
日本帰国後日記(3/3)
| 日本に帰国して |
チュートリアル、テレビに出過ぎ!
CMにやたら出てるなー。
日本に帰ってきて1週間が過ぎた。
正直、強烈に意識するほどの懐かしさや驚きは感じていない。
『サザエさん』のタラちゃんが全く成長していないので驚いたり、なぜかルー大柴が「藪からスティック」に復活しているのが不思議だった程度かな?
あと、テレビに“お姉キャラ”という名目で動きがクネクネしている人や、女装している男が非常に多い気がするのは、“時代の流れ”ってやつですか?
時代の流れの先に、マツコ・デラックス・・・
感想が、どうしてもテレビに偏ってしまうのは仕方がない。
今まで海外にいた時と圧倒的に違う点は、目や耳に入ってくる情報量の多さである。 バスや電車の車内の広告、町中の看板など、日本語が溢れている世界(日本だから当たり前なんだけど)にポンッと帰ってくると、日本語を母国語としている俺だけに、全て理解出来てしまうほど吸収力が凄い。
『ウィスパー夜用』並みの吸収力である。
その中でもテレビから流れてくる情報量は群を抜いている。 ま、テレビは消せばいい話なんだけど。
テレビを見ているだけで、もの凄い量の情報が目と耳から脳に入ってくる。
今、一番話題になっているのは『年金問題』だ。 どのチャンネルでも「公約違反だ!」と騒いでいるようだが、その程度の問題なのかな?
俺が旅行して来たような国だったら、間違いなく暴動に発展して、クーデターが起こってもおかしくない問題だと思うんだけど、日本国民っていうのは大人ですねぇ。 ある意味、諦めムードですか?
国民から集めていたお金が、「きちんと記録付けてなかったしー、記録も捨てたっぽいからマジ分かんな〜い!」などと、女子高生もビックリの理由で全体の4割に当たる5000万件の記録紛失ですか?
他人事だから言うけど、これって“日本国が国家の体を成していない”ことを完全に露呈してしまったほど、国家運営に失敗した良い例だと思うんだけど。
良かったね、福田さん。 日本がグルジアじゃなくて。
こんな問題が表面化したら、間違いなく暴動に発展して、クーデターになってますよ。 福田さんも非常事態宣言を発令。 内務省軍を投入して、戦車を出動させたり、催涙弾を撃ったり、怒れる年金所得者を警棒でボッコボコに殴って500人以上を病院送りにして鎮静。 福田さんは「暴動の後ろでロシアが糸を引いている!」と、根拠不明の暴言でロシアのせいにしようとするが、世界でそんな話を信じる人は皆無。
日本がグルジアなら、間違いなくこうなってましたね。
ちなみに、俺は一度も年金とやらを払ったことがないけど、この騒動のどさくさに紛れて、うっかり5000万人分の1人に選ばれて、ずーっと年金を払っていたことにならないかなぁ?と期待してます。
でも、テレビやネットも含めて、毎日これだけ大量の情報量の波にさらされると、物事の本質を見失いそうで怖いね。
情報が多過ぎて、未だによく分からないこともある。
ところで、日本に帰ってきて一番嬉しいことは、食生活が豊かになったことである。
「タイに5年住んでいた」という話をすると、「タイは料理が美味しいのが良いですね!」と言われることがあるが、俺はタイ料理を食べないので「そうなんですか?」と言うしかない。
俺は、完全に日本食党である。 というか、食事に関しては超保守的である。 外国料理は食べるには食べるが、基本的に興味はない。 「外国に行ったら、その国の食べ物が楽しみぃ!」とか言う人が全く理解出来ない。 どこであろうと、おにぎりが食いたい。
そんなのでよく何年も海外にいれたな・・・と良く言われるけど。
タイでの生活も、毎食が日本食であった。 昼から寿司食ってたし、日本から出張者が来ても日本食レストランに連れて行く。 「どうしてもタイ料理が食べたい」と言ったら、嫌々連れて行くか、タイスキのレストランに連れて行く程度だった。
そんな日本食党の俺が、日本食の本場に帰ってきたわけである。
馬刺しも食ったし、刺身・寿司は既に何回も食ったし、おでんも食ったし、思い出せんくらい色々食った。 実家には北海道のおばあちゃんから北海道の海の幸が送られてきて、朝からイクラ丼。
俺はね、日本は世界一食事が旨いと思ってる!
