| 作者名・タイトル |
おススメ度 |
コメント |
『亡国の日本大使館 』
古森義久(著) |
★★★☆☆ |
『SAPIO』の連載物を単行本化。日本大使館というフィルターを通してみる外務省の姿を描く。日本大使館の邦人保護能力とは? 答えは想像とあまり変わらないのが悲しい。最近は『自己責任』という便利な言葉もできました。 |
『公安警察の手口 』
鈴木邦男(著) |
★★★☆☆ |
俗に新右翼と呼ばれる『一水会』の元会長・鈴木邦男の書いた本。日本最大の国内情報機関である公安警察にスポットを当てている。実態がベールに覆われているので、あくまで憶測の域を出ていないが、まんざらフィクションでもないと思った。 |
『アフリカ−苦悩する大陸 』
ロバート・ゲスト(著) |
★★★★★ |
経済紙『エコノミスト』の元アフリカ担当編集長の書いたアフリカ本。「アフリカはなぜ貧しいのか?」、「アフリカの未来は?」の質問に対する答えを探していく。自分の目で見たことをベースにして展開する彼の主張は、机上の論理を展開されるよりもすんなり頭に入ってくる。アフリカは『被害者意識を脱ぎ捨てる』必要があるという彼の主張には、俺も同意。 |
『タムタムアフリカ
−アフリカ大陸縦断キャンプ200日の旅 』
芳地直美(著) |
★★★★☆ |
モロッコから南アフリカまで、オーバーランドトラックに参加した著者の旅行記。モロッコからモーリタニアを抜けるサハラ縦断ルートは、読んでいて「自分で運転して行きたい」と思ったほど攻め甲斐のありそうな『死の道』だ。 |
『台湾人と日本精神−日本人よ胸を張りなさい 』
蔡焜燦(著) |
★★★★★ |
“愛日家”を自称する蔡氏の著書。一般的に日本では『本に感動した』などと好評である。ただ、個人的意見を言えば“台湾人”(本人は元日本人だと思っているとしても)に「胸を張りなさい」と言われているようでは、日本も末期である。しかも、蔡氏と同じような“お爺さん”の日本人が同じような事を述べても同様のインパクトがあるのだろうか? 結局のところ、良し悪しを含めた『外からの評価』には弱いのは日本的体質なんじゃないか?とすら思ってしまった。 |
『武富士対山口組−激突する二つの「最強組織」 』
木村勝美(著) |
★★★★☆ |
消費者金融最大手『武富士』の店頭公開までの闇を追ったノンフィクション。経団連に名を連ねる会社だが、これを読んだら「?」と思わざるを得ない。数々の問題に対処するために、山口組後藤組、山口組山健組、稲川会に処理を依頼。見境なく依頼したもんだから、各やくざ同士の利権問題も絡んで大変なことになってます。完全にブラック。社長(当時)の武井に使われるだけ使われて、やくざに命を狙われたサラリーマンは、その後どうなったのか?気になるところです。 |
『シベリア・グルジア抑留記考
−「捕虜」として、「抑留者」として 』
清水昭三(著) |
★☆☆☆☆ |
シベリア抑留というと、文字通りシベリアをイメージするが、実際にはコーカサスのグルジアにまで抑留者はいた。この本は、著者の抑留記ではなく、他の抑留記を集めている。あまり面白くなかった。 |
『廃墟の歩き方−探索編 』
栗原亨(監修) |
★★☆☆☆ |
『地球の歩き方』よりは面白いが・・・よほど廃墟に興味ある人以外は、1回読んで飽きると思う。一通り読んだら飽きちゃった。かなりマニア向けの本。「世界の廃墟」とか言って、チェルノブイリとか載ってたら面白いかも。 |
『世界のインテリジェンス−21世紀の情報戦争を読む 』
小谷賢(編著) |
★★★☆☆ |
これからは軍事力よりも情報(Intelligence)力の時代だと思っているので、ついついこういう本を買っちゃうんだよねぇ・・・ こういう類いの本は、作者が創造力豊かに面白おかしく書いている本と、客観的に書いている本と大別されるが、これは後者の方。あくまで、日本に情報機関を作った場合を想定して、世界各国の情報機関を分析して強み・弱みをどう日本は活かせるのか?をコンセプトにしている。総合的にはまぁまぁの面白さ。 |
