけは変えてもらった。 ライオンやハイエナが現れる場所でもテントは張れるが、デブの上では寝れない俺ってかなり野生児。

 夕方、同じドミトリーの皆で“緊急デブ対策会議”を開く。 枕でデブの顔を覆うとか、暗闇に紛れて殴るとか、皆でお金を払ってシングルに移ってもらうとか色々な意見が出たが、結局今夜も我慢することにした。

 日本人と話をする。 今回の旅で日本人と話をしたのは、彼が2人目だ。
 彼は旅行者ではなく、英系コンサルタント会社から派遣されて来ている出張者で、ザンビア国内でエイズ撲滅運動をしているNGOやNPOの組織化や人材育成をしているそうだ。
 彼が回った村の一つでは、人口の7割がエイズ感染者だったとか、ザンビアの平均寿命が32才で世界最短だとか、色々興味深い話を聞けた。
 さらに、未だに地方では呪術者が影響力を持っており、その影響で「処女とセックスすればエイズが治る」という迷信を信じている人が多いらしく、エイズ感染者の男による少女レイプや、女性が膣内を木や葉っぱで清めた後にセックスをする(傷が付いた状態で)慣習があることもエイズ感染率の増大の要因だそうだ。

 英系コンサルタント会社の日本支社から派遣された彼の他に、タイ支社から派遣されているタイ人もいて、久しぶりにタイ語を話してしまった。

今日の走行距離; 0km
今日の出費(2人分)
国立公園入園代: 20USドル
食費: 23,750クワチャ
ミニバス代: 4,000クワチャ
ビール: 20,000クワチャ
合計: 20USドル+47,750クワチャ(約3,315円)

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2005年8月26日(金)
ザンビア入り

 早朝にテントを畳んで荷物をまとめる。
 泊まっていた『Savanna Lodge』を出、『Shoestrings Lodge』に車を止める。 ザンビアから戻ってきたら、ここにテントを張る。

 町中から歩いて国境に向かう。 ジンバブエ側で出国手続きを済ませた後は、橋を越えてザンビア領に入る。 橋の上からは、バンジージャンプをやっているし、下を覗くとラフティングをしている。 写真は橋の上から覗いた川の様子。 葉っぱみたいに見えるのがラフティング・ボート。

 ザンビア側のイミグレーションでは14日間有効のビザをもらう。 初めて『ケムケム号』と別々の国境越えは、非常に簡単だった。 自分の分だけ入国手続きすればいいわけだから。

 ザンビア共和国を簡単に説明すると、面積75万平方kmで大きさは日本の約2倍だが、人口は988万人で日本の大阪府の人口より多い程度。
 世界的な銅産地で輸出の大部分を銅が占める他、農産物ではタバコが主だ。

 イミグレに迎えに来ていた『Jollyboys』の送迎バンに乗って、リビングストーン(Livingstone)市内へ向かう。 途中で見かけたガソリンスタンドでは普通に給油していて羨ましい。 ちなみにジンバブエでの給油方法情報を手に入れたのだが、銀行に行ってガソリン・クーポンを購入しなければいけないらしい。 超面倒臭い・・・

 リビングストーンの町中を散策してみる。 ジンバブエのビクトリア・フォールズより少し町の規模は大きいかもしれない。 インターネット・カフェを探してブラブラしていたのだが、カフェ自体は町中に沢山あるが、自前のラップトップを接続させてくれる所がない。
 ところが、ふと休憩のために立ち寄ったベーカリーがホットスポットだと判明! ウィンドフック国際空港にもなかったホットスポットが、ザンビアのパン屋であるとは・・・
 もちろん無料でネットに接続出来た。 町中でパソコンを立ち上げてみると、意外にワイヤレス・ネットワークが多い。 ザンビアってけっこう進んでる?!