旨いだけではなく、レパートリーも豊かである。 世界を見渡せば、けっこう食の選択肢が少ない地域が多いことを考えれば、特筆すべきものがある。
が、食べ物よりも嬉しいことは日本酒を飲めること! 海外にいても、金さえ出せば大抵の日本食は食べられる。 だが、日本酒となるとそうもいかないのだ。 ナマモノである日本酒は、輸出が難しい。 オリジナルの味をキープしようと思えば冷蔵コンテナで輸出しなければならず、コストは上がるし管理は大変だし、面倒くさい。 結局、海外に出回っている日本酒の多くは『大関』などの、「味の劣化がどうこう」言う以前の次元の酒ばかりだ。
でも日本に帰ってきたら地酒が好き放題飲めるからねぇー。
幸せ・・・
味も知らないくせに『ボジョレーヌーヴォー』という名前だけで馬鹿みたいに群がってフランス人に失笑されるくらいなら、ワイン同様に奥の深い日本酒を飲んだ方が良いですよ。
日本に帰ってきて特に気になったことに、サービスがある。
接客態度と言い直しても良いが、俺の目には異質に映った。
一番最初に「ムムッ!?」と思ったのは、大阪に降り立った帰国1日目である。 日本人なのに日本円を持っていないという状況だったので、まず最初にしたことは難波で銀行に行ったことである。
銀行に入っていくと、警備員が「いらっしゃいませ!」と言う。
銀行を出て行く時も、やはり「ありがとうございました!」と言う。
正直に言おう。
気持ち悪い!
俺の中では、警備員は眉間にシワを寄せた怖い顔をして立っていてナンボである。 「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」は、銀行員が言う仕事であって、警備員の仕事ではない。
だって、“警備”員の仕事って何ですか?
軍隊上がりのイカツイ体をして、眉間にシワを寄せた怖い顔をしている方が、犯罪抑止に効果的だと思うのだが、日本の警備員は白髪交じりのおっさんじゃねーか! しかも、弱そう・・・
素手で銀行強盗をする馬鹿はいないと思うが、トカレフを1発ぶっ放せば「いらっしゃ・・・」で死体にすることだって出来るわけだし、ナイフしか持っていなくても「すいませーん、ちょっとお聞きしたいんですけど」と近づいて行って首の頚動脈を切っちゃえばイチコロである。
「いらっしゃいませ」言ってる場合じゃないと思うんだけど。
ケニアの首都ナイロビは治安が悪い。 しかし、銀行に行って見ると警備員は銃を持っていない。
なぜか?