『東京アウトサイダーズ 』
ロバート・ホワイティング(著) |
★★★★☆ |
終戦直後の日本は、世界有数の無法地帯だった。戦後の日本で暗躍したガイコク人アウトローたちにスポットを当てる。「へー、日本にはこんな時代もあったんだね」と感心できる本。実名で色々な不良ガイジンが出てくる。 |
『シバの女王−砂に埋もれた古代王国の謎 』
ニコラス・クラップ(著) |
★★★★☆ |
400ページは読み応えがある・・・ 聖書とコーランに登場する“シバの女王”は本当に実在したのか? イスラエル、エチオピア、イエメンにまたがる歴史ロマン。 基本的には読みやすい部類に入る本だと思うが、興味がなかったら読めない。これを読んで、エチオピアからイエメンに渡れば歴史的背景も考えれて面白いかも。 |
『韓vs日「偽史ワールド」 』
水野俊平(著) |
★★★☆☆ |
『天皇の起源は百済』説とか、『祭りの「ワッショイ!」という掛け声の語源は朝鮮語』説とか、『サムライの語源は朝鮮語』説などの諸説を検証する。単純に『親韓』とか『反韓』、あるいは『親日』とか『反日』という二次元で語られている本ではないので興味深い。ただ、内容が難しい・・・ |
『パゴダの国のサムライたち 』
大田周二(著) |
★★★☆☆ |
ミャンマーの独立前後を、日本の陸軍士官学校に留学していたミャンマー人たちを中心に語る。内容はそれなりに面白かったが、1つだけミャンマー人の精神力と日本人のそれとを比較している気になる文章があった。『ホテルでときおりみる日本人バック・パッカーの値引き交渉は、一種のゲーム感覚で、多分、その親の世代からなのだろう、アイデンティティーを失いながらもそのこと自体に気付いていないモラトリアム人間の甘さが鼻につく』 “ときおりみる”程度の日本人を比較の対象にする時点でどーか?と思うし、文章自体も「???」だ。小難しそうに書いているが、実は大して意味ある内容ではない。 |
『こんな世界に誰がした 』
爆笑問題(著) |
★★☆☆☆ |
お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が書く時事ネタ『日本原論』シリーズ第4弾。第1弾は、本屋で立ち読みしたら「ウヒウヒ・・・」と1人笑いを我慢出来ないくらい面白かったが、それ以降はキレがなくなったというか、毒舌さがマイルドになっていて、笑えない。この第4弾も、面白かった箇所がいくつかあった程度で、そんなに笑えなかった。 |
『Dinner With Mugabe
- The Untold Story of a Freedom Fighter Who Became a Tyrant 』
Heidi Holland(著) |
★★★★★ |
【洋書】『アフリカの恥』とまで呼ばれるようになったジンバブエの独裁者ロバート・ムガベ。彼の心理を南アフリカ在住の女性ジャーナリスト、ヘイディ・ホーランドが過去に遡って分析する。著者とムガベの最初の出会いは、ジンバブエがまだ白人国家ローデシアだった頃の1975年、ムガベが隣国モザンビークに移って黒人解放ゲリラを組織するわずか数週間前に彼女の家でムガベが夕食をとった時であった。ムガベの実の兄弟に取材をし、ムガベの幼少時代から追って彼を浮き彫りにする。ムガベって、小さい頃は友達のあんまりいない、本が大好きな勉強っ子だったんだってよ。 |
『反米大陸−中南米がアメリカにつきつけるNO! 』
伊藤千尋(著) |
★★★★☆ |
今、アメリカの“裏庭”である中南米で続々と誕生する左派政権。今までの中南米の歴史を振り返って、アメリカの標榜する民主主義の偽善を列挙する。新自由経済主義に対する観点いえば、↓の『バーチャル国家の時代』とは暗に逆の意見を述べているが、俺的にはこっちの方が現実的に映った。 |