今日の走行距離; 0.4km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 20USドル
外食費: 12USドル+280,000ジンバブエドル
ビール: 2USドル
『Jollyboys』パッケージ: 50USドル
ミュージアム: 10USドル
外食費: 12,700クワチャ
食費: 41,030クワチャ
タバコ: 7,500クワチャ
インターネット: 7,500クワチャ
合計: 94USドル+280,000ジンバブエドル+68,730クワチャ(約13,180円)

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2005年8月25日(木)
ヘリコプター

 お昼頃からザンベジ国立公園に行ってみる。 大河ザンベジ川沿いにある国立公園で、ビクトリア滝よりも上流に位置する。 特にこれと言って見所はないが、ヒマだったから。

 途中、ゾウの家族、ヒヒの群れを見かけた他、車の上空を無数のハゲワシが旋回していた。 ハゲワシってけっこうデカイ!

 午後4時頃、宿に迎えに来た車に乗ってヘリコプターの発着場に行く。 ヘリコプターに乗る前に体重測定をしなければいけない。 最大85kgまでと書かれていたから、小錦は乗れない。
 6人乗りのヘリで飛び立つ。 飛行時間はわずか12〜13分だ。 左側の座席に座った方が、滝を見れる時間が長い。 一番最後に乗り込んだのが幸いして、一番いい席に座れた。

 やはりビクトリア滝は空から見た方が良い。 全体を見渡せるので、滝の大きさがよく分かることを考えれば、フライト代は安いもんだ。 ただ、やはり水量が少ないので迫力には少し欠ける。 1回見れば十分って感じ。

 明日から2泊3日でザンビアに行くことにした。 ビクトリア滝はジンバブエ側とザンビア側がある。 滝が流れ落ちるのはザンビア側からなので、観光客にはジンバブエ側から滝を見る方が有名だ。
 そこでザンビア側も観光客の取り込みに色々考えている。 ザンビア側のバックパッカーズでは、国境からの送迎、2泊分(ドミトリー)の宿泊代、ザンビアのビザ代、食事、ビールをセットにして1人25USドルのパッケージを出している。 このパッケージを使ってザンビアに行くのがある程度お得だ。

今日の走行距離; 63.9km
今日の出費(2人分)
国立公園入園代: 45USドル
ビール代: 11USドル
タバコ: 25,000ジンバブエドル
コーラ: 11,000ジンバブエドル
合計: 56USドル+36,000ジンバブエドル(約6,320円)

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2005年8月24日(水)
ビクトリア滝

 ビクトリア・フォールズの町中にあるガソリンスタンドを回るが、どこも『Petrol: No, Diesel: No』標識が・・・ マジで燃料が手に入らない。
 聞けば、闇マーケットで燃料が手に入るらしいが、ディーゼルは難しいらしい。 手に入った場合の闇価格にもよるが、最悪ボツワナに戻る選択肢も考えなければいけない。 ボツワナのカサネに一旦戻り、ジンバブエの国境沿いにナタまで南下し、フランシスタウンで予備タンク共々満タンにしてからジンバブエに入れば、ザンビアに抜けるまではぎりぎりだがジンバブエ内で燃料補給の必要がない。 ただ、車両持込税、ビザ代が無駄に掛かってしまう。 困ったもんだ。

 町の旅行代理店で、明日のヘリコプター遊覧を予約する。 1人85USドル(約9,350円)だ。 探せば75USドルでもある。 こういう圧倒的なスケールの自然を見ようと思ったら、金をケチらず空から見た方がよい。

 今日は下から見ようと、ビクトリアフォールズ国立公園に行く。 国立公園前の駐車場に車を止め、ゲートからは徒歩になる。 ゲートから既に滝の音が聞こえてくる。
 幅1.6kmに及ぶビクトリア滝だが、場所によっては水しぶきがすごくて、写真を撮っても真っ白だったりする。 でも時期的な関係で全体的に水量が少ない。 でも観光客は沢山いた。 韓国人の団体客の他、タイ人のグループまでいた。

 感想としては、「へぇー」って程度。 特に感動なし。

 ジンバブエで日本人の観光客がライオンにかじられて死亡したみたい。 ネットにも載っていた。 なぜ南アの病院に飛行機をチャーターしてでも飛ばなかったのだろう?
 2回目の手術の後で死亡したらしいが、ジンバブエで手術するくらいなら、自腹を切ってもヨハネスブルグに飛んだ方が助かる確率が上がったと思うけど。 あと、ライオンは背中を見せると襲うらしいから、車に乗り込もうとしている時に襲われたのかもしれない。 習性的に、逃げる者を追うので、突然ライオンに出会っても背中を見せて逃げないように、とチョべ国立公園のキャンプ場の入り口に書いてあったぜ。 さらにその下には、『でも向かって行ってもダメ』って書いてあった。 難しいな・・・