警備員に銃を持たせると、銀行強盗に変身する可能性が大だからである。 だから防弾チョッキだけ着せて、あとは銀行強盗が襲って来た時に盾になれば良いのである。
銀行強盗が襲ってきたら、真っ先に丸腰で盾になる運命にある警備員が「いらっしゃいませ!」などとは言ってくれない。
治安の悪さで有名な南アフリカの場合も、拍子抜けするほど銀行の警備は薄い。 ただ入り口が特殊で、ドアが2枚あり、1人ずつしか通れないようになっている。 1枚目のドアを越えると、後ろでドアが閉まって一瞬個室になる。 2枚目のドアのランプが緑に点灯したら、ようやく銀行に入れる仕組みだ。
もちろん、現金輸送車が銀行に着いた時は次元が変わる。 「イラク帰りですか?」と聞きたくなるような自動小銃と防弾チョッキで武装した警備員が4〜5人で銀行の周りを警備する。
鋭い目つきで威圧しながら周囲を警戒中の彼らは、絶対に「いらっしゃいませ!」などとは言ってくれない。
グルジアの銀行も厳重である。 南アフリカの銀行と同じような仕組みの入り口になっているのだが、それに金属探知機が付いている。 しかも、2枚目のドアは警備員が開ける仕組みになっており、彼らが自分のカードをピッと通さないとドアは開かない。
当然、金属探知機にキンコーンと鳴られてボディチェックを受けるのだが、ボディチェックをしながら「いらっしゃいませ!」と言ってくれる警備員などいない。
フィリピンなんて、セブンイレブンの入り口にさえショットガンで武装した警備員が立っているくらいである。 至近距離で襲われた場合にショットガンは不利だと思うが、それは置いておいて・・・
「ジュースでも買おーっと」と、気軽に立ち寄ったセブンイレブンの入り口で、ショットガンを持って立っている警備員から「いらっしゃいませ!」と言われた記憶はない。
だって、警備員のお仕事って客に愛想を振りまくことじゃないでしょ? 彼らは店にとって招かれざる客が来た時や、不測の事態になった時のために存在するんじゃないの?
警備員だけではない。
この前、錦糸町の駅で間違えて南口に出てしまった。 改札を出た後に間違いに気付いたが、貼紙に『北口への通り抜けは出来ません』と書かれていて困った。
見ると、駅と隣接してヨドバシカメラが入っていたので、店なら通り抜けれるかも知れんと思って、ヨドバシカメラに入った。
そして・・・迷子になった。
そこで、近くにいたヨドバシカメラの従業員に「北口には、どうやったら行けますか?」と聞いてみた。 すると、「申し訳ございません、ちょっとワタクシには・・・」とペコペコされた。
ペコペコされたら、ついつい俺も「申し訳ないなんて、そんな・・・」とペコペコしてしまい、北口を聞いただけなのに2人でペコり合ってしまった。 知らなかったら、「すいません、知りません」の一言で充分である。 「1階の担当者なら分かるかも知れませんので、申し訳ございませんが、そちらのエスカレーターを降りられまして・・・云々」などと一々言わなくて結構である。 時間の無駄だ。 1階への降り方くらい、言われなくても分かるわ!
これが中国だったら、「不知(ブーチー)」の一言で終わりである。 さすがに不機嫌そうな顔で「不知」と言われるとイラッとはするが、多少の笑顔で「すいません、知りません」と一言いわれたら、こちらも納得するのである。
そもそもが、俺はヨドバシカメラの客ではなく、関係のない駅について質問しているわけである。 そこまでの対応は求めていない。
三波春夫の「お客様は神様です」という有名な言葉がある。
彼の言葉を額面通り受け止めると、過剰なサービスにつながり、それに慣れた客がさらに過剰なサービスを期待するという、俺からすれば『悪循環』に陥る。
サービスの本質から逸脱したサービスの提供は、客をワガママにするだけであって、健全な商業活動にとっては足かせになる。
日本の場合は客がワガママになり過ぎて、本質から逸脱したサービスをしないと「サービスが悪い」と思われるようなってしまい、今更後戻りは出来ないところまで来てしまっているのだろうけど。
日本的感覚からすれば“対応の悪い”サービスに慣れている俺にとっては、日本の接客態度は気持ち悪い。
「この店員、俺に気があるんじゃ・・・」と勘違いしそうである。
日本の物価だが・・・まだ慣れない。
一々値段を見て「高っ!」とは思わないが、後で考えてみると高かったりする。
何気に電車代も馬鹿にならないことに気付いた。
ちょろっと遊びに行っただけなのに、1000円が消えた。 1000円は、中国・新疆ウイグル自治区では1日の予算だった。 宿代、食費、移動費を合わせて1000円以内に収まるのだ。
それが地下鉄代だけで・・・
上海の地下鉄を「高いな」と思っていたが、全く比ではなかった。
仕事を始めるまで、バイトくらいはした方が良いかな?と思っている今日この頃である。 |

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