ゆずランドへようこそ


徒然日記18


初心を忘れた愚か者
 ジンバブエの総選挙は3月29日に行なわれており、すでに1週間が経つというのに何故結果が未発表なんだ??
 議会選挙に関しては、野党が、独裁者ムガベ率いる与党の議席数を上回ったという選挙監視委員会の報告がされているが、大統領選挙に関しては未発表・・・
 おかしい!!

 そんなジンバブエについての最新ニュースによると、4月3日にジンバブエの治安当局が潜伏取材を行なっていた外国人記者2人を連行し、さらには野党の事務所を家宅捜索したそうだ。
 独裁国家らしく、ジンバブエは警察国家で秘密警察がウヨウヨ。 一般警察の他に、国内保安・諜報警察(PISI)が秘密警察の役割を果たしている。
 多分、今回の外国人連行と野党事務所の家宅捜索は、PISIが行なったと思われる。

 しかし、人間って歴史から何も学ばないバカな動物だな・・・
 ムガベも、自分がゲリラだった時のことを思い出さないのかしら? どうやら彼は学習能力が低いらしい・・・

 実は、40年くらい前まで幻の国があった。
 『ローデシア』という国で、現在のザンビア、ジンバブエを領土にしていた。
 ローズという白人のおっさんが建国したから『ローデシア(ローズの家)』。 もっとネーミングを考えようぜ!
 昔は100%、現在は70%にも及ぶ世界の流通ダイヤモンドを牛耳る巨大資本『デ・ビアス』社の創業者がローズだ。
 そのおっさんが、資金力をバックにアフリカに建国したのが『ローデシア』だった。

 その後、北ローデシア(現ザンビア)は黒人を中心に独立したが、南ローデシア(現ジンバブエ)は白人を中心に独立を宣言し、『ローデシア共和国』を名乗った。
 まぁ、そうなると黒人の抵抗運動が起こりますわな。

 黒人側は、ソ連が支援した『ZAPU』と、中国が支援した『ZANU』を結成し、ゲリラ闘争を開始。。
 一方、イアン・スミスを中心に白人農家は『ローデシア戦線』を結成して、黒人を弾圧。

 この時、白人相手にゲリラ闘争していたのが、当時『ZANU』書記長だったムガベだったわけ。
 プププ、昔は弾圧に対抗して権力と戦う人民の味方だったのに、今は逆に権力に固執して人民を弾圧する側〜!
 初心を忘れた権力者は性質が悪い。

 その後、白人政権に捕まって10年間投獄されるも、モザンビークに逃げて中国の軍事支援を受けて、ローデシア政府軍と本格的な武装闘争を始める。

 結局、白人側もアパルトヘイト式支配の限界を感じて、1980年に黒人も参加した総選挙を行なうことで合意。
 総選挙の結果、ムガベが新生『ジンバブエ共和国』の初代首相に就任した。 この最初の選挙からインチキだったらしいけど。
 ちなみに、アパルトヘイト国家『ローデシア共和国』の首相イアン・スミスっておっさんは、その後もジンバブエで政権復帰を虎視眈々と狙っていたが、去年(2007年)老いぼれて死んだ。

 さらについでだが、新生『ジンバブエ共和国』の初代大統領は・・・バナナ牧師(名前)。
 バナナ大統領・・・彼の功績は、自分の名前でジョークを言うことを禁止する法案を作った。
 その後、ムガベにより失脚させられる。 罪状は同性愛。
 無実だったらしいけどね。

 ムガベの歴史を振り返っても、中国の影響がかなり強い。
 彼が政権を取れたのも中国の軍事支援のおかげだし、彼自身も毛沢東主義に心酔してたし。
 圧政を行なうようになってから、欧米から制裁を受けているのだが、マレーシアの元首相マハティールの真似をして『ルック・イースト』政策と称して中国やイランとベタベタ。

 最近の中国のアフリカ進出は凄い。
 理由は二つあると思うが、一つは台湾との覇権争い。 中国と台湾どっちを承認してもらうか?で、お互い援助合戦を繰り広げていたのは、ちょっと昔の話。
 今や、中国の圧勝で台湾の影響力は低い。
 もう一つは、アフリカの地下資源を狙って、中国の影響力を高める目的。 最近は、同じようにアフリカの地下資源を狙うインドと影響力合戦を繰り広げている。
 アフリカにODAで援助出来る国(中国)に、日本がなぜODAで援助するのか?理解に苦しむけど、現実はアフリカにおける中国の知名度は日本を凌ぐ。
 誰もはっきり言わないけど、本当は日本と中国の密約で、大東亜戦争の賠償金の代わりにODAを払わされてるんじゃねーの?

 モザンビーク縦断道路を工事しているのは人民だからね! 重機を運転してるのは皆、中国人だった。
 あれにはビックリした。 どこにでもいるんだな、人民・・・

 中国的には、ムガベが失脚すると影響力が低下するだろうから、諜報機関を使ってジンバブエ情勢に干渉しているのは間違いないでしょー。
 多分、ジンバブエの南に隣接する南アフリカと、北に隣接するザンビアも裏ではドロドロと動いていると思う。 俺が南アフリカに住んでいた時ですら、ジンバブエのスパイを南アフリカの諜報機関が捕まえて、TVで顔が思いっきり出てたりとか、“大人な世界”があるようですし。 ちなみに、そのスパイが白人だったから驚いた記憶がある。

 特に、ジンバブエが今のままだと困るのがザンビア。 アフリカ最強の軍事力と経済力を持つ南アフリカとの間にジンバブエがあるおかげで、物流が分断されているのがザンビアだから大変なはず。 ザンビアも、南アフリカ経済圏に組み込まれちゃっていて、南アフリカ資本の大型スーパーマーケットが進出してるんだけど、どうやって物資を運んでるんだろう?
 俺が会った中古車ディーラーは、南アフリカで陸揚げされた中古車を、ジンバブエを通らずボツワナ経由でザンビアに運んでいたが、ボツワナ経由は遠いから時間が掛かるとぼやいていた。 彼もジンバブエを本当は通りたいらしい。

 ちなみに、ザンビアの北のタンザニアからは、ケニア経済圏に組み込まれている。

 いずれにしても、誰でもいいからムガベを失脚させろよ・・・
 『預金金利850%の国』とか謳っても、誰も行かねーだろ! アジア通貨危機の時のタイやインドネシアも利子が高くて、インドネシアは55%で驚いたけど、850%には敵わない・・・
 まぁ、腐れジンバブエドルなんて用なしになって、南アフリカ経済圏に飲み込まれて行くんだろうけど。 旅行者からしたら南アフリカの通貨ランドが、南アフリカ、ナミビア、スワジランド、レソト、モザンビーク(一部のみ)の他に、ジンバブエでも普通に流通すれば両替をする必要もなくなって便利だけど。

 いやー、第2次世界大戦後の世界史上で最悪の失政を行なったムガベの将来はどーなるんでしょ?!
 ワクワクする♪




  Copyright © 2004- Yuzurand All Rights Reserved