 夜、宿のバーでアイルランド人のブライアンとジョアンと飲む。 彼らの写真を見せてもらったが、動物を見るにはケニアやタンザニアの方がいいかもと思った。

今日の走行距離; 5.2km
今日の出費(2人分)
インターネット: 9USドル
ヘリコプター: 170USドル
国立公園入園代: 40USドル
外食費: 170,000ジンバブエドル
食費: 38,500ジンバブエドル
合計: 219USドル+208,500ジンバブエドル(約25,010円)

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2005年8月23日(火)
ジンバブエ入り

 運転の出来るようになった『ケムケム号』でキャンプ場を出る。 車って超楽!

 カサネの町中のインターネットカフェでHPをアップする。 ここの通信速度は速い! メールを160通ダウンロードしても、全部で40分くらいで終わった。

 カサネから国境のカズングラ(Kazungula)まではわずか6kmほどの距離だ。 ここには2ヵ所の国境があり、1ヶ所のカズングラ・フェリーからはナミビア、ザンビア、ジンバブエに行ける。 この地点はボツワナも含めた4カ国の国境が1点に集まる珍しい場所だ。 俺らが通る方は陸路でジンバブエに向かう普通の国境。

 ボツワナの出国手続きは拍子抜けするほど簡単。 出国のスタンプをポンっと押されて終わり。
 出国ゲートをくぐってジンバブエ領に入る。 イミグレーション・オフィスがボツワナと比べてしょぼいんですけど・・・ しかも内装工事中ということで、隣りの倉庫の中で入国手続きをする。 日本人の場合、南ア、ナミビア、ボツワナとビザは必要なかったが、ジンバブエは必要だ。
 シングル、ダブル、マルチがあるが、ビクトリア滝をザンビア側からも見る予定なのでダブルエントリー・ビザ(US$45)にした。 さらに“テンポラリー・インポート”(訳:なんちゃって輸入)ということで車の持ち込みに15USドルを払う。 国境の時点でドル払いになるということからも分かる通り、ジンバブエの通貨ジンバブエドルは弱い。

 さらにジンバブエに車両を持ち込む場合には、保険に加入している証明も必要だ。 ジンバブエ内もカバーしている旨が明記されていないと、少々面倒だ。 ただ国境には2、3の保険会社が事務所を出しており30日間16USドルでジンバブエ国内有効の保険に入ることが出来る。

 国境を越えてジンバブエに入ると、道はビクトリア・フォールズ(Victoria Falls)へ続く1本だ。 距離は約70kmで1時間弱で着く。

 ジンバブエという国を簡単に説明すると、西はボツワナ、北はザンビア、東はモザンビーク、南は南アに囲まれた内陸国で、ショナ人とヌデベレ人で人口の90%を占める。 世界三大瀑布のビクトリア滝があることで有名。 さらに成人のエイズ感染率では世界第4位で、平均寿命がここ数年で60才から40才まで下がっている。 18才以下の約40%はエイズ感染者で、その感染率は毎年2.5%上がっている。

 ビクトリア・フォールズの町自体は小さいが、世界的に有名な観光地だけあって旅行者が沢山歩いている。 日本人らしきアジア人も10人以上は見かけただろうか。

 キャンプ場やバックパッカーズを4軒ほど回って、『Savanna Lodge』の庭にテントを張ることにした。 ここはキャンプ場ではないが、設備がそこそこ良い。
 テントを張った後、町中を回ってみる。 一大観光地だけあって、闇両替屋、旅行代理店の客引きが超うざい! ちょっとボーっとしているだけで、5人には絡まれる。 はぁー、人間うざい・・・
 ジンバブエはお金の両替が問題だ。 為替レートの変動も激しく、2ヶ月で2分の1になったこともあるらしい。 さらに公定レートと闇レートに差がある。 そのくせ、路上で闇両替をすると刑務所行きになる。 今の物価は1USドル=25,000ジンバブエドル計算だ。

