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アフリカ大陸縦断旅行日記


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2006年3月20日(月)
カジノ in カンパラ

 ボダボダに乗って、ブジャガリ滝から8km離れたジンジャに戻り、一旦荷物を置いた後、ビクトリア・ナイル川を渡った先にある『ナイル・ブルーワリー』に行く。
 『ナイル・ブルーワリー』は、その名も“ナイル・スペシャル”という全くひねりも何もない名前のビールを造っている。 味はまぁ普通で、スペシャルって程でもない。
 この工場内にお土産物屋があるというので、やって来た。 昔の“キンチョー”のブリキ看板みたいな“ナイル・ビール”の看板があれば欲しかったんだけど、お土産物屋のお兄ちゃんがどこかに遊びに行って不在で、お店はカギが掛かっている。 10分程待ったが、戻ってきそうになかったので諦めて帰る。
 再びジンジャに戻り、荷物を引き取り、バス・ターミナルへ向かう。

 ここまでずっと同じボダボダを使っていたので、ボダボダのお兄ちゃんに約束通り5,000USh(約330円)払う。 多分、強引に値切れば4,500USh(約295円)まで下がったと思うが、さすがに可哀相だったし、その差35円だから・・・
 でも500UShあったら、SM(タバコ)が5本も買えるし、サファリなら10本も買えるから、馬鹿には出来ないんだけどね。
 ちなみに、ウガンダのガソリン代は1リッター2,100USh(約137円)。 まぁ、バイクは燃費が良いし、お兄ちゃんの頭の中にはバイクの減価償却とかないだろうから、考え方によっては儲かってるんだろうけど、間違いなくボダボダのお兄ちゃんをやっても金持ちにはなれないと確信した。

 ミニバスでカンパラに帰ってきた。
 宿は前回とは別の『Mukwano Guest House』のドミトリー(4人部屋)にした。 日本人宿泊客が多いという噂を聞いていたが、普通にウガンダ人宿で日本人は俺一人。

 そろそろウガンダも飽きて来たので、ケニアの首都ナイロビ行き国際バスのチケットを買いに行く。
 数社がこのルートにバスを走らせているが、俺が選んだのは『Akamba Bus』。
 “エグゼクティブ”と“ロイヤル”の2種類のバスがあるらしいが、「運賃が高い方にしてくれ!!」と言って“ロイヤル”バスにした。 カンパラからナイロビまで42,000USh(約2,750円)もするが、何と!一列に3席しかない!!
 これは、南アを除くアフリカではスゴイことですよ!
 ただ、ミニバスも一列3席しかないのは一緒だが、そこに5人で座る・・・ ま、まさか“ロイヤル”バスに限ってそんなことは・・・

 ナイロビ行きのチケットに大金を使ってしまったので、金を取り返しに『カンパラ・カジノ』に出陣。
 しょぼいよ、『カンパラ・カジノ』!! テーブルだけは6、7台あるけど、スロットマシーンは20台あるかないか位で、普通に田舎のゲーセン程度。
 ただ、テーブルでも最小賭け金が1,000USh(約65円)〜と安く、貧乏人でもディーラーのいるテーブルで遊べるのが魅力。
 2時間ほど遊んで帰ってきた。 結果は秘密。 まぁ、“エグゼクティブ”バスでナイロビに行ける程の小金を、カンパラへの置き土産に寄付してやった、とでも言っておこう。 日本じゃ(タイでも)飲み代にすらならねー。

旅の出費
宿代(2泊分): 10USドル
外食代: 8USドル
ボダボダ: 5,500ウガンダ・シリング
ミニバス: 2,900ウガンダ・シリング
宿代(1泊分): 8,000ウガンダ・シリング
外食代: 5,600ウガンダ・シリング
国際バス: 42,000ウガンダ・シリング
カジノ: 20,000ウガンダ・シリング
タバコ: 900ウガンダ・シリング
インターネット: 9,200ウガンダ・シリング
合計: 18USD+94,100USh(約8,235円)

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2006年3月21日(火)
6 in 1

 CD、DVDを売っているお店を回って、映画『ホテル・ルワンダ』のDVDを探す。
 ところが、どの店にも置いていない。 1994年のルワンダ内戦にはウガンダも思いっきり関係してるし、もしかして・・・と思い始めた頃ようやく見付けた。
 ところが、店のおじさんが持って来たのは、1枚のDVDに映画が6本も入っているという、著作権を完全に無視したコピーDVD。