『中国の血 』
ピエール・アスキ(著) |
★★★★☆ |
フランス人ジャーナリストの書いた中国の暗部を告発したノンフィクション。1990年代、中国では国を挙げて血液売買ビジネスに乗り出した。河南省では、採取した血液を遠心分離器にかけて必要な部分だけを分離し、残りを売血者の身体内に再び戻していた。その遠心分離器が殺菌もされず、注射針が使いまわされ、作業効率を上げる為に複数の売血者の血液を混ぜて戻していた結果、HIVの大量感染が発生した。責任回避のために事実を隠蔽し続ける省政府の下、感染者は数十万人から数百万人と言われているが、正確な感染状況は誰も把握出来ていない。本質では日本の薬害エイズと何ら変わらず、それよりも酷い。本の後半は若干のダラダラ感がある。 |
『バーチャル国家の時代−21世紀における富とパワー 』
リチャード・ローズクランス(著) |
★★★☆☆ |
グローバルな経済発展が進む中で、世界は『頭脳国家』として研究、製品設計に特化していく国々と、中国やインドのように工業生産に励む『身体国家』に分類されていき、これからの時代の経済成長にはストックへの依存から、フローへ重点を移していかなければならないと説く。フロー中心の経済構造に世界が益々依存すれば、世界規模での戦争は起こらなくなるであろうという楽観論を展開。言いたいことは分かるが・・・ |
『警察裏物語−小説やTVドラマより面白い警察の真実 』
北芝健(著) |
★☆☆☆☆ |
元警察官の書いた「警察官にはこんな破天荒な人もいるんだぞ」という意味での裏であり、『ケンカの達人』とか『モテモテ絶倫警官』とか『公安刑事が認定した真性ホモ警官』などのネタが最初の1章で、あとは警察の結婚事情とか不倫事情などの話題が並ぶ。暇だったら読んでもいい本だが、わざわざ買って読むほどではない。 |
『P.I.P−プリズナー・イン・プノンペン 』
沢井鯨(著) |
★★★★☆ |
ちょうど俺がカンボジアに行った1997年に、いわれのない罪で逮捕され懲役12年の刑を宣告された著者が、実体験を元に書いたカンボジアを舞台にしたフィクション。どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか線引きが難しいほど、リアルなカンボジア描写だ。作家としての文章構成力は低いが、それを差し引いても面白い。 |
『北朝鮮特殊部隊−白頭山3号作戦 』
高永普i著) |
★★★★☆ |
韓国国防省海外情報部・北朝鮮担当官だった元海軍少佐が書いた本。東アジアの現実を知る上では読んでおいて損はしないと思う。若干誇張されていると感じる部分はあるが、日本に対する北朝鮮の脅威を知るには良い本。 |
『諜報員たちの戦後−陸軍中野学校の真実 』
斎藤充功(著) |
★★☆☆☆ |
日本唯一の諜報・秘密戦のためのスパイ養成学校・陸軍中野学校を卒業したスパイたちの戦後を追うノンフィクション。「黙して語らず」という中野の信条の通り、中野学校卒業生たちの口は重く、戦後の謎の核心部分を立証出来ていない。終戦後の占領軍に対する監視計画の存在と、戦後実際にGHQに潜入している中野学校卒業生がいる話は興味深かったが、実際にGHQ内でどのような具体的な工作を行なったか?の核心部分には到達出来ていないのが残念。後味が物足りない。 |
『マンデラの南ア−日本の対応 』
天木直人(著) |
★★★☆☆ |
アパルトヘイト崩壊の時期に、外務省アフリカ第二課長として南アフリカと関わった外交官の手記。日本の反アパルトヘイト外交の実態を知る上では面白い。 |
『エシュロンと情報戦争 』
鍛冶俊樹(著) |
★★★★☆ |
元自衛隊の情報通信将校の書いた本。情報戦争が軍事に限らず、アジア通貨危機を代表する経済にまで広がっていることを知ることが出来る。論理的な分析で、説得力のある内容になっている。 |