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徒然日記22


聖火リレーとジンバブエ
 日本に帰国してから、海外で知り合った人たちと付き合う機会の方が圧倒的に多かったが、それ以外の付き合いで分かった事は・・・日本は予想以上に閉鎖的であるということだ。
 閉鎖的であるということには、日本の外で起こっていることには興味を示さない点も含まれる。

 仮に、俺がハワイに超詳しいとか、ヨーロッパはロマンチック街道でお城巡りをするのが趣味とか、アメリカ西海岸のストリート情報に詳しく、ヒップホップに身も心も捧げ、会話の節々に「Hey! Yo!」を連発するのだったらウケが違うかも知れん。
 しかーし、「レソト王国の『God Help Me Pass(神様助けて峠)』ってさぁ〜、ランエボでドリフトしながら走ったら楽しそうだよ!」とか、「Hey! Yo!」は言わない代わりに、ズールー語の「Yebo!」は連発するなどといった場合、ほとんどの人は興味を示さない。
 イェボ!

 えー、そんなわけで、誰も聞いてくれないのでジンバブエの話題をしちゃいます。

 総選挙が行なわれてから1ヶ月近くが経とうとしているのに、選挙結果が未発表で、どうやらウヤムヤに終わりそうな気配が濃厚な今日この頃です。
 最近ではムガベ率いる与党『ZANU-PF』の青年親衛隊(もち武装)が、野党の支持者を襲撃して血祭りにあげたりと、力で抑え込もうと躍起になっている模様。
 ザンビアの友人によると、ジンバブエにいた青年海外協力隊は全員が治安悪化を受けて日本に帰国したそうで、完全に末期症状です。 国内では「ムガベ」と、独裁者の名前を口にするだけで秘密警察に逮捕されるらしいので、日本人たちは「ムーちゃん」と呼んでいたそうな。
 ちゃん付けで呼ぶほど可愛くないけどな。
 どちらかと言えば「ムー爺」だろ。

 さてさて、英字ニュースサイト『The Zimbabwe Situation』の報道から、共産党独裁人権蹂躙国家中国と、これまた糞ジジイ独裁人権蹂躙国家ジンバブエのお友達っぷりを追ってみましょう。

・今月19日(土)
 地元の目撃者によると、ジンバブエ第3の都市ムタレで、ピストルで武装した中国人民解放軍の兵士10名がジンバブエ軍の兵士70名と共にパトロールしていた。
 中国のムガベ政権支持の表れとみられている。

 また、ムタレで人民解放軍が21時間おきにパトロールをしていることに、特殊作戦支援の関与との関係も指摘されている。


ジンバブエ独立28周年の式典に参加する人民解放軍将校
(The Zimbabwe Situation)

・今月21日(っていうか、昨日)
 ジンバブエ総選挙の3日後の今月1日に、ジンバブエ政府と中国政府との間で中国製兵器の売買契約が締結されたそうだ。
 ジンバブエに輸出される兵器は、中国・深センで製造されたロケット推進型手榴弾や迫撃砲、自動小銃AK-47の弾薬など合計77トンに上る。

 だが、悲しいかな・・・ジンバブエは内陸国で海と接していない。
 そこで、兵器を積載して中国を出港した船の第一便は、南アフリカのダーバン港に到着。
 しかし南アフリカの運輸労働組合『SATAWU』(組合員30万人)は、港湾労働者がこの兵器の荷降ろしと輸送を拒否する声明を発表。

 1980年10月にムガベが北朝鮮の故金日成主席と協定を結び、北朝鮮軍がジンバブエ軍への軍事訓練を行なうことで同意。
 その直後にムガベと民兵が「反乱分子との戦い」を表明し、1980年代後半までの間に2万人が虐殺された教訓を踏まえての、『人道的配慮』としている。