 「どーだ? 6 in 1だぞ、うれしいだろ?」とおじさん。
 ・・・全然うれしくない!! 単純に考えても、DVDの売りである映像が6分の1は劣化しているということだ。 試しに再生させると、やっぱりVCD並みの映像の荒さ・・・
 でも『ホテル・ルワンダ』はこの“6 in 1”DVDしかないと言うし、渋々1万USh(約655円)で購入。

 買ったDVDには、以下の映画が入っていた。
1.『Sometimes In April』
2.『Bopha!』
3.『Shaka Zulu』
4.『Hotel Rwanda』
5.『The Gods Must Be Crazy』
6.『The Gods Must Be CrazyU』

 このタイトルを見て気付いた人がいたらスゴイ(変人だ)が、6本の映画に共通するのは“アフリカ”が題材ということ。 ズバリ!このインチキDVDのタイトルは、『ベスト・アフリカ映画コレクション』。
 間違いなく、日本にいたら手にも取らないようなタイトルだ。 それを買ってる俺って・・・
 言っておくけど、俺はアフリカ好きではないからな!! アフリカの自然は雄大で好きだが、それ以外は嫌い。 人も嫌い、飯も嫌い、乗り物も嫌い、でもそんな所に1年以上もいる自分は好き。

旅の出費
宿代(1泊分): 8,000ウガンダ・シリング
外食代: 3,600ウガンダ・シリング
空CD: 2,000ウガンダ・シリング
DVD: 10,000ウガンダ・シリング
食料: 6,960ウガンダ・シリング
タバコ: 2,000ウガンダ・シリング
インターネット: 1,000ウガンダ・シリング
合計: 33,560ウガンダ・シリング(約2,200円)

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2006年3月22日(水)
ケニア共和国入り

 また南半球に来てしまった・・・
 だってケニアの首都ナイロビって、赤道より南にあるんだもん。
 そう、今日アフリカ14カ国目となるケニア共和国にやって来た。 ケニアをキーワードで表すと、何だろう・・・? 『マサイ族』とか?
 正直、あんまり興味ないですわ、ケニア。 観光客にはサファリが人気だけど、俺はウンザリするほど野生動物を見て来たから、今更サファリも興味なし。
 しかし、久しぶりの大都会は嬉しい。 北のカイロ、南のヨハネスブルグを結ぶ直線上にある唯一の大都会ナイロビ。 日本食レストランも何軒かあるみたい!!

 今日は、早朝6時前に起きる。 ホント、朝が早いのは勘弁して欲しい・・・
 ボダボダに乗って『Akamba Bus』の車庫に行く。 ウガンダ・カンパラ発、ケニア・ナイロビ行きのバスに乗り込むと、いきなり朝食が出た。 すげー、さすが“Royal”!! 一列3席に、3人しか座らないのも、勿体無いけど、さすが! 正直、バス自体は古いし、シートも最新とは言えないが、座席はかなり広い。

 7時にカンパラを出発したバスは、3時間後の10時にケニアとの国境に到着。 国境でビザを取得し、ケニアに入国。 目的地ナイロビには、出発から13時間後の夜8時に着いた。

 ナイロビ、犯罪都市。 アフリカでは、内戦している国を除いて、ナイジェリアのラゴス、南アのヨハネスブルグと並ぶ危険都市に入る。
 暗くなってからは外に出たらダメ、と言う話は聞いたことがあるのに、ナイロビに到着したのは夜8時で真っ暗。
 う〜む、ガイドブックで見ると『Akamba Bus』のナイロビ車庫からゲストハウスまでは、たった200mもない位の距離で、散々迷ったがその200mをタクシーに乗った。
 300円をケチって、俺のパスポートより大切なデジタル機器を強奪されたら泣くに泣けないからな。
 タクシーに乗ったのはいいんだけど、200mもないから超乗ってた時間短い・・・

 宿は日本人宿で有名な『New Kenya Lodge』にした。 行ってみてビックリ!!日本人旅行者が20人以上もいる! アフリカにこんなに日本人旅行者がいたんだね・・・ ザンビアの首都ルサカで出会ったタビフーフにも、ようやく追い付いて再会した。
 大体の人たちは、エジプトからアフリカ大陸を下っている南下組。 日本人旅行者の場合は、俺のような北上組よりも、南下組の方が圧倒的に多い。
 深夜2時半まで、皆でトランプをして遊びながらケニア以北の話を聞いたけど、全員の共通の意見でエチオピアはスーパーウルトラ超凄く人間がうざいらしい・・・
 エチオピア、嫌だな・・・