 さらに聞くところによると、今はガソリンの補充も難しいらしい。 ガソリンスタンドは簡単に見つけられるらしいが、肝心のガソリンが無いらしい。 しかもガソリン代が今までの国で一番高い! ボツワナで満タンにしてくれば良かった・・・ 予備タンクが役に立ちそうだ。

 写真の鳥は、名前は知らないがボツワナでよく見かけた。 長い口ばしが特徴で、よく木や地面にバシバシぶつけて研いでいる。 ところが、写真のこいつらは何を考えたか、俺の『ケムケム号』のガラスやサイドミラーに口ばしをバシバシ打ち付けて研いでいた。
 アホかぁ!ガラスが割れる。

今日の走行距離; 112.6km
今日の出費(2人分)
テント設営代: 96.80プーラ
サンセットクルーズ代: 338.00プーラ
インターネット: 22.50プーラ
タバコ: 11.10プーラ
食費: 24.80プーラ
ダブルエントリービザ: 90USドル
自動車持込税: 15USドル
テント設営代: 10USドル
食費: 52,500ジンバブエドル
合計: 493.20プーラ+115USドル+52,500ジンバブエドル(約23,485円)

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2005年8月22日(月)
初牽引

 朝からクリスを待つが、昼近くになっても現れない。 こちらがお願いする立場だし、しつこくても嫌がられるだけだろうからクリスを諦める。

 昨日オフィスで聞いた『Chobe Motors』という修理工場に電話する。 電話で「クラッチオイルが無くなって走れないから、クラッチオイルだけ持ってきてくれ」とお願いする。 クラッチが利かないのがクラッチオイルの問題なのか?は確信がなかったが、“大した問題じゃない”というのを前提に話をしないとボラれるのが怖い。 こちらは車の知識ゼロだから、向こうにウソをつかれても信じるしかない。

 エンジニアがやって来るのを待っている間、エンジンでも掛けてみようとイグニッションキーを回すが、うんともすんとも言わない。 げ!次はバッテリーがあがった・・・ 冷蔵庫内の食料が悪くならないように、昨日一日エンジンをオンにしたまま冷蔵庫のモーターを回していたのがダメだったようだ。

 12時半頃にエンジニアが来て、クラッチが利かない理由をチェックしてもらうが、やはり思った通りクラッチオイルがないことが原因だった。 ただ色々あって車を修理工場まで持っていく羽目になった。 午後、トラックがキャンプ場に来て牽引される。 他のキャンパー達20人ほどのギャラリーに見守られる中、バッテリーがあがってエンジンが掛からない&クラッチが利かず運転が出来ない哀れな『ケムケム号』はキャンプ場を出た。

 思った通り、大した問題ではなかったのにはホッとした。でも大した原因じゃないのに最悪の事態の心配をしてしまう無知が問題だ。 今日もエンジニアがいじっていた所を見ていたから、今度は自分で直せるはず。 でも道具(スパナ)がない・・・

 思うに、今回のアクシデントは一昨日走ったチョべ国立公園が原因の気がする。 外れたゴム部品に砂の塊がくっ付いていたことから推察するに、100km以上の距離の砂の深いデコボコ道を走った時に、『ケムケム号』自体がジャンプしながら走っていたのだが、その時に車の底を擦った衝撃でゴムが外れ、オイルが漏れ出したらしい。 カサネに着くまではクラッチは使えていたが、1晩止まっている間にオイルが全部漏れ出してしまったのだろう。

 エンジニアも「クラッチに細かい砂が噛んでしまっているのでギアの入りが悪いが、特に問題ない」と言っていたし。
 今日も自動車のために一日が過ぎてしまった。 でもまた『ケムケム号』が走れるようになって嬉しい。 『Chobe Motor』も家族的な雰囲気だったし、修理費も妥当で良かった。

今日の走行距離; 36.9km
今日の出費(2人分)
自動車修理費: 134.50プーラ
食費: 10.85プーラ
合計: 145.35プーラ(約3,125円)





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