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徒然日記59

心の小さい男
 8月といえば夏休み
 今年の夏休みにはどこに行こうか?

 去年の夏休みはウズベキスタン、一昨年の夏休みはヨルダンとシリアだったが・・・今年は北海道のおばあちゃんに会いに行くのも良いかもと思っている今日この頃です。

 っていうか、涼しいところに行きたい・・・


 テレビのバラエティー番組で、『こんな心の小さい男は嫌だ』ランキングをやっていた。
 その中で、「デートでレストランに行ったとき、細かくレシートをチェックする男」という項目があった。

 あはっ、いやだねー!

 と、思って見ていた俺だったが、よく考えたら今までの俺にバッチリ当てはまるではないか・・・
 嗚呼、何て俺は心の小さい男だったんだ!
 しかも、日本人女性には『あんた嫌い』と思われてしまっていたわけである。

 そりゃね、俺も日本に帰国した日は、銀行に両替しに行って、窓口の前で札束を2回数えましたよ。
 まぁ・・・今までが今まででしたからね・・・

 ウズベキスタン国立銀行といえば、『国立』なわけですよ!
 でも、あいつらはクズですからねぇー。 両替で渡してくる札束を誤魔化してくるから、必ず目の前で数えないと後で泣きをみるのはこっちだし。

 キルギスの両替所は、アフガン・マジックを使ってくるわけですよ!
 両替をして渡された札束を数えてみると、足りていないわけ。 「おいおい、札が5枚足りてねーよ!」と言うと、「えぇーっ、本当かい!?」的な白々しい演技をしながら俺から札束を取り返し、俺の目の前でもう一度数え出す。 そして、「本当だ!5枚少ない」と言って目の前で5枚を足して「はいっ」と渡してくる。
 もし、そのまま帰って、後で改めて数えてみると10枚くらい足りていないわけ(だからマジック)なんで、何度やられようと、自分の手で正しい枚数がくるまで数え続ける必要があって、たかだか両替ごときに30分掛かったりする。

 中国銀行といえば、商業銀行で中国第2位の規模を誇るわけですよ!
 そんな銀行の窓口で両替をしたら、渡してくる札束の中に偽札を混ぜてくるわけですからねぇー。
 そりゃもう、窓口の目の前で1枚1枚お札を透かしてチェックしてやるわけです。 しかし、所詮は外国人・・・まんまと偽札を掴まされちゃったりして。
 ちなみに、「偽札ぐらいいいじゃねぇーか」という心の広い方のご意見もあるかも知れませんが、知らずに偽札を使ったとしても犯罪で、最後に不利益を被るのはこちらです。

 中国工商銀行といえば、アジアで一番の高収益を誇る銀行なわけですよ!
 2006年の上場直後には、金融系の時価総額でシティ・グループに次ぐ世界第2位になったほどの会社らしいが、俺は嫌い。
 なぜ?って、ATMの中から偽札が出てくるから。

 アフリカの銀行もなぁー・・・
 数を誤魔化してくることはそんなにないけど、ババを掴まされる可能性があるので、気は抜けない。
 アフリカでは一般的にUSドルの現金が強い。
 ところが、お札の発行年が2000年以前だと一切受け取ってくれないのだ。 北朝鮮製の偽札『スーパーK』のせいなのだが、気をつけていないとお釣りのUSドルに2000年以前のお札が交じっている場合があるので、1枚1枚チェックしないといけない。
 もちろん、渡してくる方はワザとである。
 受け取ってしまったら最後、ババを掴まされたと一緒で、アフリカを出るまでそのお札は誰からも受け取ってもらえなくなるのである。
 ちなみに、お札の折り目部分が1mmくらい切れていてもダメ。

 “先進国”南アフリカではそんなことはなかったし、「1999年くらいだったら大丈夫じゃね?」くらいの軽い気持ちでUSドルを準備した俺は、後々大変だったのだ。
 「もう日本に帰る」という短期旅行者の日本人に頼み込んで“最新”のUSドルを手に入れたのだが、その“最新”が仇となった。
 最新過ぎて、アフリカの銀行に置いてある偽札発見器が対応しておらず、弾いてしまうのだ・・・
 銀行員に、その“最新”のお札を「新し過ぎるからダメ!」と突き返された時は、「滅びればいいのに」と思ったのは言うまでもない。

 銀行でさえ、こんな程度である。
 ましてやレストランなんて・・・
 レシートを細かくチェックする以前の問題で、頼む前にしつこく値段チェックでしょー。
 アゼルバイジャンのように、散々事前に値段チェックをしたにも関わらず、後になって「そんなこと言っていない」と倍額を請求してくるようなクソ野郎もウヨウヨしているので、値段は紙に書いて『証拠として残す』などという地道な“心の小ささ”も必要なのである。

 警察だろうが、税関だろうが、国家の権力を持っている奴の方が信用できない。
 旧ソ連の国々には未だに所持金を申請しなければいけない国もある。 入国した時に数えて、出国する時にもう一度数えて、増えていたら不法就労をしたということになって「こらっ!」と怒られるのである。
 ウズベキスタンの国境でも、所持金を数える必要があった。 税関職員が俺のお金を数えようとしたが、そんなもんは実力阻止である。
 「俺が目の前で数えるから、見るだけ」と、絶対に触らせない。
 知らない間に抜く可能性が大だから・・・
 警察にお金を触らせたら絶対にダメである。


 そんな感じで、基本的に絶えずガードを張り続ける生活をしていた俺ですが、日本に帰ってきてだいぶ『心が大きく』なってきました。
 今や、コンビニで受け取ったお釣りを店員の目の前で確認してから財布に入れることもなくなったし、レストランのレシートをいちいち確認して各料理の金額と合計金額を計算することもなくなりました。

 日本の場合、確認する労力が無駄に終わるからね・・・
 計算が合ってるし。


 でも、これって『心が大きい男』とか『小さい男』とか言う次元の話なのかな?
 絶対にボッてこないとか、絶対にお釣りを誤魔化して渡してこないとか、そういう日本の信用社会の上に成り立っている話であって、別に心の問題じゃないと思うんだけど。

 「デートでレストランに行ったとき、細かくレシートをチェックする男」って、ただ単純に発展途上国に長く滞在し過ぎて、日本に帰国直後の人とかなんじゃないの?
 それか、中途半端に『外国かぶれ』っていうか、『発展途上国かぶれ』の人。

 日本の女性たちは、もっと暖かい目でそんな男を見守って欲しいと思った今日この頃です。




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