
徒然日記60
| ウォーキング・クラブ |
久しぶりにジンバブエ情報!!
7月18日付『The Guardian』紙の最新記事を覗いてみましょう。
まずはインフレ率だが、現在は900万%だって・・・
卵一個、500億Zドルだって・・・
そんなジンバブエで生活している人々の様子を見てみましょう。
ちょっと直訳気味で、日本語的には気持ち悪い文になっているが気にしないでね。
ショップの店員であるグレース・シバンダ(36)は、人々が『ウォーキング・クラブ』と呼ぶ“クラブ”のメンバーである。
「私たちは仕事があるだけラッキーですが、1日のバス代が私の1週間に稼ぐお金以上なので歩いて通っています。」
彼女は、首都ハラレの職場に向かう為、片道3時間を掛けて歩いている。
「でも、安全ではないので皆で集団になって歩いています。
強盗が草むらの中に潜んでおり、もし一人で歩いてたら襲ってくるのです。
彼らが欲しいのは、お金ではありません。 どうせ、私たちは何も持っていないんだから。
彼らが欲しいのは、私の持っている食べ物です。」
シバンダは、ビニール袋に果物と野菜の昼食を入れて歩いている。
パンはだいぶ前に入手不可能な贅沢品になってしまった。
まだ暗闇に包まれた早朝の首都ハラレの周りでは、このような『ウォーキング・クラブ』を多数見ることが出来る。
先月、シバンダは1500億Zドルを稼いだ。(100円くらい)
これは警察官や教師と同じくらいの稼ぎである。
先月の時点では、闇市場に行けばこのお金で卵20個か、10kgのトウモロコシを買うのに十分であったが、今はハイパーインフレのせいで卵3個を買うのが精一杯である。
イシマエル・デュベ(60)は、首都ハラレの郊外にある高級住宅地に住んでいる。
彼は1966年、18才の時に白人政権に対抗して武器を取った。
1年後、彼はローデシア軍(当時の白人国家)に捕らえられ、“テロリスト”として13年間を刑務所で過ごすことになる。
1980年の黒人政権発足後、彼は政府の諜報機関で働き、後に外交官としてヨーロッパやワシントン駐在を勤め上げた。
彼の今月の年金は、退役軍人としての分が1090億Zドル(70円くらい)、政府官僚としての分が1300億Zドル(90円くらい)である。
彼はこの年金で、妻と7人の娘を養わなければならない。
さらには、大学生の娘4人、中学生の娘2人、小学生の娘のための学費を払わなければならない。
「私の1ヶ月の年金は、5日間分の家族の食費で消えます。 どうやって生きていけばいいのでしょう?」
デュベは、外交官を退職した時に2台の車、3台のテレビを持っていたが、今はもうほとんどない。
「私は娘たちの大学のために、車を2台を売りました。 今は乗り物がありません。
昔はテレビを3台持っていましたが、既に2台は売りました。
先月は、洗濯機とステレオを売りました。」
「学校には1兆2000億Zドル(860円くらい)の学費を払わなければならないが、食べ物を買うお金が必要なので毎月5000億Zドル(360円くらい)の支払いにしてもらうように交渉するつもりです。」
そんなデュベは、高血圧と医師に診断された。
ストレスのためにビールに走っているのである。
「でも、そのビールも先週は1クオート(約1.1リットル)当たり100億Zドル(7円くらい)だったのが、今週月曜日(7月7日)には200億Zドル(14円くらい)になり、水曜日に400億Zドル(28円くらい)になってしまいました。
そして、今や600億Zドル(44円くらい)です。 もう、ストレス対処法としての金額の限度を超えています。」
デュベに取材した数日後、ビールは1クオート1500億Zドル(100円くらい)になった。
・・・どうですか、ジンバブエ?
外交官を勤め上げたような人の年金が160円って・・・
都営地下鉄の初乗り運賃より安いし!
JRに乗れたとしても、帰っては来れない・・・片道切符。 やっぱ『ウォーキング・クラブ』に入会するしかねーのか?
ハイパーインフレにも関わらず、ビールは安い!
でも所得水準で言えば、日本でビール1リットル=20万円くらいの感覚かも知れん。
なんか、他にも生活費を稼ぐ為に、50kgのトウモロコシの粉を担いで30kmの道のりを歩いて首都ハラレに通う人とか一杯いるみたい。
ちなみに、独裁者ムガベは国連やNGOの国内での活動を禁止したので、飢餓に苦しむ人が激増しているらしいです。
結局のところ、欧米諸国が制裁を加えたところで「一番真っ先に死んでいくのは末端の貧乏人から」という図式は出来上がっているわけで・・・ムガベが『ウォーキング・クラブ』に入会することは最後の最後まで有り得ないでしょー。 |
 
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