 さらには人権擁護団体が『中国製兵器がジンバブエ国民に使用される恐れがある』として、司法の介入を要求。
 それに基づき、ダーバン高等裁判所が中国製兵器の南アフリカ国内における陸上輸送を禁止したため、中国船は南アフリカからの出港を余儀なくされた。

 ある司法筋によると、「これは違法であるかの問題ではなく、むしろ道徳の問題である。 ジンバブエの緊迫している現状の観点から、状況の悪化に貢献するつもりはない」と述べて、中国製兵器の南アフリカでの仮輸入、陸上輸送のための手続きは全て書類的にも法律的にも不備はなく、あくまで人道上の理由としている。

 その後、中国船はインド洋側のモザンビークを目指したが、モザンビークの運輸大臣は「事前通告なしで中国船が我が国の水域に入ることは許されない」と発表。
 同時に、「中国船はアンゴラ(大西洋側の国)に目的地を変更したのを知っている」と明らかにした。

 これに対して、中国外務省はロイター通信に対して「状況は把握していない」とし、「強調したいことは、中国がいつも兵器輸出に関しては慎重な態度を示していることである。 そして、最も重要な原則の一つは他国の国内問題には干渉しないことだ」とファックスで声明を発表。

 一方、南アフリカとモザンビークでの寄港を拒否された中国船は、大西洋側にあるアンゴラに到達するだけの燃料がないと見られているが、南アフリカ海軍は中国船が不当に燃料補給を行なわないよう監視していると述べた。

 昨日(21日)の時点で、中国船は南アフリカ・ケープタウン沖を航行した後、ナミビア領海を航海中で、夜にはワルビス・ベイに寄港して給油すると見られている。

 なおナミビアでは、『法律援助センター(LAC)』が「兵器がナミビア国内を輸送される場合、法廷闘争に持ち込む」との声明を発表。
 同時に中国船の寄港を拒否するよう、ナミビア港湾委員会(Namport)と国防省に書簡を送ったとしている。

 さらに、南アフリカの労働組合『SATAWU』は、アフリカの全ての国が中国船を受け入れないよう上告し、仮にどこかに寄港したとしても、港の労働者やトラック運転手が荷物を降ろすことがないように国際輸送連合(ITF)に求めた。
 同時に、モザンビーク政府が中国船の寄港を拒否した要因の一つにITFの圧力があったことを認めた。

 嫌われてるね、中国船・・・

 一方のジンバブエでは・・・
 昨日、緊急会議が開かれ、ジンバブエ軍司令官が第二便の出荷は来週中に行なわれることと、海上輸送ではなく航空輸送に切り替えることを明らかにした。

 しかし、ジンバブエは既に四面楚歌・・・
 AP通信によると、アメリカ政府は中国製兵器の陸揚げを防ぐ為に、少なくとも4カ国(南アフリカ、モザンビーク、ナミビア、そしてアンゴラ)の当局に「寄港させないよう」に圧力を強めていることを明らかにした。
 CIAも船を追跡しているとのこと。

 さらにはジンバブエの隣国ザンビアの大統領も中国製兵器に関して、「中国がジンバブエで、兵器提供ではない手段で役に立つことができると思う」とのコメントを発表。


 スーダンでの虐殺に中国が武器を輸出して間接的に関与したように、古い話ではカンボジアのポルポト派を中国が援助して大虐殺を間接的に援助したように、今、現在進行形で、老人性痴呆症の独裁者ムガベが国民を弾圧しようとしているタイミングで中国が武器を輸出しているのに、日本人が気にするのは聖火リレー問題だけですか?
 文字通り『今そこにある危機』なんだけどね。

 チベット問題なんて、共産国家の人権蹂躙のわずか一面でしかないのに、TVをつけてもニュースになるのはチベット問題と聖火リレーだけで、ジンバブエに輸出された中国製兵器の話題は皆無。

 人権に興味があるフリをする似非人権家たちの何と多いことか・・・ チベット問題ってさ、ただの“流行”なんじゃねーの?
 「Free Tibet」ねぇ〜




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