旅の出費
ボダボダ: 1,500ウガンダ・シリング
新聞: 1,000ウガンダ・シリング
ケニア・ビザ代: 50USドル
外食代: 245ケニア・シリング
タクシー: 200ケニア・シリング
飲み代: 300ケニア・シリング
宿代(1泊分): 150ケニア・シリング
合計: 2,500USh+50USD+895KSh(約7,375円)

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2006年3月23日(木)
ナイロビの治安

 T/Cを両替ついでに、ナイロビ中心部をフラフラしてみる。 やはり大都会だけあって、誰も俺に興味を持ってこないのが素晴らしい。
 一応忠告通りに、歩く時は少し競歩気味で、1分に1回は後をつけられていないか後ろを確認。
 ちなみに、今泊まっている地区について、『地球の歩き方』には「都市の庶民の生活がわかるのはこの地域なのだが、残念ながら、現在は最危険地帯で、決して行ってはいけない」と書かれている。 さらに、「ナイロビの治安は昼夜を問わず著しく悪化しているため、タウン中心部以外は昼間でも決して歩かないでほしい」だって。
 と言っても、宿が“最危険地帯”にあるから歩くしかないんだけど、一応気を使う。 『地球の歩き方』が言う“最危険地帯”とは、歩けない程に強盗がワサワサ近寄ってくるわけではないが、何が起こっても「あ〜、やっぱり?」と納得出来ちゃう程、何かが起こる可能性が他より高いということだ。 だから、襲われても別に困らない程度のお金しかポケットに入れず、いつも持ち歩いているデジカメ、携帯は宿に置いていく。 英語のガイドブック『Lonely Planet』にも、「最近の調査によると、ナイロビ在住者の37%がひったくりにあったことがある」とも書かれていたからね・・・
 でもT/Cを両替した後って、大金持ってるんだよね・・・

 T/Cを両替した後に、スーパーマーケットに言って“ひきこもり”の準備。 皆、日が暮れてからは外に出ないので、夕食も宿で自炊派が大部分。 日本語を話す韓国人旅行者なんて、宿でキムチを漬けてるからね。
 夕食は、『揖保の糸』!! 素晴らしいもんをご馳走になっちゃいました。
 今日も深夜(早朝?)4時まで、皆と熱く語り合ってしまった。 お題は“アフリカ”。 やっぱ皆さん、アフリカ人には同じ思いを抱いているようで・・・

旅の出費
クリーニング: 200ケニア・シリング
タバコ: 74ケニア・シリング
携帯電話SIMカード: 450ケニア・シリング
食費: 993ケニア・シリング
インターネット: 50ケニア・シリング
合計: 1,767ケニア・シリング(約2,880円)

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2006年3月24日(金)
『ホテル・ルワンダ』

 昼過ぎまで宿でダラダラして、午後からバスに乗ってナイロビの中心部からは少し離れた所にある『ヤヤ・センター』というショッピング・センターに行く。 ここのアウトドア用品店で、バックパック用のカバーを売っているというので、フラフラやって来た。
 ケニアから北に行くと、今までとは比べ物にならない劣悪な環境での移動が続くらしく、南下組に「バックパック・カバーは必要」と言われたから、ついに買う決心をした。 どれ位劣悪か?というと、家畜運搬トラックの荷台で、家畜と一緒に30時間以上凸凹の道路を飛び跳ねる位。
 さらにエチオピアの安宿は、ダニ、ノミ、南京虫だらけなので、ベッドマットとシーツの間に敷くビニールシートも必要らしい。
 何だか、色々準備しないといけない物があるな・・・

