ゆずランドへようこそ


徒然日記24


象牙とロケット
 中国製兵器のジンバブエ輸送のニュースは、ネットで調べたら日本語サイトでもちょこちょことは出ていた。
 『中国 ジンバブエ』でググると、日本語ニュースがそれなりにヒットするが、特別に目新しい情報はない。

 中国語サイトで調べてみると、日本より中国での方が大きく報道されている。
 『星島環球網』では、「美国施圧非洲国家 中国軍火船可能返航」というタイトルで報道している。
 “非洲”はアフリカのことだ。
 それによると、中国製兵器を運んでいた船は漢字で書くと『安岳江号』というようだ。
 記事の内容を察するに、アメリカの圧力のせいでアフリカ各国が安岳江号の寄港を拒否したというものらしい。 だが、あくまで中国外務省の声明と同じスタンスで、「中国とジンバブエとの二国間貿易は正当なものであり、法的にも輸送通関手続き上も問題ないのに・・・」という感じだ。
 他の記事に、“中国がアフリカ発展にいかに貢献してきたか”的なオピニオンが掲載されていたが、残念ながら俺は中国語が出来ないので、詳細が意味不明・・・

 中国の貢献度合いに関しては、俺は知らん!
 ただ俺が知っているのは、アフリカでは中国人が嫌われている(馬鹿にされてる)ということだけだ。 そして巻き添えを食うのは、日本人だということ。
 ちんちゃんちょーん!
 ひーほー!(ニーハオのアフリカンVer.)

 思い出しただけでイラついてきた・・・
 日本人が思っている以上に、第三世界における日本の存在感って中国のそれに比べたら小さいからな・・・
 一度、アフリカで言われたことがある。
 真顔で「日本?! どこそれ? 中国のどこら辺?」って。

 そんな程度なんですよ、日本なんて。
 ただ、奴らが日本を中国の一部だと思っているレベル同様、俺の日本の友達もアフリカ大陸がどこにあるのかすら知らないぜ。
 未だに暗黒大陸だからな。


 さてさて、聖火が日本に来るという世間の話題を脇目にジンバブエは?と言うと・・・
 中国製兵器の第二便が来週にも空輸されると見られている上に、先月11日にはイスラエルから暴徒鎮圧用の放水銃を大量購入していたジンバブエ。

 なぜインフレ率が165,000%で、通貨超暴落中で最高額紙幣1000万ジンバブエ・ドル(約25円)では追いつかなくなって、最近になって最高額紙幣5000万ドル札を発行したような経済破綻国家ジンバブエに、兵器を買うだけのお金があるのか?
 お札に『50000000』と書いてあっても、混乱するだろが!

 どうやら南アフリカからの報道によると、お金での取引ではなく不法に採取された8トン以上の象牙(約1億円相当)を前金として中国に支払ったようだ。
 まぁ、当たり前のことながらワシントン条約(CITES)に抵触するので、ジュネーブにあるCITES事務局は「ワシントン条約規則の重大な不履行に当たる可能性が高い」として調査を始めたそうだ。

 出たー、物々交換
 北朝鮮みたいに、金はないくせに軍備だけは増強したいダメダメ国家の取る常套手段。
 北朝鮮がロシア製武器と交換にマンパワーを提供したのに対し、ジンバブエは象牙か・・・
 金なかったら、槍で我慢しろよな。

 ただ、問題は独裁者ムガベが軍や警察をどこまで掌握しているか?ということ。 このボケ老人政権が末期症状なのは、軍や警察だって気付いているだろうから、ムガベと心中するつもりはないはずだ。
 現地の報道によっては、「軍が野党と秘密裏に協議に入った」などと書いてあったりするが、信憑性は不明だ。
 報道によると、軍は野党側と協議して「過去に軍が関与した弾圧に関して不問に付す」条件でムガベ後の政局を睨んでいるようだ。

 実際、最近の野党支持者襲撃事件は、軍や警察が表立って行なわず、ムガベ率いる『ZANU-PF』の民兵組織・青年親衛隊が起こしているらしい。

 南アフリカ『Cape Times』の報道によると、アンゴラの退役軍人筋の話として、アンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス大統領が、『帝国主義者たちからの猛攻撃(?)』に対する援助のために、援軍を派遣する準備が出ているとムガベに伝えたそうだ。


大きな地図で見る

 なぜ、アンゴラが・・・
 実は、アンゴラで29年間も大統領の座にいる独裁者ドスサントス大統領と、ジンバブエの独裁者ムガベは、コンゴ内戦に一緒に介入した戦友なんですねー。

 アンゴラの北にあるコンゴ(DRC)という、やはりダメダメ国家では過去に『アフリカ大戦』と呼ばれた内戦が勃発。
 勢力図としては、こんな感じ。

 政府軍:ジンバブエ、アンゴラ、ナミビアが軍事支援
 反政府軍:ウガンダ、ルワンダ、ブルンジが軍事支援

 ジンバブエは、ムガベが(個人的に)コンゴ領土内のダイヤモンド採掘権を狙って1万の軍を派兵して参戦、アンゴラは元々コンゴ領内のダイヤモンド鉱山に守備兵を出していたのだが、領土問題も絡んで参戦と、お互いの思惑は違うものの、一緒に反政府軍と戦った仲なのだ。

 この報道では憶測として、ムガベはジンバブエ軍の忠誠心を当てに出来ない状態まで来ているのではないか?としている。
 もしアンゴラが軍を派兵したら、また面倒なことになるぞ。

 独裁者ムガベが、西の独裁者ドスサントスに援軍派兵をお願いするとは思えんけど。




  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved