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徒然日記56

国民総あだ名化計画
 最近、「金正日にストレートパーマをパッツンパツンにかけてやったら、どうなるんだろう?」と考え出したら、妄想が無限大に広がって夜も寝れません。
 どうしたらいいですか?


 今日は、『あだ名』について書いてみたいと思います。

 ここ最近、一般社会との接点が急激に増えてしまった俺は、新たに知り合う人も今までよりは格段に増えている。
 元々、他人に興味がない俺は、知り合った程度では他人の名前を覚える気がない。

 ちょっと言い過ぎかな・・・

 一緒に仕事をしていて、毎日オフィスで顔を合わせている人(しかも自分の従業員)の名前をど忘れした程度の軽症である。
 本当に突然、頭の中からその人の名前が消去されてしまったようで、どんなに頑張っても思い出せなくて、「誰だっけ?」と聞いてしまったほどだ。

 そこで!ここは提案だが・・・タイ人のように日本国民総あだ名化を推進すべきだと思う!
 そうすることによって、俺も無理なく他人を記憶にとどめることが出来、「あの人・・・名前なんだっけ??」と悩むこともなく、どうやって自然に名前を聞き出そうか?と「ちょっと身分証明書を見せて下さい」と迫ることもなくなるのである。

 『さっちゃん』とか、『かーくん』とか、そんなのはあだ名というよりも本名のショートカットであって、そんなことを言っているのではない。
 ここはタイ人のように、いきなり生まれたときに親から付けられるあだ名のようなものが必要なのである。
 確か、あれは途中でも改名は可能であったはずだ。

 フォーマルなシチュエーションを除いて、タイ人に名前を聞いて本名が返ってくることはほぼない。 ビジネス程度だと、客の名前もあだ名で呼ぶことの方が多いかな?
 もちろん、目上の人にはあだ名に敬称を付けるが。

 そのあだ名が意味不明だったりする。
 例えば、『コップ君』。
 あの麦茶を入れて飲むやつじゃないよ。 タイ語で『カエル』を意味する単語であるが、なぜそんな単語があだ名になっているのか?本人すら分からないという適当さである。
 親が、コップ君が生まれた時に「こいつのあだ名はカエルにしよう!」と決めたらしい。
 意味が分からん。 どんな親だよ?!
 でも、すっかり良い子に成長したようで、自ら身の回りのグッズにカエル柄の物が多いという分かりやすさであった。

 あと、たま〜にいるのが『ベンツちゃん』。
 あの高級ドイツ車の名前があだ名になっているのである。
 もちろん、彼女はベンツを乗り回しているわけではない。 彼女がおぎゃ〜と生まれた時に、親が「ベンツに乗りてぇーな・・・」と思っていたから、子供に『ベンツ』と名付けたらしい。
 なんというか、考え抜かれているというか・・・ 親の願望がそのまま子供のあだ名になってしまっているという可哀相な例である。
 ちなみに、日本では『ベンツ』の『ツ』まできちんと発音するが、タイの場合は『ツ』をほとんど発音しないので、『ベンッ』と聞こえる。
 名前を聞くと、「チュー・ベンッ」(名前はベンツです)と返ってくるのだが、俺の耳にはどうしても『中便』と聞こえてしまい、大と小の間に中もあるのだろうか?と不思議さがグルグル頭の中を回転して、「中便って、プププ」と二度と名前を忘れることはないのだ。

 そういえば昔、会社に『ノームちゃん』という子がいた。
 『ノーム』は、『牛乳』なども含むが大抵の場合『おっぱい』を指す。 でも俺は、「おっぱいがおおきい」とか言う時は『ノーム』を使うが、コーヒーショップで「ミルクを下さい」という時は『ミル(ク)』(タイ語発音)を使うかな?
 その『ノームちゃん』は、巨乳であった。
 巨乳な子の名前が『おっぱい』って・・・ 自己紹介の時に、「私はおっぱいです」と名乗るわけですよ。 そんなのがまかり通る社会って、どんな社会だよ!
 まぁ、それがタイなんだけど。
 もちろん、仕事の時もお客さんに「もしもし、おっぱいですけど・・・」と電話していた。
 身体的特徴をあだ名にするというのは、日本の場合は陰で行なわれることはあっても、公然とはされてないでしょー? ハゲのおっさんが営業に来て、「初めまして。 ハゲゴリラです」とか絶対に自己紹介しないわけだし。
 でも、これは記憶に残ります。

 逆のパターンで言えば、女性でそこそこいるあだ名に『レックちゃん』とかね。
 「デブだし、でけぇー!」と思うのに、あだ名は『小さい』を意味する『レック』。
 あれは、ギャグ以外の何物でもありません。


 意味不明な単語、親の願望、身体的特徴etc、簡潔でピピッとくるあだ名が日本に浸透したら、きっと俺も人の名前を覚えると思うんだけど。

 ちなみに俺の本名(苗字)は、発音の仕方によってはイサーン地方(タイの東北部)のあるスラングに似ている。
 日本ではとりたてて珍しい苗字でもなく、どちらかと言えば一般的な苗字である。
 発音も全然違うし、基本的に一般タイ人にも通じないので安心しているところであるが、意味は・・・『勃起する』である。
 どんな苗字だよ! ただの変態だし!
 自己紹介で、「ワタシはー、勃起してます!」とか言ったら、絶対に逮捕されるっしょ?!

 今もあるか知らんが、スクムビット・ソイ19のパック・ソイにあったイサーン人憩いのクラブに行けば通用したが、それ以外で通じたことはない。
 ちなみに・・・通じれば、女のウケはいい・・・

 しかーし!! これは、女にウケればいいなどという低レベルな話ではなくなっている!
 百歩譲って、あだ名ならまだいい。
 もしかしたら、あだ名になるくらい常時・・・の可能性もあったかも知れない。 それならば、ある程度は仕方がない。
 だが、俺の場合は本名である。 名前も嫌だが、苗字が『勃起する』って・・・我が家系に対する冒涜以外の何ものでもないだろがぅぁぁ〜!!
 「『勃起 太郎』、それが俺の名前」とか、どんなファミリーだよ?

 ある意味、悲しい。




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