 夜、俺のパソコンで映画『ホテル・ルワンダ』の撮影会。 う〜む、重い映画だ・・・ 映画の質としては“名作”とは思わなかったが、日本以外の世界、別な言い方を敢えてすれば、一般人が興味のない“第3世界”で何が起こったのか?を知るには良い映画かな。
 映画内に、嬉しそうに虐殺に加わるフツ族のシーンが出ていたのだが、見終わった後の感想で、皆「アフリカ人ならやりそう・・・」という意見に全員同意していたのにもビックリした。
 スロベニア人夫婦も一緒に見たのだが、3人で深夜2時まで話し込んでしまった。 映画の内容から話が発展して、やはり行き着く先は“アフリカ人”。 話を聞くと、彼らは先々週、東海岸にあるモンバサというケニア第2の都市で、茂みから飛び出てきた奴にナタ(牛刀のようなモノ)でいきなり切り付けられて、旦那は体傷だらけ、奥さんは顔面をオデコからアゴに掛けて切られて死ぬところだったらしい。 もちろん、切りつけられた後に身ぐるみ剥がされたそうだ。 “獣のような、殺意のある”目をしていたそうだ。
 彼らを襲って来た切りつけ強盗もそうだし、ルワンダの大虐殺もそうだけど、なんで残忍な事を平気で出来るのか?という話になった。 アフリカの国技は“内戦”という話もあるくらいだし。
 そんなもん、頭の中が空っぽだからでしょ? 無理やり良く言えば、ピュア。

 俺のお気に入りの国ナミビアを、スロベニア人夫婦に強力推薦しておいた。 何でお気に入りか、って? 広大な自然ばっかりで、人間に会わなくて済むからですよ。
 強くうなずいた2人の次回の旅行先は、ナミビアに決定だそうです。

 写真は、ケニアとは全く関係のないウガンダの首都カンパラ。 ナイロビに来てから写真を撮る機会が減ったから、写真がない。

旅の出費
宿代(2泊分): 700ケニア・シリング
バス代: 40ケニア・シリング
食費: 670ケニア・シリング
バックパック・カバー: 1,790ケニア・シリング
合計: 3,200ケニア・シリング(約5,220円)

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2006年3月25日(土)
魚鍋 in ナイロビ

 宿の皆と一緒に、ヒルトン・ホテルに入っているレンタカー会社『Hertz』に行く。
 来週月曜日に、ナイロビ郊外にある、ナイロビ国立公園に遊びに行くことになったのだ。 全員『New Kenya Lodge』に泊まっている日本人旅行者で、最低でも10人以上集まったので、運転手付きマイクロバスをレンタルすることにした。
 12時間(半日)、運転手付きでレンタルして175USドル。 10人で行っても、1人当たり17.5USドル(約2千円)程度だ。 マイクロバスなら最大25人乗れるから、多ければ多いほど割安になる。
 それだけの日本人旅行者が集められるのも、『New Kenya Lodge』ならではだな。

 今日が誕生日の旅行者の為に、パーティーを準備する。 皆でセントラル・マーケットに買出しに行き、白菜3kg、豆腐、魚ヒレ2kgなどを買い込み、魚鍋を作ることにした。
 “作ることにした”と言っても、俺が作るわけじゃないんだけどね。
 しかし、皆さんはスゴイね! 醤油とレモンと酢で、ポン酢を作ったりしている人たちの間で、俺はフォークと皿を握り締めてウロウロ。

 参加者は約20人。 全員が日本人旅行者で、同じ宿。 スゴイな、ナイロビ。
 ちなみに、今日の誕生日の主賓は自転車でアフリカを回って2年の人。
 アフリカを回ってる日本人は、アジアにいる日本人旅行者よりも面白いかも。 上海からママチャリでケニアまで走って来た人とか、色々いる。 このママチャリダーは、チベットもママチャリで越えてきたらしい・・・ 恐ろしい。
 皆さん濃い方ばかりで、フツーの日本人は俺くらいですよ!!

 今日も、深夜3時過ぎまで皆でトランプして遊ぶ。 連日深夜3時とか4時とかで、ほとんど宿から出ていないにも関わらず体ボロボロ。

旅の出費
飲み代: 154ケニア・シリング
雑費: 334ケニア・シリング
食費: 80ケニア・シリング
合計: 568ケニア・シリング(約925円)

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2006年3月26日(日)
まったりデー

 爆睡で、起きたらお昼だった。
 ダラダラと起き上がり、朝食兼昼食をとってボケー。 色々と、しないといけないことはあるのだが、やる気ゼロ。

 夜は、宿の皆でカレー。 食べた後は、明日のサファリの為にサンドイッチの具を作る。 俺は“出来る男”なので、卵の殻を剥いた。 それだけ。

 写真は、ナイロビのセントラル・マーケット。

旅の出費
飲み代: 122ケニア・シリング
食費: 431ケニア・シリング
インターネット: 130ケニア・シリング
合計: 683ケニア・シリング(約1,115円)





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